自社システムのテクノロジーリフレッシュ(TR)を調べたい、というご質問です。
TRとは…?はこの辺の記事を参照ください。
IBM i バージョン、TR毎の機能拡張を調べたい
IBM i TR(テクノロジーリフレッシュ)の提供方法が2025年以降変わった件
TRの実体は複数のPTFです。個別のPTF番号ではなく、TRのグループPTF番号で調べることができます。
TRの確認コマンド
以下のコマンドを実行します。
WRKPTFGRP
以下のような画面が表示され、システム適用済みのグループPTFが確認できます。
5250画面の制約なのですが、PTFグループの説明が1画面に収まらないため、PF11(F11)キーを押すことで、以下のようにどの番号がTRの番号かが分かります。
TRのグループPTF番号はIBM i OSバージョン毎に別々な番号になっています、サンプルはIBM i 7.5で、SF99957がTRの番号です。2つの画面からこのIBM i 7.5のTRは5 だと分かります。
TRのリストを出力する
PF6(F6)キーを押すと、上記2画面を1つのスプールに出力できます。
手順は、WRKGRPPTFコマンド -> PF6キー -> WRKJOBコマンド -> OPT.4.スプール・ファイルの処理 でスプールのOPT.に5 表示で確認できます。
以下のように表示できます。
WRKGRPPTFの結果リストをテキストやPDFでDLする方法
上記スプールをACSのプリンター出力等でテキストファイルでDLすると使いやすいと思います。
上記のプリンター出力を選ぶと下記ウィンドウが表示されます。
※ACSにサインオンするユーザーは5250でWRKGRPPTFで印刷を実行したユーザーIDと同じにします。
上記ウインドウの 編集 -> フィルター を開きます。
下記のウィンドウが表示されるので、WRKGRPPTFコマンドで生成したスプールが表示できるように設定を変更します。
上の5250画面の例ではスプールがPRT091に出力されているので、出力待ち行列をPRT01にすると表示されます。※1
※1 スプールのある出力待ち行列OUTQのライブラリーが分からない場合は、WRKOUTQコマンドで調べることができます。
または、ユーザーの指定を選んでWRKPTFGRPを実行したユーザー(例ではGOMA)を指定、出力待ち行列 を すべての出力待ち行列 に設定しても表示できます。
最後にWRKPTFGRPのスプールを右クリックして、ダウンロード (またはダウンロードして表示)を選択します。
以下のようにダウンロード先フォルダーを指定します。IBM i でスプール->テキスト変換の設定が完了している場合は、使用可能な場合はPDF形式を使用 をチェックするとPDFでダウンロードできます。今はシンプルにテキストで出力してみます。
上のパネルではデスクトップを指定しましたが、実際にはデスクトップにACSのIBM i OSの接続システム名(例ではIBMI75)のフォルダーが作成され、その中にテキストが格納されます。