はじめに

最近のGitHub等Gitサービスはとても高機能になっており、Wikiやsnipetでのノウハウシェア、CI/CDとの連携、issue作成によるタスク管理等開発に役立つ機能が満載です。更に大抵はrepositoryを作成する際に既存repositoryのimportが出来るようになっています。とても便利

ただ、こういったリポジトリの移行をしたいプロジェクトというのは、意外に外部公開していないリポジトリを使用していたりするため、 サービスが提供しているimport機能が使えない！ ということが多々あります。なので、ローカルサーバーからもimportする方法をまとめました。
(他サービスに fork する感じ)

スクリプト

github.com/developer-kikikaikai/import_repository にLinux/Macで使えるスクリプトを作りました。使い方は以下

import先のリポジトリを作成しておく。
servers.json にimport元と先のrepository urlを(repository名除く)記載する。
./import_on_unix.sh 　import元repository import先repository

元repositoryの全branch、tagをimportします。default branchはmasterに設定しています。

例えば ssh://localserver/repos/sample_local.git を github.com/developer-kikikaikai/sample_github.git に移植する場合は、

GitHubの+ -> New repository でsample_github.gitを作成
servers.jsonをアップデート
./import_on_unix.sh sample_local.git sample_github.git

servers.json

{
        "src": "ssh://localserver/repos",
        "dist": "git@github.com:developer-kikikaikai"
}

これだけ。

実際にやること

こんなイメージです。remoteのrepositoryを git remote add で追加して、元からfetch -> 先にpushする感じ

`git remote add` で対象のリポジトリを登録する。

git remote add srctag ssh://localserver/repos/sample_local.git
git remote add disttag github.com/developer-kikikaikai/sample_github.git

`git fetch` でbranch, tagを取得する

git remote add で設定した名前を指定することで、登録したrepositoryのbranch, tagが取得できます。

git fetch srctag

`git fetch` で落としてきたbranchをpushする

git fetch はremoteのbranch情報を取得しただけでlocal環境にはまだbranchが出来ていません。なのでまずbranchを作成します。

git branch local_branch_name srctag/remote_branch_name

後はbranchをpushするだけ。: でくくると localのbranch名:remote側にpushするbranch名という指定に使えます。

git push disttag local_branch_name:remote_branch_name

`git fetch` で落としてきたtagをpushする

tagは --tags でまとめてpush出来ます。

git push ${DISTTAG} --tags

参考

Gitのイメージをつかむのに使えます: GitとGitHub用語について、改正してデジ絵にしました！
丸っとimportならこんな感じでシンプル: Gitリポジトリの中身を、ブランチとタグも含めて別リポジトリにコピーする
tagのpush git で branch を push しただけじゃ tag は push されない話