購入した背景
- BookOFFで格安で売られていたから。
- 今利用しているkeychronの打鍵音に飽きたから
記事を書くことにした背景
ブラウザ操作はvimium
コーディング時はvimを活用しているのだが
それぞれ特有のショートカットキーパターンがあり混乱している状態である。
ショートカットキーに割り当てられている意味を理解することができればで多少混乱せず覚えてられそうなのでここに記載することにした。
HHKBの歴史と独特のキー配列の理由
開発の背景
- 1996年、東京大学名誉教授 和田英一氏 の監修でPFUが開発。
- UNIX文化に根ざしたプログラマの作業効率を高めることを目的に設計。
- 名称の「Happy Hacking」は 「ハッカー(優れたプログラマ)が幸せに作業できるように」 という願いが込められている。
独特のキー配列の理由
1. Controlキーを押しやすい位置に配置
- UNIXでは
Ctrl
の利用頻度が非常に高い(コピーや終了ではなく、ショートカットやコマンド入力で多用)。
- そこで Caps Lockを廃止し、その位置にControlを置く 配列を採用。
- 移動系のショートカットなどと一致しているためEmacsユーザーを中心に絶大な支持を得る。
2. 60%レイアウトによるミニマル設計
- ファンクションキー、テンキー、矢印キー、余分な修飾キーを排除。
- 手の移動量を最小化し、ホームポジションからほぼ動かずに操作可能。
- 足りないキーは
Fn
との組み合わせで入力できるように設計。
3. UNIX的合理性
- 「必要最小限のキーだけで、効率的に使う」思想。
- 無駄を省き、コマンド操作やショートカット利用を前提とした設計。
- 「キーボードは道具」という思想が強く反映されている。
HHKBが支持される理由
- 無駄を削ぎ落とした配列により 高速かつ疲れにくい入力 が可能。
- 静電容量無接点方式による 軽快な打鍵感と耐久性。
- 「学習コストは高いが、一度慣れると他のキーボードに戻れない」独特の世界観。
HHKB ショートカットキー(Emacs と一致)
🔹 移動系
ショートカット |
意味(省略) |
動作 |
Ctrl + f |
forward |
カーソルを右へ |
Ctrl + b |
backward |
カーソルを左へ |
Ctrl + p |
previous |
カーソルを上へ |
Ctrl + n |
next |
カーソルを下へ |
Ctrl + a |
ahead / absolute beginning |
行頭へ移動 |
Ctrl + e |
end |
行末へ移動 |
Ctrl + t |
transpose |
カーソル左右の文字を入替 |
🔹 移動系(HHKB特有)
ショートカット |
意味(省略) |
動作 |
Fn+ L |
Line |
一番上へ移動 |
Fn + . |
ピリオド(End) |
一番下へ移動 |
🔹 削除・貼付系
ショートカット |
意味(省略) |
動作 |
Ctrl + d |
delete |
カーソル右側の1文字削除 |
Ctrl + h |
hit back / backspace |
カーソル左側の1文字削除 |
Ctrl + k |
kill |
カーソル位置から行末まで削除 |
Ctrl + y |
yank |
Ctrl + k で削除した文字列を貼付 |
Ctrl + o |
open |
カーソル下に空行を挿入 |
✅ 覚え方のコツ
-
移動系は規則性で覚える
-
f
= forward(右へ)
-
b
= backward(左へ)
-
p
= previous(上へ)
-
n
= next(下へ)
-
a
= ahead(行頭) ↔ e
= end(行末)
-
削除系は直感的に
-
d
= delete
-
h
= backspace
-
k
= kill line
-
y
= yank(貼り付け)
使ってみての感想
-
HHKB特有のショートカットキー(特有と記載しているがEmacsのショートカットとほとんど一致)を活用することで いただいたコメントから調べ直したところ特有のショートカットはFnキーを活用した方向キーぐらいでした。
- HHKB特有のキー配列のおかげでホームポジションからあまり手を動かさずに操作ができるのがとても良い
- vimのショートカットと一致しているのが yank ぐらいで混乱する
- 日本語配列同様 USキーボードにも矢印キーが欲しかった
- 打鍵音はやっぱり気持ち良い