はじめに
海外ではアマチュア無線家が Meshtastic を ライセンスモード/HAMモード で運用しているとのことなので、試してみます。
使用したデバイスは、M5Stack と Module LoRa433 v1.1 です。このデバイスに Meshtastic をインストールして、430MHz帯でアマチュア無線局を運用します。
注)あくまでイメージです
デバイスの準備
利用するデバイスは、いつもの M5Stack とこちらを組み合わせます。LoRa433はv1.0~v1.2までEOLとなっていますが、v1.1はマルツさんなどで今も入手可能です。
Module LoRa433 は DIO0 - 36、RESET - 26 の設定でしたが、
Module LoRa433 v1.1 では GPIO の割り当てが DIP SW で選択となっていて、DIO0 - 36、RESET - 26 が使えません。
DIP SW の設定
| # | PIN | SW |
|---|---|---|
| 1 | G5 | ON |
| 2 | G12 | OFF |
| 3 | G15 | OFF |
| 4 | G0 | OFF |
| 5 | G34 | OFF |
| 6 | G35 | ON |
| 7 | G13 | OFF |
| 8 | G25 | ON |
ファームウェアの準備
LoRa433 v1.1 を使うために、Meshtasticのfirmware を修正して独自のファームウェアを作成します。
現在、最新のdevelopブランチはM5Stackでうまく動作しなかったので、タグを指定してv2.7.23で試しました。
修正前
#define USE_RF95
#define LORA_DIO0 36 // a No connect on the SX1262 module
#define LORA_RESET 26
#define LORA_DIO1 RADIOLIB_NC // Not really used
#define LORA_DIO2 RADIOLIB_NC // Not really used
修正後
DIP SW に合わせて修正します。
#define USE_RF95
#define LORA_DIO0 35
#define LORA_RESET 25
#define LORA_DIO1 RADIOLIB_NC // Not really used
#define LORA_DIO2 RADIOLIB_NC // Not really used
修正前
RDEF(EU_433, 433.0f, 434.0f, 10, 0, 10, true, false, false),
修正後
EU_433の設定を使います。利用周波数を 438.0~439.0 に指定します、最大出力は 20dBm (100mW)
RDEF(EU_433, 438.0f, 439.0f, 100, 0, 20, true, false, false),
修正前
default: // LONG_FAST (or illegal)
bwKHz = wideLora ? 812.5f : 250.0f;
cr = 5;
sf = 11;
break;
}
修正後
周波数帯域幅は30KHz以内にする必要があるので、デフォルトのLONG_FASTのbwKHzを編集します。
ソースコードを見ていると、今後登場する新しいファームウェアは、ハムモードに対応したプリセット、TINY_FAST、TINY_SLOW、が追加されるようです。
default: // LONG_FAST (or illegal)
bwKHz = wideLora ? 15.6f : 15.6f;
cr = 5;
sf = 7;
break;
}
設定
ライセンスモード(ハム/HAMモード)を有効にします。
上記で設定した EU_433 と LONG_FAST の設定を使います。
デフォルトで設定されている暗号化をオフにします。
長い名前にコールサインを設定します。
920MHz帯特定小電力無線と430MHz帯アマチュア無線の違い
Meshtasticを、920MHz帯特定小電力無線で運用するのと、430MHz帯アマチュア無線の違いを簡単に比べてみます。
| 920MHz帯特定小電力無線 | 430MHz帯アマチュア無線 | |
|---|---|---|
| 免許・登録 | 免許・登録が不要 | 資格、開局申請が必要 |
| 通信の相手方 | 誰でも | アマチュア無線局 |
| 通信内容 | 特に制約なし | アマチュア無線の業務に限る |
| 暗号化 | 可 | 不可 |
| 機器 | 技術基準適合証明(技適)を取得済みであること。 | 技適取得機の他、自作機でも可能 |
| 出力 | 最大20mW程度 | 移動する局の場合、最大50W |
| アンテナ | 技術基準適合証明(技適)に適合するもの | 任意 |
| 利用周波 | 920.6MHz~928.0MHz | 431.0MHz~431.4MHz 438.0MHz~439.0MHz |
| 現状の国内利用者数 | 数十人~ | 少ない |
おわり
デバイスの準備は以上で完了です。無線局の開局のため申請を行います。




