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【IBM Security Verify】パスワード・インテリジェンス機能を使って、辞書攻撃に対応する②

Last updated at Posted at 2023-05-11

はじめに

前回 カスタムパスワードリストを用いたパスワード利用制御について紹介しました。
今回は、もうひとつの「IBM Security X-forceを利用したパスワードの利用を制御する機能」でどのようなパスワードが制限されるか確認しました。

1.機能概要

  • パスワード・インテリジェンスの管理

    • 2つの機能が追加された。2つを併用することも可能。
      • 「IBM Security X-forceを利用したパスワードの利用を制御する機能」
      • 「ユーザーが定義したカスタム・リストを用いたパスワード利用の制御する機能」
    • 制御したパスワードを利用している場合のアクションが定義できる。
      • アクションは 監査 < 警告 < 強制 の3段階ある。強制が一番高い優先度になる。
  • パスワード・インテリジェンス・レポートの生成

    • 上記パスワードインテリジェンスの動作結果をレポートする機能

2.IBM Security X-forceによるパスワード使用制御設定

設定できる項目はユーザー・ログインフローと、アカウントの作成、パスワードのリセット、およびパスワードの変更のフローの2つがありました。

項目 選択肢 補足
ユーザー・ログイン・フロー
  • 監査
  • メッセージでユーザーに警告します。
  • ログインを禁止し、ユーザーをパスワード変更エクスペリエンスにリダイレクトします。
アカウントの作成、パスワードのリセット、およびパスワードの変更のフロー
  • 監査
  • メッセージでユーザーに警告します。
  • アクションをブロックし、よりセキュアなパスワードを使用するようにユーザーに要求します。
ユーザーログインフローで、「ログインを禁止し、ユーザーをパスワード変更エクスペリエンスにリダイレクトします。」を指定した場合、「アクションをブロックし、よりセキュアなパスワードを使用するようにユーザーに要求します。」が自動的に選択される。

3.パスワード利用制御の動作確認

IBM Security X-forceのパスワードリストは公開されていないため、どのようなパスワードが利用制御の対象となるのか確認してみました。
※動作検証のため、IBM Security Verifyのパスワード要件はパスワードの長さ:8桁のみに設定しています。

リトアニアのセキュリティ企業であるNord Securityが調査した2022年に日本でよく利用されたパスワードの情報をもとに、IBM Security X-forceの除外パスワード・リストに該当するかどうか試してみました。

以下は、2023/5/10に各1回ずつの試行結果になります。

利用制限されたパスワード例
password
12345678
123456789
1qaz2wsx
adgjmptw
diskunion
himawari
zaq12wsx
abcd1234
lovelove
hanahana
qwertyuiop
varun@1971
1234567890
doraemon
1q2w3e4r

利用が制限されるパスワードは、グローバル xForce Red 除外パスワード・リストに含まれているようです。
qiita (27).png

最後に

次回は、ユーザーが、除外パスワード・リストに含まれるパスワードを指定した場合どのようにレポートに表示されるか確認したいと思います。

5/11更新

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