皆さんの職場にも、いわゆる「神エクセル」は存在しませんか?
- 誰が作ったのかわからない
- マクロだらけで触るのが怖い
- 壊れたら「○○さんしか直せない」
- でも、そのExcelが止まると業務も止まる
私の職場にも、まさにそんなExcelがありました。
Excelは悪者なのか?
「Excel業務をDX化しよう」
最近、こんな言葉をよく耳にします。
すると真っ先に出てくるのが
「もうExcelはやめよう」「脱Excelだ!」という意見。
でも本当に、Excelそのものが悪いのでしょうか?
私は、
Excelが悪いのではなく、Excelにすべてを背負わせすぎている
ことが問題だと感じています。
いつの間にか「秘伝のExcel」になっていた
そのExcelは、もともとは単純な一覧表でした。
しかし、
- 要望の追加
- 場当たり的な修正
- 担当者交代による引き継ぎ不足
を繰り返すうちに、
「大量のマクロで動く、解読不能なExcelファイル」
へと進化していました。
中身を完全に理解している人は、もう誰もいません。
ある日突然やってきた「DX化して」の一言
そんなある日、上司からこう言われました。
「このExcel、DX化できない?」
正直なところ、
最初は「全部作り直すしかないのでは」と思いました。
しかし、現場の声を聞くと、
- Excelでの操作に慣れている
- いきなり別ツールは不安
- 今の業務フローはなるべく変えたくない
という意見も多くありました。
脱Excel? それとも活Excel?
検討した選択肢は、大きく2つです。
① 完全に脱Excelする
Webシステムや専用ツールに全面移行する方法。
② Excelの良さを活かしつつ、役割を分ける
Excelは「UI」、本当の処理は別に持たせる方法。
最終的に選んだのは、
「脱Excel」ではなく「活Excel」 という選択でした。
役割を分けるという考え方
やったことは、意外とシンプルです。
- Excel:入力・確認用の画面
- データ管理:別の仕組みに集約
- ロジック:マクロではなくコードで管理
Excelに「全部やらせる」のをやめただけでした。
これだけで、
- 属人化の解消
- 修正時の心理的ハードル低下
- 業務内容の見える化
といった効果が出始めました。
DXは技術より「割り切り」が大変
一番大変だったのは、技術よりも人の問題です。
- 「今まで通りがいい」という声
- Excelの見た目前提で作られた仕様
- 移行期間中の並行運用
DX化とは、
ツールを変えることではなく、考え方を変えること
なのだと実感しました。
それでもExcelは優秀なツール
今でもExcelは使っています。
ただし、「何をさせるか」を明確にしました。
- Excelは万能ツールではない
- でも、現場にとって最強のUIになり得る
- 大事なのは、背負わせすぎないこと
おわりに
「DX化 = 脱Excel」ではありません。
Excelを捨てることがゴールではなく、
業務を楽にし、継続できる形にすることがゴールです。
皆さんの職場では、Excelはどのように使われていますか?