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一般事務から社内SEへ。Power PlatformでDX推進に挑戦した社歴10年目のキャリアチェンジ。

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はじめに

はじめまして、株式会社学情 DX・マーケティング戦略部 DXチームのHattoriです。
10年間の事務職を経て、現在は以下の業務を担当しています:

  • CRM運用(Dynamics 365 Sales、Business Central)
  • データ分析基盤構築(Power BI)
  • 業務自動化(Power Automate、Power Apps)

本記事では、プログラミング未経験者がPower Platformを武器に社内SEとして活躍するまでの道のりを共有します。


なぜキャリアチェンジを決意したのか

まず最初にお伝えしたいのは、
キャリアチェンジ = バラ色 ではない、ということです。

2022年12月、コロナが落ち着き始めた頃、私は転職を真剣に考えていました。
しかし、営業部での事務経験ぐらいしかなかった私は、将来への不安から転職活動に踏み切れず、もやもやとした日々を過ごしていました。

そんな中、現在の部署の責任者から「今後DX推進を図る上で、うちの部署でCRMの開発をしてみないか?」と声をかけてもらい、社内SEへの異動を決意しました。

ただし、当時の私が提示した条件は、

事務職の業務をそのまま持ち込むこと(事務職と社内SEの兼務)

でした。
(今振り返ると、全力で止めたい選択です…)


異動後に直面した3つの壁

1. 時間管理の壁

事務職との兼務により、単純に業務量が倍増。
CRMやPower Platformの知識を深めたくても、営業事務や雑務に追われる日々でした。

2. 技術スキルの壁

  • Power Platform?CRM?VBA?
  • ITパスポートすら未取得の状態

毎日が「わからないことだらけ」で、業務が前に進まないことに焦りを感じていました。

3. マインドセットの壁

「事務職の仕事を手放したくない」という気持ちが強く、
伝票処理などの業務に逃げて「仕事をしている気分」になっていました。


どう乗り越えたか

1. 自分の業務を徹底的に効率化

まずは自分の業務から効率化に着手しました。

  • Forms × Power Automate:営業社員からの問い合わせを自動振り分け
  • Excel VBA:営業部署の数字管理表を自動生成
  • Power Apps:伝票処理依頼アプリを開発し、依頼フローを効率化

特にPower Appsで作成したアプリは、年間200時間の削減を実現。
抜け漏れ防止にもつながり、初めてのアプリとしては自信作となりました。

2. 社内からの問い合わせを積極的に拾う

体系的な学習や資格勉強も行いましたが、
一番力になったのは「社内からの問い合わせ対応」でした。

「経験に勝る知識なし」

とはよく言ったもので、現場の課題を解決する中で、マニュアルでは得られない判断力や対応力が身につきました。

3. 危機感が覚悟を生んだ

異動から半年後、あるプロジェクトにアサインされ、
「このままでは納期に確実に間に合わない」という状況に追い込まれました。

どうすれば納期に間に合うのか、どこまで実装するのか、など毎日追い込まれながら手探りでプロジェクトを進める中で、次第に社内SEとしての覚悟が芽生えたと感じています。


これから取り組みたいこと

社内SEとして2年8か月が経過し、次に私が目指すのは社内データのAI活用です。

当社では2025年よりMicrosoft Copilotを導入し、
全社で業務効率化・生産性向上に取り組んでいます。

今後は、社内データの利活用基盤を整備し、
Copilotを活用したAIによる業務支援を加速させていきたいと考えています。


まとめ

非エンジニアが社内SEになるための3つのポイント

  1. 小さな自動化から始める
    自分の業務から着手し、成功体験を積み重ねて、自信をつける

  2. 実践を通じた学習
    問い合わせ対応やプロジェクトで実務経験を積む

  3. Power Platformの活用
    ローコードで短期間に成果を出しやすい


最後に

今回は、営業事務職から社内SEへキャリアチェンジした体験を共有しました。
今後は、株式会社学情が取り組むDX推進の事例についても発信していく予定です。

「もっと話を聞きたい」「一緒に学びたい」などありましたら、
ぜひコメントいただけると嬉しいです!


お断り
この記事は筆者の個人的な経験や考えに基づいて書いています。所属組織の公式な意見や方針とは関係ありませんのでご了承ください。

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