マネジメント(管理職) をM職、スペシャリスト(専門職) をS職と表現する。以下まとめは自己流な理解も含むので、詳細は「マネジメント」 参照
結論
この記事の結論です
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M職はS職よりえらいのか
- えらくない
- ただの違い
- 両者を行き来しても良い
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M職もS職も目指すものは何が同じなのか
- 真摯であり、謙虚であること
- チームに貢献する
- チームに貢献するために、皆に良い影響を与える
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M職とS職の違いは何なのか
- 結局役割分担
- M職は、皆の環境面
- S職は、皆の道具面とか、現場面とか
- 違いを聞かれたら、例えるならこんな関係
- 野球部のマネージャーと野球部員
- 監督とトッププレーヤーな選手
- 指揮者とコンサートマスター
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M職とS職の誤解
- S職にもコミュニケーション力は要るし、協調性もむしろ要る
- M職にも知識の研鑽は要る
ドラッカーの「マネジメント」
組織をして高度の成果をあげさせることが、自由と尊厳を守る唯一の方策である。 組織に成果をあげさせるものがマネジメントであり、マネジャーの力である。成果をあげる責任あるマネジメントこそ全体主義に代わるものであり、われわれを全体主義から守る唯一の手立て
だから、専門職だから自由とか、管理職だから全体主義的とか、そんなことはない、
仕事のうえの人間関係は、尊敬に基礎を置かなければならない。これに対し心理的支配は、根本において人をばかにしている。伝統的なX理論以上に人をばかにする。
心理的支配は、人を怠惰で仕事を嫌う存在とは仮定しないが、マネジメントだけが健康で、他の者はすべて病気であると仮定する。
マネジメントだけが強く、他の者はすべて弱いとする。マネジメントだけが知識を持っており、他の者はすべて無知であるとする。マネジメントだけが正しく、他の者はすべてばかであるとする。まさに傲慢で、ばかげた仮定
これらは、マネジメントをよい気持ちにさせてるだけ。つまりこういうマネジメント像は、誤り
責任 がマネジャーを見分ける基準である。いわゆるマネジャーと専門家との関係も、マネジャーを責任と機能によって定義することによって、初めてはっきりさせることができる。
機能と地位は切り離さなければならない。
軍では、少佐は地位である。それだけでは、大隊の指揮官すなわちマネジャーであるか、国防総省の研究者すなわち専門家であるかはわからない。軍では、少佐という地位のほかに、大隊長とかコミュニケーション専門家といった機能上の肩書を与えている
管理職vs専門職 は二項対立ではない。役割分担
野球のスターが、監督やコーチよりも収入が多くとも不思議ではない。専門家によって構成される部門の長たるマネジャーは、その部門のほとんどの者よりも多くの報酬を受ける。しかし、彼よりも多くの報酬を受けるスターが、一人や二人いることを例外としてはならない
真摯さなくして組織なし
- 強みよりも弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない
- 何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネジャーに任命してはならない
- 真摯さよりも、頭のよさを重視する者をマネジャーに任命してはならない
- 部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない
- 自らの仕事に高い基準を設定しない者もマネジャーに任命してはならない
だから某ベストセラーのように、 野球部のマネジャーたる野球部員の関係 のようなもの
だから本来、マネジャーの仕事も楽しさがあるはず
どちらも目指すゴールは、チームを勝たせること
マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則 | ピーター・F・ドラッカー, 上田 惇生 |本 | 通販 | Amazon
参考
(17) 「管理職になりたくない!」という若者が増えた理由は何なのでしょうか? - Quora
人を纏める(マネジメント)によって結果を出す。目標を達成する過程を作り上げる。人を育てる。それらは面白い仕事です。その面白さを伝えきれていない日本の労働環境を変える事が出来れば、きっと管理職を目指したいと思う筈です。
スペシャリストとマネージャーにまつわる誤解3選 - Qiita
管理職になりたくない若者が増えているというがマネージャーのお仕事をたのしくしたい - Qiita
なぜIT技術者でマネジメントのキャリアパスを目指す人は少ないのか - Qiita
以上です~