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AWSのCloudWatch Logs Insights使い方まとめ

Last updated at Posted at 2022-05-31

CloudWatch Logs Insightsとは

CloudWatch Logsのログデータをクエリを使って検索したり解析ができます。
ログデータを解析する機会が多いので、よく使うクエリをまとめておきます。

初期表示

1653982209.png

fields @timestamp, @message
| sort @timestamp desc
| limit 20

意味:fieldsで指定した@timestamp, @messageを表示。@timestampの降順でソートして先頭からの20件。

@でログイベントのフィールドを指定します。

ログイベント一覧

@message :InputLogeventのmessageフィールド。
@timestamp : timestamp フィールドに含まれるイベントタイムスタンプ。InputLogeventのtimestampフィールド。
@ingestionTime:CloudWatch Logs によって受信された時間。
@logStream:ログイベントの追加先のログストリームの名前。ログストリームは、生成時と同じプロセスでログをグループ化します。
@log:ロググループ識別子。

AWS公式:サポートされるログと検出されるフィールド 

コマンド一覧

コマンド 説明
display クエリ結果に表示するフィールドを指定します。
fields 指定したフィールドをログイベントから取得して表示します。
filter クエリの結果を1つ以上の条件に基づいてフィルタリングします。
sort 取得したログイベントをソートします。
stats ログフィールドの値に基づいて集約統計を計算します。
limit クエリから返されるログイベントの数を指定します。
parse ログフィールドからデータを抽出し、1 つ以上のエフェメラルフィールドを作成してクエリでさらに処理できるようにします。

fields

ログ一覧に指定した項目を表示する。

fields @timestamp, @message, path

連結もできる。
domain フィールドと path フィールドの値がハイフンで連結してurlとして表示

fields concat(domain, '/', path) as url

filter

クエリの結果を1つ以上の条件に基づいてフィルタリング。さまざまな演算子など使える。
比較演算子 (=、!=、<、<=、>、>=) とブール演算子 (and、or、および not)

AWS公式:フィルターコマンドの一致と正規表

in (not in)

fields @timestamp, @message 
    | filter statusCode in [300,400,500]
    | filter statusCode not in [200,0]

like(not like)

fields @timestamp, @message 
	| filter @message like  "一致したい文字"
	| filter @message like  /正規表現パターンと一致たい文字/
	| filter @message like  /E*/ #ワイルドカード使用して部分一致
	| filter @message not like "Exception"

sort

昇順 (asc) と降順 (desc) で並び順を指定する。

例)f1で降順にソート

fields f1, f2, f3 
	| sort f1 desc

limit

クエリから返されるログイベントの数を指定。
制限を指定しない場合、クエリにはデフォルトで最大1000行表示される。

例)@timestampで降順にソートして、最初の 25 件のイベントの f1 フィールドと f2 フィールドを表示

sort @timestamp desc 
| limit 25  
| display f1, f2

stats

ログフィールドの値に基づいて集約統計を計算する。
stats コマンドに「by」 を付けることで、条件を1つ以上指定できる。統計データは、指定の条件でグループ化できる。
stats コマンドでは、sum()、avg()、count()、min()、および max() の演算子が使える。

例)例外が発生したレコードの数をカウント

fields @timestamp, @message 
	|  stats count(*) by errorCode, errorMessage 

コメントアウト

クエリ内でのコメントは#を使用する

fields @timestamp, @message
    # | filter @message like /delay/
    | limit 20

使用例

ステータスが500のログを検索

fields @timestamp, @message
| filter @message like /"status": "500"/ 
| sort @timestamp desc

ステータスが500のログでpathに特定の文字が入ったログを検索

fields @timestamp, @message
| filter @message like /"status": "500"/ 
| filter @message like /candidate/ 
| sort @timestamp desc

ドメイン指定pathに特定の文字が入ったログを検索

fields @timestamp, @message
| filter domain = "api.sample.com" 
| filter @message like /userRequest/ 
| sort @timestamp desc

ステータスが500のログでpathとリクエストに特定の文字が入っているログを検索

fields @timestamp, @message
| filter @message like /"status": "500"/ 
| filter @message like /chatform/ 
| filter req like /zipcode/ 
| sort @timestamp desc

まとめ

Logs Insightsが使えるようになると、問題が発生した時、ただやみくもにログを調べて未解決事件になりかねないことも
簡単に原因が見つかって解決してしまうことがよくあります。
とても便利な機能なので、参考にしていただけると幸いです。

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