アクの強い「ベンチャー」に 20 年弱開発として勤めたあと、転職しました。それだけが契機とも限らないのですが、自分がバキバキ成長痛を感じて働いていたころと、その貯金を糧に新たな土地を耕そうとする最近とでは考え方が変わってきたなあ、と思うことをまとめています。
おっさんの小言
「おっさん」とは単に概念。私の中のおっさんの琴線に触れた一言を書き溜めていました。
飲み会の翌日こそ這ってでも出社
同調圧力とチームワークは別物
0から1を生むのは確かにすごいけど1から1000とか1万とか1億を作ったらやっぱそれはそれですごいと思う
何があっても絶対に謝罪の言葉を発さないことと、謝る必要がないのにすみませんを乱発することは、本質的には同じこと。https://june29.jp/2019/04/14/for-good-apologies/
運動場を100周走るのを見たら1周くらいは付き合ってくれる人が出てくる、だけどそのためにはやっぱり自分が100周走らないといけない。
結果とか結論について文句だけいうのは常に自分が正義の側にいることができる最も簡単な方法
お腹を痛めたから良い子が生まれるわけではないし、プロセスの辛さと成果は比例しない
おいおい昭和だなというのもあるし、大変だったねえと思うものもあるが、それでも上のフレーズ辺りは今でも好きだったり、思い出深かったりするものです。
省みるおっさん
最近考えていることが以下です。
転職して意外と一番心がけていること
転職して意外と一番心がけているのが工数入力とか勤怠とか「クッソつまらないルールこそ守ること」だったりする。
「ごめんなさい遅刻します」
って例えば私のことを全く知らない人が上の言葉を聞いたときに
少しくらいなら良いよと思うか、え、遅刻すんのと思うか
まあ普通は後者なんじゃないのと思う。幸い今の会社は前者で受け止めてくれる人がふつうに結構いる (てかそれもすげえ。感動している) んだがそういう問題じゃなく、これはふつうは信頼貯金というそのコミュニティに属しているだけで溜まっていく貯金のおかげなのである。本当は。
言葉に表現されていないコミュニティのルールを覚えなおす。というのが転職してみて良い経験になっている。お仕事時間の規約が 9 時-17 時だったとして、ほんとうに皆 9 時から席について仕事するか、8:30 からか、9:30 かはわからない。
昔の会社で、それは全部「自己責任」「結果出してりゃOK」だったという理解だが、それは私含め皆がまだ若かったから功を奏してたルールだと思う。フルフレックス的ルール下でも、おっさんが 12 時から出勤してたら陰で窓際って言われるんじゃねえかな。と最近はおもって一層、つまらないことはしないように一番心がけている。
私はサポート職きらいじゃないぞ、という話 #ポエム - Qiita
ひとのせいにすんな は結構つらい
「他責 NG」と言われてきたことのトラウマなのか、ちょっと前は他のチームに困りごと聞きに行くのささやかに恐怖、苦手だったんだが、最近ようやく楽しくなっている。
互いに助けを求めて良いっていう共通理解があって誰もが気持ちよく助けてくれるのとてもよい。何なら連絡してくれてありがとうとすら言ってもらえることすらある。連絡して、頼って、ありがとうって、、神か!!!
もちろん聞きに行く方もそれに甘える人もいないし、行く前に死ぬ気で調べてる前提があるからなんですけども。「他責」って結構良い。
「有⾔実⾏ 不⾔実⾏ 有⾔不実⾏」どれが一番素晴らしいか
Q. 「有⾔実⾏ 不⾔実⾏ 有⾔不実⾏」強い順に並べなさい
という問いがあったとしてそれが以前の会社だと以下となるわけだった。
A. 有⾔実⾏、有⾔不実⾏、不⾔実⾏
「有言不実行」はいいぞ、と会社の偉い人が言っていた んだが、これが私全然納得いかなくって実行してる方が絶対良いじゃん、キャンキャン子犬が吠えてなんもやらないより黙って淡々と仕事したほうが数万倍いいじゃんと思っていた。
私: 有⾔実⾏ = 不言実行 > > > > > > > > 有⾔不実⾏
んですが、最近ようやく納得したのはこれ「失敗を許容する」のバリエーションの1つとして言いたかったことなんだろなと感じている。「やるって宣言して、全力でやろうとして、失敗したことは仕方ないよ」である。
こそこそやって、たまたま成功したとか、こそこそやってこそこそ失敗したとか、誰得だよ、ちゃんと高らかに宣言して全力でやったらそれはとてもよいことだよ、という意味なのだろうなと思いました
有⾔実⾏ = 有⾔不実⾏ > 不言実行
と言っても良い。失敗を「許容する」という言い方も最近は好きではなくて「推奨する」「称える」「失敗こそが価値」、そのくらい言ってようやくちょっとはみ出てみようかなみたいな人のほうが多いと思うよね本当は。
資格取ってみてる
で、今年取った資格です。
AZ-900 と MS-900 合格まで (2023.01) - Qiita
AZ-104 合格まで (2023.06) #AZ-104 - Qiita
AI-900 合格まで (2023.11) #AI-900 - Qiita
AZ-305 合格まで (2023.12) #AZ-305 - Qiita
資格なんて取らなくても仕事できるんだが???、そう思って全然取る気なかったのが前職時代。
その理由を突き詰めると資格を持っていてもいなくても「ちゃんと体系だった理解をできていれば」結果できあがる製品に変わりはないしそこに時間をかける方がもったいない、みたいな考え方だった。
ただ転職しようかなとか、転職してから自分が何者かどうかを客観的に裏付けたいと思ったときに、ずっとその考え方でいるともったいないなと思うことの方が多くなった。
AWS学習事始め - 基礎資料読んだリスト~Cloud Practitioner合格まで(2022.02) #AWS - Qiita
AWS Solutions Architect - Associate合格まで(2022.06) #AWS認定試験 - Qiita
3級テクニカルライティング試験を受けてみて合格した記録 #テクニカルライティング - Qiita
結果勉強し始めてみるとふつうに受験そのものが結構おもしろいんですよね。
自宅の部屋と、落ち着いた時間を確保しないといけないので、平日昼間、そんな狙った時間を取れるわけではないのでこんなペースだが、それなりに狙ったものを取れていて楽しいなと思っている。
令和、おっさんのこれから
働けるものならばおばあちゃんになるまで働いていたいが、とは言いつつおばあちゃんになるまで行き当たりばったりなのもなんだよね。キャリアを考えろー!となるよね。
通り一遍の仕事を覚えたあと、今普通にお仕事楽しくて仕方ないのですが、これから 10 年後どうしようかなと思い、自分を見つめなおす年末であります。
つづく。