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Redbook : IBM i 7.6 Features and Function を読む Chapter.6 アプリケーション開発② Code for i

Last updated at Posted at 2025-11-10

VS Code

Visual Studio Code (VS Code) は、Microsoft が開発した無料のオープンソースで軽量なコードエディターです。

Code for IBM i

Code for IBM i は、Visual Studio Code (VS Code) 向けに積極的に開発されている拡張機能です。
開発者は Code for IBM i を使用して、IBM i 上でビジネスアプリケーションを作成できます。IBM i アプリケーションの開発と保守のための最新の開発環境を提供します。

以下は VS Code のコア機能、または Code for i プラグインで利用できます。
言語とコードのサポート:
– 構文の強調表示
構文の強調表示は、RPGLE (固定フォーム・フリーフォーム)、CLLE、COBOL をサポート

– MS社Visual StudioのIntelliSense と同様なコード編集アシスト機能
自動補完、ホバー、シンボルなどの機能により、よりスムーズなコーディング体験を実現

– ソースのフォーマットとライン表示
一貫性のあるコードのための組込み済みRPGLE リンター(静的な構文解析機能)が含まれておりコードの書式設定と構造をサポートします。

– アウトラインビュー
アウトラインビューは、ローカルワークスペースとリモートワークスペースの両方をサポートし、コード構造をより簡単にナビゲートして理解可能に。

– 固定フォーマット定規
固定フォーマット定規は、列に依存するRPGLEの視覚的なガイドを提供

接続性とナビゲーション
– リモート IBM i 接続
IBM i へのセキュアな SSH ベースの接続をサポート

– IFS および QSYS ソースの参照/編集
QSYS SRCPFメンバーと IFS ファイルの両方を編集するために同じ IDE で一貫したアクセスを提供します。

ビルド、コンパイル、デバッグ
– コンパイル/ビルド
統合カスタムまたはデフォルトのコンパイルコマンド、ビルドスクリプトなどを提供します。

– エラーのリストとナビゲーション
コンパイラ エラーを簡単に特定してナビゲートします。

–デバッガ統合
ステップスルーとブレークポイントを実行するILEデバッガーを統合

IBM i Db2ツール&ユーティリティ
※製品名(S/W名)は「Db2 for i」なのですが、「IBM i Db2」って‥知らない人?IBM社外の人?がネーミングしているのでしょうか。。

- Visual Explain(VE)
おなじみDb2 for iのSQL実行プラン等を確認できるSQL分析ツールですね。

- Db2 for i Notebook
SQL、CL コマンド、およびマークダウンを組み合わせた対話型ドキュメント。 反復可能なタスク、知識の共有に使用します。

文書化 & 標準化
– ILE Docsサポート
RPG、CLLE、および COBOL の標準ドキュメントブロックをサポートします。
ドキュメントブロックに基づくホバーとオートコンプリートにより、コードの理解を強化します。

– RPGLEリンター
コード品質を一目で評価します。未使用の変数、一貫性のない大文字と小文字、非推奨の構文などの潜在的な問題を即座に強調表示します。
Linter は入力時にリアルタイムのフィードバックを提供するため、コンパイル時に問題を修正できます。
エンジンはデフォルトで独断的であるため構成可能ですが、チームのコーディング標準や個人の好みに合わせて動作を調整できます。

IBM i レンダラー(Renderer)
IBM i のディスプレイファイルまたはプリンターファイルを視覚的にレンダリングし、ファイルをプレビューおよび表示します。
画面全体、特定のレコード形式、またはサブファイルレイアウトをプレビューするオプションがあります。

Git 統合
IFS のソースコードまたは IBM Projects Explorer を使用してローカルにホストされているコードでのGit ワークフローを完全にサポートします。
インライン Git の blame/変更の可視性を実現する CodeLens をサポートします。

※続いてVS Code、Code for i のインストール手順記載がありますが、省略します。

Code for IBM i の前提条件

システム・リクワイアメントは以下の通り
IBM i
– IBM i 7.3 TR8 以上
– SSH が有効になっている必要あり
i. ライセンス・プログラム 5733-SC1 (OpenSSH) がインストール済
ii. SSH デーモンを起動済(STRTCPSVR SSHD)
iii. SSHサービスが正しく機能するためにユーザー・プロファイル QSSHD が
ENABLEDになっていること。

ワークステーション
– Visual Studio Code がインストール済
– VS Code Marketplace から拡張機能をインストールするためのインターネット接続
– Visual Studio Code の基本的な知識があることを推奨
※Code for i としての特別なメモリ、CPU等の追加要件は無いようです。

推奨エクステンション

IBM i Development Pack をインストールすることを推奨
以下のプラグインが含まれています。

Code for IBM i
IBM i 言語 (ハイライト)
言語サポート (リンター、アウトライン・ビュー、列アシスト (固定形式)、コンテンツ・アシスト)
– RPGLE(固定フォームRPG)
– COBOL
– CL
– FF RPG(フリーフォームRPG)
Code for IBM i ウォークスルー
IBM i ノートブック
Db2 for IBM i
IBM i レンダラー
Error Lens
TODO Highlight
IBM i プロジェクト・エクスプローラー
Source Orbit

VSCode における MFA に関する考慮事項

IBM i 開発に VS Code を使用し、ユーザー名とパスワードによる認証を使用している場合は、MFA ではなく SSH 秘密鍵認証に切り替えてください。

セッション設定にパスワードを保存するのは、特にパスワードが頻繁に変更される場合や MFA が強制されている場合は負担が大きくなる可能性があります。SSH 鍵を使用すると、接続を安全に管理するためのより安全で便利な代替手段となり、MFA 要素の負担を軽減できます。

その他参考情報

Code for IBM i

IBM公式ドキュメント
Seiden Groupリソースガイド VS Code for IBM i: Resource Guide

コミュニティ・サポート

Code for i Fridaysは、コミュニティ主導の無料セッションでユーザーがIBM iでVS Codeを使用する際の課題、アイデア、解決策を共有します。
初心者から経験豊富なユーザーまで学習、質問、他のユーザーと交流ができます。登録や詳細は以下を参照。
Seiden Group [Code for IBM i Fridays]( IBMi
ibmiservices
db2fori
IBMi7.6
IBMiSQLhttps://www.seidengroup.com/vs-code-for-i-fridays/)

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