前回の記事 : https://qiita.com/daikunjp/items/5fa52b2870d44f0585d4
SORACOMとラズパイを使って郵便受けの中身を確認できる仕組みを作りましたがモバイルバッテリーの保ちがいまいち…ということで改良版をつくりました。
主な改良点
バッテリー消費量の低減
V1ではモバイルバッテリーが休止にならないようにLEDライトを常に点灯させていましたが、モバイルバッテリーを間欠動作させるUSBモジュール(USBload2)を使うことで24秒毎に電流を少しだけ流すようになりバッテリー消費量を低減させることができました。
あわせてLEDライトはラズパイに接続することで間欠動作(1時間毎)時にのみ点灯するようになっています。
V1では20000mAのバッテリーで約3.5日しか持ちませんでしたが、V2では3日経過してもバッテリーのランプの3/4が点灯していたので2週間くらいは持つのではないかと思います。
ケースの改良
前は銅線や部品を直接ガムテープで貼り付けていたのですが、荷物がいっぱい投函されると破損することがあったのでケースを見直しました。
100円ショップで買ってきた透明なプラスチックケースにすべて入れてみました。
ラズパイカメラは角度を調整しやすいように小麦粘土で固定しています。
実際に郵便受けの天井部分に設置した写真がこちらです。ほんとは磁石などで固定できるようにしたかったのですが…うちの郵便受けはアルミ製だったらしく磁石がくっつきませんでした。しかたなくガムテープで落ちないように貼り付けました。
用意したもの
品名 | スイッチサイエンスでの価格 | 備考 | スイッチサイエンスURL |
---|---|---|---|
Raspberry Pi Zero | 1,848円 | 今回はZeroを使いましたがもちろん普通のRaspberry PiでもOKです | https://ssci.to/3646 |
Raspberry Pi Zero用スパイカメラ | 3,135円 | 普通のラズパイカメラでもOKです | https://ssci.to/3323 |
USBドングル AK-020(※) | 5,500円 | SORACOM SIMで通信をおこなうためのモジュールです | https://ssci.to/5253 |
OnOffSHIM | 1,100円 | ボタンスイッチでRaspberry Piの電源操作ができます | https://ssci.to/3295 |
M5 ATOM Lite | 1,300円 | ESP32搭載で |
https://ssci.to/6262 |
M5Stack用ミニリレーユニット | 400円 | ATOM Liteにつないでボタンスイッチの操作をさせます | https://ssci.to/4054 |
USB LEDライト | 100円 | 郵便受けの中を明るくして撮影しやすくします | 100円ショップで売ってます |
USBload2(New!) | 1,500円 | モバイルバッテリーが休止しないように間欠動作させます | https://ssci.to/6463 |
全体構成図
構成図はこのようになりました。
V1と比較するとモバイルバッテリーとM5 ATOM Liteやラズパイの間にUSBload2が入っています。
またLEDライトはラズパイに接続されています。
構築手順
構築手順についてはV1の手順と変わらないので前の記事を参照してください。
SORACOMとラズパイで郵便受けの中身を確認できるようにする