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IBM CloudのVPCの仮想インスタンス(Ubuntu)をInstanaを使って可視化する

Last updated at Posted at 2022-10-04

1. はじめに

この投稿では、IBM CloudのVirtual Private Cloud(VPC)の仮想インスタンス(Ubuntu)の状態、インフラ視点での可視化&モニタリングする手順を確認します。アプリケーション視点では、次の投稿にて、Djangoの「簡単な投票 (poll) アプリケーション」を使って確認しようと思います。

今回、可視化・モニタリングするツールとして、IBM Cloudのカタログでは、IBM Cloud Monitoring with Sysdig を選ぶことができますが、今回は、IBM Instana ObservabilityのSaaS版を使って可視化・モニタリングしてみます。

なお、今回、利用する環境は、Qiitaの下記投稿で構築したものを利用します。

2. 今回の構成イメージ

image.png
IBM Cloudの東京リージョンにVPCを作成し、ゾーン東京1に2つの仮想インスタンスを作成しています。

  • 仮想インスタンス1(外部アクセスからのアクセス可能)

    • 役割: Webサーバ
      • OS: Ubuntu 20.04
      • Webサーバ : Djangoのrunserver
      • Python : 3.8.5
      • Django : 4.0.7
  • 仮想インスタンス2(外部アクセスからのアクセス不可)

    • 役割: DBサーバ
      • OS: Ubuntu 20.04
      • PostgreSQL : 12

今回、2つの仮想インスタンス(OS: Ubuntu)に、 Instana Agentをインストールします。そして、Instana Agentが収集した仮想インスタンス(OS:Ubuntu)の性能情報を InstanaのSaaS版に送信して、Instanaでどのようにインフラとアプリが可視化されるかを確認します。
なお、InstanaのSaaS版は、事前に14日間のFreeTrialを申し込んで使える状態にしてあります。

3. 手順

Instana Agentのインストールスクリプトの入手

Instana SaaS版のFree Trialが開始し、最初にブラウザの画面にInstana Agentを導入する画面が表示されます。その画面の中からLinux用の ワンライナーのインストールスクリプトを入手します。
image.png

仮想インスタンスに Instana Agentをインストール

仮想インスタンスのWebサーバとDBサーバにログインして、Instana Agentをインストールします。

  • Webサーバ・DBサーバ共通作業
  1. リモートサーバへのログイン
    まずはリモートサーバにログインします。

    ※クライアントでの作業
    ssh -i [秘密鍵のファイル名] root@[DBサーバのIPアドレス]
    

    (注)今回の構成ではDBサーバーは、フローティングIPを設定していないため、外部からSSHでログインすることができません。
    Webサーバーに経由でDBサーバーに接続します。

    ※Webサーバでの作業
    $ ssh -i [秘密鍵のファイル名] root@[DBサーバのIPアドレス]
    
  2. Instana Agentのインストールスクリプトを実行
    Linux環境へのInstana Agentのインストールはワンライナーのスクリプトを実行します、

    $ curl -o setup_agent.sh https://setup.instana.io/agent && chmod 700 ./setup_agent.sh && sudo ./setup_agent.sh -a [認証キー] -d [認証キー] -t dynamic -e ingress-xxx-saas.instana.io:443   
    

    Instana Agentのインストールが開始し、下記の様にInstana agent service started upと表示されたらインストールが完了し、Instana Agentの起動が開始しています。 初回起動時は、監視するためのセンサー等ダウンロードするため数分程度、起動時間が必要です。

    Warning: apt-key output should not be parsed (stdout is not a terminal)
    Updating apt metadata
    Installing Instana agent
    Instana agent enabled on boot
    Starting instana-agent
    Instana agent service started up
    

それでは、これからは、Instanaのダッシュボードで、どのようにモニタリングされているのか確認します。

インフラ視点での可視化・モニタリング

下記の画像はInstanaのダッシュボード画面です、「インフラストラクチャー」のメニューをクリックして、インフラストラクチャーの画面を表示するとInstana Agentを導入した仮想インスタンスが、白い筒状のイメージで表現されています。 下記画像の赤枠ではpoll-dbというホストで、InstanaエージェントとPostgreSQLが、動作していることがわかります。 
Instanaのダッシュボード画面

次に、上記赤枠の「ダッシュボードを開く」をクリックすると、下記画像の様に詳細なホストの性能情報を見ることができます。

image.png

4. 最後に

Instana Agentを導入すると、IBM CloudのVirtual Private Cloud(VPC)の仮想インスタンス(Ubuntu)をインフラ視点で可視化&モニタリングできるようになりました。

次の投稿「Python(Django)アプリをInstanaで可視化・モニタリングする(1)【設定編】」では、アプリ視点で、Djangoの「簡単な投票 (poll) アプリケーション」を可視化&モニタリングします。

この投稿は、下記、1〜4の流れで、IBM Cloudの Virtual Private Cloud(VPC)の仮想インスタンス作成、Python(Django)とPostgreSQLを使ったサンプルアプリの作成、インフラ、アプリの可視化・モニタリングの順番に構築設定を行った時の記録になります。 ぜひ、1〜4まで参考になれば幸いです。

  1. Python(Django)アプリの環境構築

  2. インフラの可視化・モニタリング設定・確認

  3. (本投稿)Python(Django)アプリの可視化・モニタリング設定

  4.  Python(Django)アプリの可視化・モニタリング設定

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