はじめに
チームメンバーは極力固定化したいというのは、多くのスクラムマスターが願うことではありますが、いろいろな事情でメンバーが増減することは多々あります。
チームメンバーの増減ってそこそこ頻繁にありそうなのですが、「どうしてる?」って情報あまり多くないんですよね。。。
そんなときどんなアクティビティを行えばチームの混乱をなるべく減らすことができるでしょうか?
私は最近、メンバーが減るときは「卒業式」というアクティビティを行うようにしています。
もし、メンバーが減るとき「どんなアクティビティをしようかな?」と悩んでいる方がいらっしゃれば参考になれば幸いです。
やり方はすごーく簡単です。
アクティビティの進め方
事前準備
- 卒業式の雰囲気を出せるような背景画像
私は、以下のイラストをMiroに貼り付けています。(どこから引っ張ってきたかは失念...確かいらすとやだと思ったんですが探しても見つからなかったw)
Step 1.
これまでの、仕事をふりかえって、卒業メンバーに対しての感謝したいことを一杯書いてもらいましょう。
注意深くファシリテーションする必要も無いので、ファシリテーターも思い出して一杯感謝の言葉を書きましょう。
卒業メンバーが、その場にいるなら別のエリアに在校生(?)向けのメッセージを書いてもらっても良いかもしれません。
Step 2.
在校生メンバーから卒業生へ向けて書いた言葉を読み上げてもらいます。
折角なのでファシリテーターが読み上げるのでは無く、メンバーに声を出してもらうようにしましょう。
卒業生メンバーからの在校生向けのメッセージがあれば、最後にそれも声をだしてもらいましょう。
Step 3.
感謝の言葉とは、大なり小なり卒業メンバーに助けられたと言う事です。
裏を返せば、卒業メンバーがいなくなればその助けがなくなるかも知れないと言う事です。
書かれたものの中で今後困りそうなことや不安な事は無いかをメンバーで話し合ってみましょう。
卒業メンバーの言葉の中にも申し送りとして顕在化してない何かが潜んでいるかも知れませんので、その記載にも目も向けて見てください。
Step 4.
最後に、みんなで「おめでとうございます!!」って言って、書いた紙のスクリーンショットを撮って、卒業生メンバーに送りましょう。
この手法のねらい
メンバーが減ると言う事は、少なからずチームのパフォーマンスが一時的に劣化します。
この手法は、メンバーが減ることでどのようなリスクや不安があるかを「感謝」というポジティブな形で可視化することを目的としています。
その他の手法
卒業メンバーに遊んでてもらう
許されるなら、卒業メンバーに何も作業をしてもらわないことで、何が起こるかを観察してみるのも良いかもしれません。
象・死んだ魚・嘔吐
メンバーがいなくなることをテーマとして、象・死んだ魚・嘔吐を行っても良いかも知れません。
ただ、こちらはネガティブな事をネガティブなこととして表明していくのでどちらがあなたのチームに向いているかは一考された方が良いかもしれません。