こちらの記事で説明した収集サービスについてIBM i 7.6レベルでいくつか。
1.IBM i 7.2以降では収集サービスがオンになっている
収集サービスはQSYSWRKサブシステムの自動開始ジョブ QYPSPFRCOLによって自動開始され、デフォルトでパフォーマンスデータが収集されます。
収集サービスで取得したデータはたとえばNavigator for i のシステムモニターのCPU使用率等のグラフ表示で利用されています。またNavigator for i のパフォーマンス分析ツールやSTRPFRTコマンドでデータ分析ができます。
このデータ収集の自動的な開始を停止したい場合は、以下のコマンドを実行してQSYSWRKサブシステム開始時の自動開始ジョブ投入を抑止できます。
RMVAJE SBSD(QSYSWRK) JOB(QYPSSTRCOL)
2. 収集サービスの開始・停止手順
収集サービスをコマンドで開始するには以下のコマンドで実行します。
STRPFRCOL
取得するパフォーマンデータの範囲を収集プロファイル COLPRFパラメーターで変更できます。(実際のケースでは、通常ほぼ変更しないように思いますが・・)
収集サービスを停止するコマンドは
ENDPFRCOL
上記コマンドで QSYSWRKSBSサブステム配下の QYPSPFRCOL ジョブが開始・終了します。
3.収集サービスの設定変更 CFGPFRCOLコマンド
収集サービスはCFGPFRCOLコマンドで設定を調整できます。
省略時の間隔 INTERVAL 15分間隔でデータを集計・取得。通常は変更しなくてよいと思います。特定のジョブや時間帯のより細かいデータを取得したい場合に5分(間隔)、などと短くする場合はあると思います。
収集ライブラリー LIB QPFRDATA ライブラリーにデータを格納。必要な場合は別なライブラリーに変更できます。
省略時収集プロファイル DFTCOLPRF データ収集する対象の指定。同じパラメーターがSTRPFRCOLコマンドにもあります。通常はデフォルトの*STANDARDP でよいと思います。
サイクル・タイム CYCTIME 収集サービスで取得したデータは *PFRCOL(パフォーマンスコレクション)というオブジェクトに格納されます。"PFRCOLはこの後のサイクル間隔CYCITVパラメーター指定のインターバルで新しいファイルに切り替わりますが、その切り替わる時刻をCYCTIMEパラメーターで指定します。 000000 は 00:00:00 AM を意味します。末尾の00は秒ですが、収集サービスでは無視されます。
たとえば早朝03:00に日次バッチジョブが終了し業務日付が切り替わる、といった場合、030000 と指定するとよいかもしれません。
サイクル間隔 CYCITV *PFRCOLのファイル新しく作成するインターバル時間。通常 *PFRCOLのファイル単位でパフォーマンスデータを表示、分析しますので分析しやすい間隔がいいと思います。通常は1日=24 (時間)の指定でいいように思います。
MGTCOL保存日数 RETPERIOD 収集したパフォーマンスデータのオブジェクト *PFRCOLを何日間保存するかの指定。PFRCOLはシステムによっては数GB単位のファイルになることもあるのでPFRCOLのサイズを調べて、データ分析の必要性を鑑みて決定してください。デフォルトは120(日)です。処理の大きなシステム向け?に時間単位での保存期間の指定も可能です。(時間単位を *HOUR に変更して、保存時間を指定)
システムモニターを使用可能にする ENBSYSMON デフォルトは *NO。
システムモニターはNavigator for i で モニター → システムモニター から確認・表示できます。
デフォルトの場合、システムモニターは(ENBSYSMONパラメーターが*NOのため、収集サービスでデータ取得が同時開始されないので)が無い場合は、新規作成を選択して、以下の様に必要なメトリックスと収集間隔を指定します。
システムモニターが作成されたら、Navigator for i でシステムモニターを右クリックしてグラフ表示できます。

システムモニターで取得されたパフォーマンスデータのファイル名は先頭に「R」が付加され、後のファイル名は収集サービスの*PFRCOL名と同じになります。
実績データの作成 CRTPFRHST デフォルトは *YES。 *YESの場合、収集サービスは実績データを作成するQYPSPFRHSTバッチ・ジョブを PFRCOLが切り替わる際に投入します。QYPSPFRHSTバッチ・ジョブは,終了したばかりのPFRCOLファイルから収集サービスのデータを取り込みます。 (システムモニターのデータは取り込みません)
標準データベース・ファイルの作成 CRTDBF デフォルトは*YES。YESの場合、パフォーマンス・データ作成(CRTPFRDTA)ジョブを投入して、*PFRCOLファイルを展開して、Navigator for i のパフォーマンスツールなどで利用するメトリックスごとのパフォーマンスデータデータベースファイル(テーブル、PF QAPxxxx というファイル)を作成します。
ここで言う標準データベースファイルの例は画像中でQAPMxxxx とあるPF(テーブル)になります。これらのテーブルはCRTPFRDTAコマンドで*MGTCOLマネジメントコレクション(収集サービスで取得したパフォーマンスデータ)から展開されたファイルです。





