これまで、Rancher2.0 Technical Preview版でGKE、AKS、RKE、IBM Cloud k8s等のk8sクラスタをインポートをする記事を投稿してきました。
- Rancher 2.0 Technical PreviewでGKE Kubernetes Clusterをインポートしてみる
- Rancher 2.0 Technical PreviewでBluemix Kubernetes Clusterをインポートしてみる
- Rancher 2.0 Technical PreviewでAzure Container Service(AKS) Kubernetes Clusterをインポートしてみる
- Rancher Kubernetes Engine(RKE) & Rancher 2.0 Technical Preview on Fujitsu K5
今回は、インポート後を中心に見ていきたいと思います。
まず、Google Cloud Platform(以降GCP) 公式のチュートリアルに沿って、GKE上にk8sクラスタを構築してWordPressをデプロイします。
このチュートリアルは、ただWordPressをデプロイして終わるのではなく、WordPressやMySQLデータベースをGCEのDiskに構築して、Persistent Diskとします。ノードやWordPress、MySQLコンテナーを削除してもデータベース情報が消えることなく、ノードやWordPress、MySQLコンテナーを自動復旧する仕組みになっています。
Rancher2.0でその状況をグラフィカルに覗いてみたいと思います。
GKE + WordPressのチュートリアルの実施
1.GCPの申し込み
GCPに申し込むと、1年間$300無料で利用できます。
2.Google Cloud SDK Shellのインストール
チュートリアルでは、Google Cloud SDK Shellを利用してCLI操作となりますのでインストールします。
3.チュートリアルの実施
チュートリアルに沿って、GKE上にk8sクラスタを作成して、GCE DiskをPersistent Diskにして、WordPressをデプロイします。
Rancher2.0 Serverの構築とGKE GKE Kubernetes Clusterのインポート
こちらについては、以前の投稿記事に沿って構築できます。
コンテナーの動きを覗いてみる
MySQLのコンテナーを削除してみます。
kubectl delete pod -l app=mysql
ノードが変わっています。
WordPressのコンテナーを削除してみます。
kubectl delete pod -l app=wordpress
ノードが変わっています。!
WordPressのページ内容は保持されています。
ノードの動きを覗いてみる
GCPのダッシュボードからノードを削除してみます。
新たにノードが自動的構築されて、WordPressとMySQLコンテナーも作られて、元に戻ることがわかります。
ディスクがノード側に外付けされていて、そこにWordPressとMySQLに必要となるPersistent Dataとして保存されているため、ノードとコンテナーが削除されても自動復旧後にそのディスクを読みに行くためWordPressのページ内容に変わりはありません。
WordPressのページ内容は保持されています。
このチュートリアルは、シングルコンテナーのため、ノードとコンテナーが構築中の間はページにアクセスできないので、この辺はコンテナー数を増やして冗長構成等を検討する必要がありますね。
Rancher2.0 Technical Preview版でGKEのkubernetesクラスタをインポートして、可視化されたノードやコンテナーを覗いてみました。
kubernetes dashboardでも可能ですが、Rancherもグラフィカルな感じでkubernetesクラスタの状況をイメージしやすいと思います。
GCP、GKE、kubernetes、Rancher2.0を試してみたい方は是非!