IBM i のリモートOUTQとは
ローカルのIBM i 上で作成したスプールファイルをリモートのIBM i やその他システムに転送する事が出来ます。IBM i 間の転送ではLPDを使用します。
1. リモートシステムの設定
1-1. リモートOUTQの作成
これは通常どおり、リモートOUTQを意識したパラメーター変更はありません。
CRTOUTQ OUTQ(GOMALIB/GOMA75OUTQ)
1-2. LPDサーバージョブの開始
受信側(リモート)システムではLPDサーバージョブの実行が必要です。
STRTCPSVR *LPD
以上で設定は完了です。
2. ローカルシステムの設定
2-1. リモート転送するためのOUTQ作成(設定)
リモートに転送するOUTQを作成します。既に存在しているOUTQのパラメーターを変更して使用することも可能です。
CRTOUTQ OUTQ(GOMALIB/GOMA76OUTQ) RMTSYS(IBMI75)
RMTPRTQ('GOMALIB/GOMA75OUTQ') AUTOSTRWTR(1) CNNTYPE(*IP) TRANSFORM(*NO)
RMTSYS : 転送するリモートのIBM i(ほか)システム名
CFGTCP OPT.12 やDNSサーバーに登録してあるHOST名などTCP/IPで名前解決できるシステム名を指定
RMTPRTQ : リモートのOUQT名
ライブラリー/OUTQ名を指定。 ライブラリ―名を省略するとシステム値 QUSRLIBLに登録されているライブラリーからOUTQを検索します。
自動開始する書き出しプログラム
上記のコマンド例の場合、ローカルのOUTQを作成(または変更)した時点で、印刷プログラム(ライター)が開始されます。ライターの開始有無は、WRKOUTQコマンド等で確認できます。
ライターが開始されていると下記の様に書き出しプログラム欄に表示されます。

ライターが開始されていない場合、下記の様に書き出しプログラム欄が空白になります。

参考:WRKWTRコマンドでのリモート転送用ライターの確認
WRKWTRコマンドでもライターの実行有無を確認できます。
WRKWTR WTR(*ALL)
ポイントは WTR(*ALL) パラメーターを指定する点です。(デフォルトはWTR(*PRT))
2-2. テスト用にいったん、OUTQをホールドする
以上の状態でスプールを生成するとリモート転送されてしまいますので、ここでは動作確認用にOUTQをホールドしてみます。
WRKOUTQコマンドで GOMALIB/GOMA76OUTQ に OPT. 3 を指定してホールドします。

GOMA76OUTQの状況(ステータス)が *HLD ホールドに変わりました。

2-3. 転送テスト用スプールを生成
スプールファイルはなんでも構いません。ここではOSコマンド(DSPNETAコマンド)でスプールを生成しました。
DSPNETA OUTPUT(*PRINT)
手元システムの場合、QGPL/QPRINTに上記のスプールが生成されます。作成したスプールをリモート転送用OUTQに移動させます。
OUTQの移動のさせ方は色々ありますが、下記では WRKJOB -> OPT.4 で表示させて OPT. 2 を入力して、コマンドラインに以下の指定を入力して移動させました。
OUTQ(GOMALIB/GOMA76OUTQ)
移動後を見ると、OUTQ名が GOMA76OUTQ に変わります。

3. リモート転送の確認
3-1. ローカルシステムでOUTQをリリースする
WRKOUTQコマンドで転送用OUTQ の状態をホールドからリリースに変更します。
GOMALIB/GOMA76OUTQ の OPT.欄に 6 を入力してリリースします。
リリースされると(リモートシステムと通信できている場合)、即時にスプールが転送されます。(例ではOUTQ内のスプールファイルの数が1->0に変更されます)

3-2. リモートシステムでOUTQを確認する
スプール内を確認してリモートのシステム情報が確認できました。

**自分アルアルで、リモートの転送先のOUTQ名やライブラリー名を間違えていると、当然、転送先が見つからない‥となります、その際はQGPLなどシステム値 *USRLIBL 内のOUTQを探してください。)
丁寧に書いたら随分長くなってしまいました(^^;かえってわかりにくいかもしれませんご容赦(^^;







