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UnityとMadMapperの連携【Unityの出力 (映像) をMadMapperに取り込む】

Last updated at Posted at 2025-01-22

■ 概要

本記事では「Unity」で制作したアプリの出力 (映像)を「MadMapper」に取り込む手順を紹介します。

■ 環境

動作環境:Windows 11 Pro
Windowsバージョン:23HS

MadMapperバージョン:5.6.6 Demo

Unityバージョン:Unity2022.3.44f1
プロジェクトテンプレート:Universal 3D

Unityは「URP」レンダリングパイプラインのプロジェクトを使用しています。
(こちらのプラグインの仕様として「URP」もしくは「HDRP」レンダリングパイプラインのプロジェクトである必要があります。)

※ビルトインのレンダリングパイプラインでも、パッケージを後からインストールして変更することが可能です。
その手順はこちらの記事が参考になります。

■ MadMapper

プロジェクションマッピングやLEDマッピング、ライブビジュアルパフォーマンスのために設計されたソフトウェアです。

- プロジェクションマッピング (建築物やランドマークへの映像投影)
- ライブコンサート (映像と照明のタイミング同期)
- ライブパフォーマンス (VJによるリアルタイムビジュアル制御)
- ステージデザイン (舞台背景への映像マッピング)
- インスタレーションアート (不規則な形状の対象物や空間への正確な映像投影)

主な用途としてはこれらの目的で使用され、機能も幅広くて品質も高いです。
クロスプラットフォーム対応(macOSとWindowsの両方で使用可能)しており、またMIDI、OSC、Artnet/DMX、NDI、Syphon/Spoutなど、幅広いプロトコルをサポートしているので、他のソフトウェアやハードウェアとの連携がスムーズです。

・ インストール

こちらの方のYouTube動画がとても参考になります。今回はUnityとの連携部分のみの紹介なのでお試し無料版の「Demo Version」をインストールします。
(無料のデモ版は作業プロジェクトの保存ができなかったり、出力する映像にウォーターマークが付いたりするので業務で使用するには不向き過ぎます…。ただある程度の機能は利用することができるのでお試しやお遊びで利用する分には◎)

現在のMapMapperの公式サイトとは多少見た目が異なりますがインストールの手順自体は同じなため、動画を見ながら作業を進めれば問題なくインストールできるかと思います。またこちらの動画はインストール手順のみではなくツールの使い方などの初歩的な操作方法も解説してくれています。

■ KlakSpout / KlakSyphon

「Spout」とはWindows環境で動作するリアルタイムビデオを共有するOSSです。複数のアプリケーション間でGPUメモリを介して高解像度のビデオデータを直接共有することができます。

「KlakSpout」はUnity上で「Spout」を利用してビデオストリームを送受信できるようにするUnityプラグインですので、そちらをインストールしてプロジェクトに適用します。
(macOSでは「KlakSyphon」を使用します。)

・ インストール

Unityでのセットアップ手順はプラグインのドキュメントに全て記載がありますので、手順通りに実行してインストールします。

■ UnityとMadMapperの連携

手順はとても簡単です。

① Unityアプリの実行

まずはUnityで作成したアプリ、もしくはUnity Editorを実行します。

② 対象のQuadを選択

Unityの映像を反映させたいQuadを選択(①枠内)し、右側インスペクター上のタブ(②枠内)を選択する。

スクリーンショット 2025-01-21 183901.png

③ 該当の「Spout Sender」を選択

右側インスペクターをスクロールし「Spout」の項目にある該当のSpout Senderを選択する。この手順だけでUnityの映像をMadMapperに取り込むことができます。

スクリーンショット 2025-01-21 184019.png

あとはこんな感じでメッシュをいじって、Outの映像をプロジェクター等で投影すればプロジェクションマッピングなどで利用できます。

■ 最後に (感想)

今回はシンプルにUnityとMadMapperの連携部分にフォーカスして紹介してみました。私自身まだMadMapperは全然扱えきれていないのですが色々マスターすれば様々な用途で活用できそうだと感じました。有料版使いたいです…。笑

最後までご覧いただきありがとうございました。

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