状況
残念ですが、古いバージョンの Chainer と CuPy が入っている場合があります。ここでは、最新バージョンへのアップデート手順を説明します。
必要なもの
-
Azure のサブスクリプション (契約)
- お持ちでない方は、こちらから。
- https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/
-
注意点: 無料版では、GPU の使えるコア数が割り当てられていません。GPU などのコア数増加については、こちらをご参照ください。
Azure DSVM の作成
Azure のポータルにログインして、Ubuntu の Data Science VM を作成します。
GPU インスタンスは料金高めなのでご注意ください!
- Linux (Ubuntu) データ サイエンス仮想マシンのプロビジョニング
Chainer のバージョン確認
ssh などで DSVM にインストールされている Chaienr のバージョンを確認します。
pip freeze | grep -e 'chainer' -e 'cupy'
執筆時点 (2018/6/12) に作成したDSVMですと、以下が取得できます。
chainer==3.4.0
chainercv==0.8.0
chainermn==1.2.0
chainerrl==0.3.0
cupy==2.4.0
残念...
最新にしましょう!
CUDA のバージョン確認
こちらのコマンドで...
nvcc -V
結果。9.0 ですね。
nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2017 NVIDIA Corporation
Built on Fri_Sep__1_21:08:03_CDT_2017
Cuda compilation tools, release 9.0, V9.0.176
Chainer + CuPy のアップデート手順
Chainer は CuPy も使っていますので、双方を:
- アンインストール
- インストール
する必要があります。
ssh などでログインして、以下を実行します。
途中で (yes/no) を聞かれたら、"yes" にて。
pip uninstall chainer
pip uninstall cupy
pip install chainer
pip install cupy-cuda90
- CUDAのバージョンが9.0.なので、
cupy-cuda90
を指定しています。
Smake Test - 確認
以下のコマンドにて、ChainerとCuPy が最新になっている事を確認します。
python3 -c 'import chainer; chainer.print_runtime_info()'
結果
Chainer: 4.1.0
NumPy: 1.14.1
CuPy:
CuPy Version : 4.1.0
CUDA Root : /usr/local/cuda
CUDA Build Version : 9000
CUDA Driver Version : 9010
CUDA Runtime Version : 9000
cuDNN Build Version : 7104
cuDNN Version : 7104
NCCL Build Version : 2104
次にやること
さぁ! これで安心して、Chainer チュートリアル を DSVM 上でのJupytorNotebook で試しましょう!!!