前回のつづき
前回に続いて、申請編です。
M5Stackを使って、久しぶりにアマチュア無線局を開設してみました。
注)あくまでイメージです
アマチュア無線とは
アマチュア無線とは、金銭上の利益を目的とせず、個人的な興味や技術的探求のために行う無線通信のことです。世界中の人と国境を越えて交流したり、自作の無線機やアンテナの実験など、幅広い楽しみ方があります。
アマチュア無線の特徴
- 様々な人と交信可能: (相手方もアマチュア無線局に限定されます)年齢・性別・国籍に関わらず、電波の届く範囲であれば自由に会話が楽しめます。
- 多彩な通信スタイル: ハンディ機での気軽なおしゃべりから、アンテナを工夫して遠くの海外や宇宙(国際宇宙ステーションなど)と交信するスケールの大きい楽しみ方まであります。
- 仕事には使えない: 営利目的や業務連絡の通信は電波法で禁止されています。緊急時を除き、他の人からの依頼で通信することもできません。
始めるには「資格」と「免許」が必要
アマチュア無線で電波を発信するには、国家試験に合格するか養成課程講習会を受講して「アマチュア無線技士」の資格(免許証)を取得する必要があります。
- 第4級: 初心者向けの最も一般的な資格です。入門機を使って基本的な交信を楽しむことができます。
- 第1級〜第3級: より高い周波数や、高い出力(パワー)での運用が可能になり、交信の幅がさらに広がります。
資格取得後、無線機の購入と「無線局の開局申請」を総務省に行って無線局を開局します。
参考リンク
アマチュア無線の詳細な情報や試験日程などについては、以下の公式ウェブサイトをご参照ください。
- 資格や申請に関する情報: 総務省 電波利用ポータル
- 始め方や楽しみ方: 日本アマチュア無線連盟(JARL)
- 講習会・試験の情報: 日本アマチュア無線振興協会(JARD)
開局まで
久しぶりの開局で、現在では手続きが変わっていることがありますが、おおまかな流れは変わりません。
今では、申請にマイナンバーカードを使って、すべてオンラインで完結できるようになっています。
1.アマチュア無線技士の資格取得
アマチュア無線を始めるには資格の取得が必要です。資格取得については、上記の参考リンクを参照してください。
2.無線機の準備
デバイスには、M5Stack と Module LoRa433 v1.1 を使います。Module LoRa433 v1.1 は マルツ さんで購入しました。
準備内容は 前回の記事 を参照してください。
3.無線局の開局申請準備
JARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会)保証認定の依頼は、無線局の開設申請の書類を添付して申請するので、まず 総務省 電波利用申請 から申請情報を登録して、申請直前の状態で申請書をPDF化します。
詳細は総務省の、アマチュア局の開局申請について を参照してください。
電波利用申請
申請にあたってはアカウントの発行が必要です。本人確認のためマイナンバーを用います。
申請情報
今回は、自作機を使うため、送信機系統図を添付します。参考までに添付した送信機系統図はこちらになります。
PDFダウンロード
すべて入力が完了したら、確認画面で、PDFをダウンロードします。
4.JARDに保証認定の依頼
JARD(一般財団法人日本アマチュア無線振興協会)保証認定の依頼は、無線局の開設申請の書類を添付して申請します。PDFを作成したら、JARDの アマチュア局保証 のページから基本保証の申請を行います。こちらはPDFを添付するため、入力項目は少ないです。申請書と、送信機系統図、送信周波数を日本国内で定められたバンドプランに設定し、その範囲を逸脱しない旨の誓約書を添付します。
申請後に、保証料を振り込みます。
1~2週間で保証書がメールで送られてきます。
電波利用申請
申請にあたっては、アカウントの発行が必要です。その際に本人確認のためマイナンバーを用います。
5.無線局の開局申請
3.無線局の開局申請準備で入力した情報に加えて、JARDから送られた保証書を添付して申請します。
1~2週間すると申請手数料の納付手続き案内がメールで送られてきます。
ペイジーなどで納付すると、1~2週間程度で免許状が発行されます。
6.開局
免許状が発行されて開局です。
920MHz帯特定小電力無線と430MHz帯アマチュア無線の違い
Meshtasticを、920MHz帯特定小電力無線で運用するのと、430MHz帯アマチュア無線の違いを簡単に比べてみます。
| 920MHz帯特定小電力無線 | 430MHz帯アマチュア無線 | |
|---|---|---|
| 免許・登録 | 免許・登録が不要 | 資格、開局申請が必要 |
| 通信の相手方 | 誰でも | アマチュア無線局 |
| 通信内容 | 特に制約なし | アマチュア無線の業務に限る |
| 暗号化 | 可 | 不可 |
| 機器 | 技術基準適合証明(技適)を取得済みであること。 | 技適取得機の他、自作機でも可能 |
| 出力 | 最大20mW程度 | 移動する局の場合、最大50W |
| アンテナ | 技術基準適合証明(技適)に適合するもの | 任意 |
| 利用周波 | 920.6MHz~928.0MHz | 431.0MHz~431.4MHz 438.0MHz~439.0MHz |
| 現状の国内利用者数 | 数十人~ | 少ない |




