1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

IBM i で必須なTCP/IP関連設定

Last updated at Posted at 2025-11-18

IBM i で初期導入時に必須なTCP/IP設定です。

前提は下記です。
-イーサネット回線記述 ※LINDが作成済み
-STRTCPコマンドでTCP/IPスタックが開始されている事

基本的な設定はすべてCFGTCPコマンドで呼び出す TCP/IPの構成 画面から行います。
image.png

※Navigator for i からも設定可能です。5250画面に慣れていない方にはこちらの方が分かりやすいかもしれません。
image.png

当記事では基本形ということで5250画面から説明します。

CFGTCP OPT.1 IPアドレスの追加

下記のような画面からOPT欄に1を入力して、新しいIPアドレスを追加できます。(変更・削除(除去)も可能)
image.png

指定例は以下です。
image.png

上記の画面で、F11キーを押すとコマンド(ADDTCPIFC)の各パラメーター名を表示できます。この後表示する、コマンドラインサンプルのパラメーター名はここで確認することも出来ます。
image.png

以下の通り設定が追加されます。
image.png

ADDTCPIFC コマンドサンプル

ADDTCPIFC INTNETADR('192.168.1.10') LIND(ETH01) SUBNETMASK('255.255.255.0') TEXT('ETH01 192.168.1.0/24')                                                  

各パラメーターは適時修正してください。

IPのアクティベーション

追加したIPは直後はオフ(使用不可)なのでオンに変更します。(または上記の例では自動開始 *YES指定なのでIBM i を再起動すれば自動開始されます。)

上記の CFGTCP OPT.1の画面で、F11キー を押すとIPのステータスが分かります。
image.png

上記の画面の場合、追加した 192.168.1.10 のアドレスは 非活動 になっています。OPT欄に 9 開始 を入力してIPをアクティブにします。
image.png

活動状態=アクティブになりました。

上記をコマンド STRTCPIFC で実行する場合

// IPのステータスを確認
NETSTAT
// 上記画面で OPT.1 を実行。IPのステータスが表示されます

// IPをVARY ON オンに変更
STRTCPIFC INTNETADR('192.168.1.10') 

CFGTCP OPT.2 デフォルトルート(ほか)の追加

デフォルトルートほかルーティング情報を追加します。
画面はこちら
image.png

一般にはデフォルトルートだけの場合が多いと思うのでそのサンプルを以下に記載します。
コマンド例はこちら。
経路宛先 *DFTROUTE
サブネットマスク *NONE
ネクストホップ 192.168.1.250 ※ルーターのアドレス

image.png

結果画面は省略します。(2つ上の画像を参照)

上記をコマンド ADDTCPRTE で実行する場合

// デフォルトルートの追加
ADDTCPRTE RTEDEST(*DFTROUTE) NEXTHOP('192.168.1.250') 

CFGTCP OPT.12. TCP/IP ドメイン名、ホスト名の設定

ここでIBM i のIPホスト名やドメイン名、DNSサーバー・アドレスなどを指定します。この画面は重要です。この画面で設定がきちんと行われていないとWASの導入が正常に出来ない、一部のTCP/IP通信でエラーが発生することがあります。

参考 CHGNETA/DSPNETA コマンドでのホスト名
CHGNETA / DSPNET コマンドで表示されるシステム名などは主にSNA環境で使用されるシステム名です。TCP/IPでは使用されません。

image.png
ホスト名、ドメイン名 : このIBM i のIP上の名前を指定
ホスト名検索優先順位 : この後設定するIBM i ローカルのホストテーブルを先に参照するか、DNSサーバー問合せを先にするか?の指定です。
 *LOCAL CFGTCP OPT.10 のローカルホストテーブルを先に参照する
*REMOTE この次の画面で指定する DNSサーバーに先に問い合わせする

次ページキー(PgDnキー)を押して次画面に遷移します。
この画面でDNSサーバーを指定します。
image.png

上記をコマンド CHGTCPDMN で実行する場合

CHGTCPDMN HOSTNAME('RON') DMNNAME('IBM.CO.JP') HOSTSCHPTY(*LOCAL) INTNETAD
R('192.168.71.21')                                    

IBM i のホストテーブル追加

いわゆるHOSTS ファイルの登録です。
DNSサーバーが存在しない場合や、DNSサーバー上に登録されていないサーバーなどのホスト名とIPアドレスをこの画面で登録します。
image.png

ホスト名・IPアドレスを追加するには OPT 欄に 1 を入力して実行キーを押します。
image.png

ホスト名・IPが登録されます
image.png

上記をコマンド ADDTCPHTE で実行する場合

ADDTCPHTE INTNETADR('192.168.1.20') HOSTNAME((IBMI74))  

PINGの使い方がちょっと特殊

IBM i でPINGコマンドを実行する際、指定にちょっとクセがあります。
PING 192.168.X.X のようにIPを指定する場合、

PING RMTSYS(*INTNETADR) INTNETADR('192.168.1.20') 

PING RMTSYS('192.168.1.20') 

PING '192.168.1.20'

のように指定が必要です。
また、ホスト名指定の場合は、

PING RMTSYS(IBMI74)

PING IBMI74

でOKです。

5250画面からPINGすると結果がコマンド入力した画面で確認できません。(PING実行中は最下部に実行中…の旨、メッセージ出ますが)
DSPJOBOLOGコマンド等でコマンドのログを確認するとPINGコマンドの下に結果が表示されています。
image.png

1
0
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?