こちらに説明記事があります
IBM i 向けアップグレード前検証ツールは、アップグレードを確実に成功させるために開発されました。このツールは、必要なアップグレード前手順が正常に完了していることを確認し、未完了または誤って完了した手順にフラグを付けます。アップグレードを実行する担当者は、必要な手順を正常に完了する機会を得られます。このツールは、修正アクションを自動的に実行するものではありません。
現在のリリース = pruv_7.6.0.20250422 (2025年4月22日)
この PRUV ツールは、サポート対象外の IBM i リリース (V5R2M0 以降) から現在サポートされているリリース (7.4、7.5、7.6) まで実行できます。
注:
このツールは「AS IS」で提供され、サポートは提供されません。ツールのインストールはお客様の責任となります。PRUV ツール自体の使用に関する問題が発生した場合、IBM テクニカル サポートにお問い合わせいただくのではなく、フィードバック ボタンを使用してご意見やご質問をお寄せください。
ダウンロード・サイト
ダウンロードすると、、
Javaを同梱するexe形式とツール単体のjar(5MB)の2つがダウンロードできます。
実行手順
今回は小さい方(JAVAを同梱しない)を実行してみます。ダブルクリックします。
1).ウェルカム画面が表示されます。 Next ボタンを押します。
2).使用許諾の確認画面が表示されます。画面下部のチェックボックスをチェックします。
3).実行パラメーターを指定します。
システムアップグレード、クラウドマイグレーションの二種があります。
Modeにはシングルシステム とマルチシステムがありますね、、今回は。システムアップグレート&シングルシステムでやってみます。
4).検証するIBM i へ接続します。ホスト名、ユーザー・パスワードを指定します。
5).移行先のIBM i OSバージョンを指定します。今回はIBM i 7.5としてみます。
6).チェックするモードを指定します。デフォルトの ハイ・プライオリティ・チェック では、画面のブルーの行についてチェックを行います。
上の方のボタンを選択して別なセットのチェックもできます。
7).それぞれのチェック項目についての現在の状況の表示がされます。
8).次へボタンを押すとチェックが開始されます。上の項目から順番に実行されます。下記画面ではすべてチェックが完了しています。
9).結果画面が表示されます。各行をダブルクリックすると、下図のように結果の明細が表示されます。
このとき、上記の出力ファイルを view output というボタンを押すことでも確認できます。
検証結果の出力ファイル例を次にご紹介します。
検証結果の出力ファイル例
このような感じで、バージョンアップする前提PTF等の結果が表示されます。
※こちらはIBM i 7.4 から 7.6への検証例です。
以下のようにD910タイプのストレージ使用有無(EMC/DELL社ストレージ)のチェックもしてくれるようです。
このシステムですと、前提PTFの不足、OSSパッケージでバージョンアップの前提などを満たしていないことが分かります。