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Freenomで取得した.mlドメインが使えなくなったので.devドメインに移行する

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はじめに

WordPressでWebサイトを運営してましたが、突如サイトに接続できなくなっていることを確認しました。
いろいろとX(Twitter)などで調べたところ、私と同じようにFreenomで.mlドメインを利用していた人がこのような状況になっているようです。
Cloudflareでサイトのリクエスト数を確認すると、2023年6月20日頃からリクエストが途絶えています。

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Freenomは無料でドメインの取得・更新ができる開発者に便利なサービスである一方、直近だと Metaから訴訟 を起こされていたり、 .gaドメインをガボン共和国に返還 していたりと、サービス継続が難しい状況なようです。
(なお、.mlはマリ共和国のトップレベルドメインです)

できれば、.mlドメインを別のレジストラ(ドメイン登録サービス)に移管したかったのですが、どこのレジストラも受け入れていない模様。
そこで、サイトのドメインを変更することを決意しました。

ドメインの検討

ドメインはレジストラから購入することができます。
国内で有名所だとお名前.comでしょうか。
トップレベルドメインを選択することができますが、馴染みのあるドメインは高額だったりします。とあるドメインで調べてみるとこんな感じです。

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プレミアムドメインだと100万円を超えるような額になることも普通です。覚えやすいドメインはそれだけ価値があります。
なお、初期費用が安くても、1年ごとにかかる更新費用も考慮しなければいけません。
更新費用もドメインによりますが、平均すると年間1,500円ほどになります。

.devドメインの購入

いろいろ検討した結果、エンジニアを表すようなドメインということで .devドメイン にすることにしました。
.devドメインはGoogleが運営しているトップレベルドメインで、2019年から一般向けに利用できるようになったそうです。

私が調べる限り、.devドメインは Google Domains からしか購入できないです。
費用は 年間1,540円(税込み) になります。
なお、 Google Domainsは2023年後半にSquarespace社に事業継承して提供終了 することが決まっています。
とはいえ、おそらくそうなっても移管自体はスムーズに行えると思っています。

購入自体は非常に簡単で、既存のGoogleアカウントと、Google Payに紐づけたクレジットカードで決済が可能です。
10年分を一気に購入することも可能ですし、1年ごとに自動更新を有効にすることも可能です。ドメイン失効が怖い場合はこちらを設定しましょう。
なお、失効して30日以内なら追加料金なしで再更新が可能、31日~60日はドメイン復元料金が別途必要、61日以降は第三者に取られる可能性があるようです。

CloudflareとGoogle Domainsの設定

私のWordPressのサイトは、CDNキャッシュとSSL化を目的としてCloudflareを経由させています。

最初に気づいたのは、Cloudflareで元々設定してあった.ml側のサイトの設定が 「ネームサーバーの更新を保留中」 となっていたことです。

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Freenom側にはCloudflareのネームサーバーが正しく設定されているのですが、これが機能してないのが原因のようです(Freenom側でエラーが出ているような箇所は全く見当たりませんが・・)

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まずは、Cloudflare側に今回取得したドメインでサイトを登録します

4.png

レジストラ(Google Domains)でネームサーバーを置き換えるように指定されます。
Google Domainsはデフォルトのネームサーバーを使用するようになっているので、これをカスタムネームサーバーを使用するようにして、Cloudflareのネームサーバーを指定します。

domains.png

Cloudflareの管理画面に戻り、オリジンサーバ(WordPress)のグローバルIPのAレコードを登録します。

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SSLの設定でブラウザとCloudflare間をSSL化するため、フレキシブルを指定します。

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エッジ証明書が作成されます。
CloudflareのUniversal証明書は無料で使うことが可能で、更新も自動で行ってくれます。

8.png

Cloudflare側とGoogle Domainsの設定がうまく行けば、Cloudflare側でアクティブになります。

7.png

ここまでいけば設定完了なので、ブラウザでhttpsでアクセスしてみましょう。
ただし、DNSの浸透まで時間がかかるので待つ必要があります。
私のケースだと1時間くらい待って表示されるようになりました。

さいごに

Freenomは完全無料でドメインが取得できる便利なサービスだったのですが、無料なりの落とし穴がありました。
毎年、期限の2週間ほど前に来ていたドメインの更新通知メールも2022年は来なかったため、失効数日前に気づいてに慌てて更新しました。
そして、今回ドメインが利用できなくなってもメール連絡などは一切来ていません。

2023年7月時点で、更新も含めて完全無料でドメインを取得できるサービスはないと思います。
独自ドメインが欲しい方は年間1,500円ほどの出費は必須と理解するのがよさそうです。

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