こんにちは、decoponです。
IPA試験の勉強や業務の中で、頻繁に出会うこの2つの用語:
🔒 暗号化
#️⃣ ハッシュ化
どちらも「データを変換する」系の技術ですが、仕組みも使いどころもまったく違います。
でも、響きが似てるせいで混ざりがちなんですよね…。私はよく混ざります。いや、今でも混ざります(自信なくす前提)。
今回はそんな「暗号化」と「ハッシュ化」の違いを、
ふわっとしたイメージレベルからすっきり整理してみたいと思います!
💡 暗号化とハッシュ化のちがい、ざっくりまとめると
| 区分 | 暗号化 | ハッシュ化 |
|---|---|---|
| 目的 | 中身を隠す | 内容のチェックや照合 |
| 元に戻せる? | ✅ 戻せます(復号) | ❌ 戻せません(一方向) |
| 主な用途 | 通信の秘匿、ファイルの暗号化 など | パスワード保管、改ざんチェック など |
| 試験で出る例 | AES、RSA、共通鍵/公開鍵暗号 | SHA-256、MD5 など |
🔐 暗号化とは:「あとで読みたい」ための変換
暗号化は、「誰かに読まれたくないデータを、特定の相手しか読めないように変換する」技術です。
- 通信中に盗み見られても、復号しなければ読めない
- 復号するには鍵(共通鍵/公開鍵)が必要
例えるなら…
🔑 メモ用紙を鍵付きボックスに入れて渡して、
相手しかその鍵を持ってない状態です。
→ 元のメッセージには戻せる、というのがポイントです。
#️⃣ ハッシュ化とは:「変わってないか確かめる」ための変換
ハッシュ化は、「データを一定のルールでまとめ直す(要約する)」ようなものです。
特徴はこんな感じ👇
- 同じ入力 → いつも同じ“ハッシュ値”が出る
- 少しでも中身が変わると、まったく別の値になる
- 元に戻すのは不可能(一方向)
例えるなら…
👣 指紋だけで本人確認するイメージ。
指紋(ハッシュ値)を照合するだけで、本人かどうか判断できます。
🎯 試験や業務ではどう問われるの?
📘 IPA試験のよくあるパターン
- 「暗号化とハッシュ化の違いを選べ」
- 「共通鍵/公開鍵の流れを説明せよ」
- 「パスワードをハッシュ化する理由を答えよ」
- 「電子署名に使われる鍵はどっち?」(←ここで毎回混乱するやつ)
👩💻 実務でありがちな疑問
- 「このデータ、暗号化すれば安全ですか?」
- 「パスワードはハッシュ化しておけば漏れても安心?」
- 「電子署名って結局なにやってるの…?」
→ こういう場面で、意味がすっと出てくるようにしておくと安心です!
🧠 おわりに:ぐちゃぐちゃにするけど、目的が違う
- 暗号化は → 復号できるようにする(見せたい人だけに)
- ハッシュ化は → 戻せないけど比較はできる(中身が変わってないか)
この2つはセットで使われることも多く、
電子署名や改ざん検出などの場面でも組み合わさって登場します。
「ぐちゃぐちゃにする技術」だけど、
“何のためにぐちゃぐちゃにしてるのか”が違う
……というのが、理解のカギでした🔑
📗 次回予告(予定)
→ #02 公開鍵と秘密鍵、誰がどれを持ってどう使うの?