はじめに
こういったカンファレンスに参加するのは初めてだったのでとてもワクワクしながら向かいました。
会場は4階だったのですが、エスカレーターで3階まであがることができ、エレベーターに乗り込みましたが、そのエレベーターは4階に止まらないということが判明し、乗っていた全員が降りていきました。ちょっとおもしろかったです。
待機列を見つけ近寄っていくと既に多くの人が並んでいました。案内されながら4階に上がるとさらに長い待機列が、だいぶ混んでるなと思いつつ、人の熱気で暑いので薄着できて正解でした。
AI Engineering Sumit Tokyo 2025とは!
こちらの公式ページに以下のように書かれていました。
ソフトウェア開発の最前線では、AIが開発プロセスに組み込まれ、従来の開発プロセスからAIを前提とした開発フローへと急速に変化しています。
特に、ClineやCursor, Claude Codeのような自律的AIコーディングツールの登場は、ソフトウェア開発に生産性革命をもたらす可能性を秘めており、実際の企業での導入事例とその効果検証が業界全体の注目を集めています。
AI Engineering Summit Tokyo 2025では、「AIが変えるプロダクト開発の未来」をテーマに、AIの活用・開発における最先端の事例や取り組みをご紹介します。
参加者の皆様がAIエンジニアリングの実践的な知見を得て、自社での開発に活かせるヒントを持ち帰れる場を提供いたします。
入場
会場に着くとすぐ目に入ったのはこういうイベントっぽい看板でした。テンションが上がります。
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入り口でスタンプラリーの紙を貰い会場に入ると企業さんのブースが並んでいました。
お話を聞いたブース
今回は13社の企業さんのブースにお話を聞きにいけました。
何社か取り上げて書いていこうと思います。
Findy
私は丁度最近Findyさん経由で転職をしたため、感謝の気持ちも伝えたく、まず最初に伺いました。
期間ごとに社内で使うAIを分けて成果をまとめていたのがおもしろかったです。
かなり長くお話をして話題になっていたブルマのステッカーをいただきました。
GMO Flatt Security
次にGMO Flatt Securityさんのブースへ伺いました。
私の中ではセキュリティといえばここ!とうイメージの企業さんです。
毎年サマーインターンの参加記録が沢山流れてきます。
主にセキュリティ診断AIエージェント Takumiが、いかにして発見率を上げ誤診率を下げるか、その難しさについてお話をしていただきました。
日本人らしい名前ですねと話すと、海外のAIエージェントも人物名っぽいことが多いので日本らしさを出したかった、社内に凄腕のたくみという名前の方がいるらしく、その方のようになって欲しいという思いがあるとおっしゃっていました。
PKSHA Technology
その後はPKSHA Technologyさんのブースで古屋さんとお話をしてきました。前々から一方的に存じあげていた方だったので嬉しかったです。すごく物腰柔らかい方で楽しい時間でした。
自身のコーディング力をあげつつAIによる開発速度の上昇もしたいのでいい塩梅を探っているという相談をしました。
とても共感できる回答をいただけました。
こちらはブースで展示されていたおもしろいアンケートになります。
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私は真ん中のコーディング欄にシールを貼りました!
ピザスク
次に伺ったのはビザスクさんです。
お客様の要望を聞き、それにあったエキスパート(業界・業務に精通したプロ)をマッチングさせるサービスを展開しています。
元々は人力で行っていた要望とマッチングするエキスパートの抽出作業をAIで行えるようにしているそうです。
私向けに噛み砕いてお話ししていただき、質問にも全て答えてくださいました。
hacomono
名前もロゴも可愛いhacomonoさんです。
セッションに参加した後ブースに行きました。
「水泳講師が自身の受け持つ生徒に対してフィードバックを行う際の文章を考える」というシチュエーションでパネルが貼られていました。
通知表などでも先生からの一言メッセージを貰いますし、色んな場面で活きそうだなと思いました。
キーホルダーをいただきました!
セッション
最初から最後まで全ての時間帯でセッションに参加したので、合計10個になります。
また、登壇資料をあげている企業さんもいらっしゃいますので見つけられた範囲で以下にまとめます。
Cursor
最初のセッションでした。入り口で配っていた謎の黒い箱が同時翻訳機ということを知らず、生で聞きました。
リスニングには多少自信がありましたが、スライドに夢中になっているうちに聞き逃したりしてしまったので、やっぱりあればよかったかなぁとちょっと後悔しています。
今までは人間がこのような目的でこんな機能を実装したいという指示をAIに投げ、返ってきた返答から不具合を修正していくという流れでしたが、これからは不具合が出るかどうかをAIが解決し、その上で結果を出力することになるためより信頼できる結果のみを受け取れるようになるそうです。
また、一番驚いたのはバックグラウンドでAIが動き続け、人間が開いているファイルを書き換えることなく別のワークスペースで中身を修正し、問題がなければ提案するという機能です。人間の補助という枠組みを超え、自立した存在になりそうです。
また、composer機能も面白かったです。
複数のエージェントを並列で動かし、より最適な結果を得られるそうです。
みずほ
エンタープライズであり、金融機関でもあるため特に大事な個人情報を扱う上でアーキテクチャをいかに堅牢にするか、というプロ意識を感じ、素直にかっこいいなと思いました。
AIの発達を3stepにわけて、各フェーズでの会社としてのありかたについて説明していました。
最終stepに到達した頃には人ではなく、AIに選ばれやすい金融機関となる必要があると気持ちを述べ、そのためにAIをより身近なものとする必要がある、と続けていました。
新しい技術やちょっとした小ネタがビジネスに繋がることがあると、キャッチアップの必要性について共感できる内容をお話しされていて、感銘を受けました。
ALGO ARTIS
松尾さんが登壇されていました。私も競プロをやっているのでもちろん存じ上げており、この人があのヒューリスティックの神様か、、、と憧れの目で見ていました。
競プロがベンチマークによく使われるという話から始まり、最近だとopenAIがICPCワールドファイナルの問題を12問全問正解しその発展具合に驚いたと話されていました。
夏にtwitterのTLが賑わっていたのを思い出しました。
AIと人間の得意不得意を考察し、最適解を導くのが難しい計画最適化においていかにしてアプローチしていくかという試行錯誤を感じました。
現状ではAIを用いるにはまだ問題点が残っており、特に暗黙知については確かになぁと思いました。
楽天
買おうとする動きから欲しいものを予測し表示するとサラリと話していて、そ、そんなことができるの!?!?と思いました。
他にも売れるような商品写真や表示レイアウト、広告の配信タイミング、価格、チャネルもあるらしく、そのノウハウをAIに実行できるのかという問題をお話ししていました。
ALGO ARTISさんのセッションを見ていても思いましたがこういうヒューリスティックな問題の解決はAI強いなと感じました。
また、内容とは関係がありませんが、登壇者の方が「あの〜、え〜っと」などを全く言っていなくて、話のスピードや声の大きさなど全てが快適で聞きやすいセッションでした。
途中でスライドが固まるアクシデントがありましたが、即座に雑談に切り替えていて凄すぎました。
最後に
書ききれていないセッションやブースでのやりとりもありますが、とても楽しい時間でした。
同じテーマに対して、その道のプロフェッショナルたちがどのように考え、判断し、実装に落とし込んでいるのかを多角的に知ることができ、自分の視野が確実に広がったと感じています。
所属を尋ねられる場面も多く、そのたびに「変なことは言えないな」と自然と背筋が伸び、良い緊張感を持って対話に臨めたのも印象的でした。
コーディングにおいてAIをどれくらいの割合で使用するかについてずっと悩んでいましたが、自分の中で一つ指標が定まったのも大きかったです。
これからの発展が一段と楽しみになりました!


