いろいろとIBM i サービスをご紹介していますが、IBM i サービスの大きな目的・メリットは「従来のIBM i独自操作やスキルをなくしていこう、クラウド・オープン系と共通でSQL、APIで統合管理していこう という点にあります。
CLPはUNIXやWindowsのシェル、バッチと同じで色々と巧みな技が活きますが、継承、や標準化の観点ではデメリットも言われるようになってきました。
ということでIBM i サービスの使い方の基本的な考え方をご紹介します。
IBM iの運用管理一覧(例)
ユースケース例:ユーザーパスワードの変更
レガシーなやり方(左)をIBM i サービスを基本にSQL、オープン標準に移行できます。
ユースケース例:バックアップ実行
サンプルコード?的なものもfyi程度ですが貼ります。
例:SAMLPE で始まるジョブが実行中かどうかを取得
SELECT * FROM TABLE ( QSYS2.ACTIVE_JOB_INFO(
:
JOB_NAME_FILTER => 'SAMPLE*‘,
:)
IBM iサービス QCMDEXECプロシージャーで後続処理を実行
例:DEMOLIB/BCH110を実行
CALL QSYS2.QCMDEXC('ADDLIBLE DEMOLIB’);
CALL QSYS2.QCMDEXC('CALL DEMOLIB/BCH110');
注意点・考慮事項
IBM i サービスと従来のCLPによる運用・操作は完全に同一な機能を網羅していません。
不足している機能はCLPを補完的な利用が必要な場合もあると思います。
一方で、これはIBM i サービスの方が絶対楽というのもいろいろ出てきました。
例)
IBM iのIFS(統合ファイルシステム)のファイルサイズを調べたい
QSYS2.ACTIVE_JOB_INFO テーブル関数
SYSTOOLS.FIRMWARE_CURRENCY ビュー とファーム更新情報サイト
SYSTOOLS.Defective_PTF_Currency ビュー 適用済みPTFの更新有無確認
SYSTOOLS.DELETE_OLD_SPOOLED_FILES プロシージャー
SYSTOOLS.COMPARE_FILE 表関数①Db2テーブルの比較
SYSTOOLS.COMPARE_FILE 表関数②ソースPFの比較
SYSTOOLS.RELATED_OBJECTS 表関数
最初はなー、という声が聞こえてきそうですが、SQLかんたんです。ぜひチャレンジしてみてください♪