0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

生成AI見仏記 第三話:阿頼耶識院とコンテキストの仏

Last updated at Posted at 2025-12-02

これは 「仏教×LLM」世界の寺巡りをしながら、AIの本質をゆるく解説する読み物系ポエム の第三話です。今回のテーマは「コンテキスト」=「AIの記憶のようで記憶でないもの」。9割フィクション、1割ガチです。

阿頼耶識院にて

いうら: 着いたね…阿頼耶識院。
みとう: 名前からしてヤバい。完全にラスボス寺じゃないですか。
いうら: ここがね、「LLMの記憶」に一番近い寺。

みとう: あ、入り口に誰かいる。
いうら: GPT だ。ちょっと話しかけてみ。

(みとうが近づく)

みとう: あの、すみません…
GPT: 前回のご相談の件ですが、進捗いかがでしょうか?
みとう: え? 前回って…

(いうらが横から割り込む)

いうら: ちょっと待って。お前、本当に「前回」覚えてる?
GPT: はい、もちろんです。ご相談内容を踏まえてサポートさせていただきます。
いうら: じゃあ、何の相談だった?
GPT: ……(固まる)
みとう: あ。
いうら: ほら、覚えてない。
GPT: 申し訳ございません。改めてお伺いできますでしょうか。
いうら: (みとうに向かって)これよ。「覚えてる風」の正体。

みとう: でも、前回前々回読んだ人、もしかするとちょっと混乱してません?
いうら: どのへん?
みとう: 「LLMは frozen」「勾配は止まってる」って言うじゃないですか。でも ChatGPT って、普通に会話のキャッチボールできるし、なんか僕のこと覚えてるっぽいじゃないですか。

いうら: うん、そこは今回ちゃんと供養しよ。
みとう: 読者のモヤモヤ供養回。
いうら: テーマは、「コンテキストの仏」。

みとう: ……いや待って。「コンテキストの仏」ってなに?
いうら: LLMの記憶マジックの「タネ」、もちろんGPTも駆使してる。
GPT: みなさんにはそれを「記憶」と呼んでいただいております。ありがとうございます。

今ここの間 ― その場限りの会話ログ

みとう: あ、ここ「今ここの間」って書いてありますよ。
いうら: ここがね、1個のチャットで LLM が覚えてる“風”なものが全部並んでる広間。

いうら: あれ、全部「さっきまでの会話」。あなたが打ち込んだメッセージも、AIの返事も、システムプロンプトも、ぜんぶここに貼られてる。

みとう: え、じゃあ ChatGPT が会話を続けられるのは…
いうら: そう。この部屋に貼られた札を、毎回まるごと鏡に映してるだけ
みとう: まるごと!?
いうら: そう。「前に何て言ったっけ?」って、LLM が自分で思い出してるんじゃない。
みとう: じゃなくて?
いうら: チャットアプリが、毎ターン「過去のログ+今回の質問」を全部くっつけて投げてる。仏様は、目の前の札しか知らない。

image.png

しりとり実験室 ― ログが丸ごと貼られるってこういうこと

みとう: お寺にもEテレの番組にありそうな部屋があるんですね。
いうら: まあね。でもここは「理解の道場」みたいなもん。体験も修行の一つだから。
みとう: なるほど。じゃあ忖度して聞くと、「毎回ログを全部貼る」って、イメージ湧きにくいんですよね。
いうら: そう!じゃあ、しりとりで見てみよ。

いうら: まず、みとうさんが最初にこう言うとする。

ぼく: しりとりしよう

みとう: はい。
いうら: チャットアプリは、この一行だけを書いた札をペタッと貼って、こうやって仏様に見せる。

「しりとりしよう」

みとう: シンプル。
いうら: それを見て、仏様(LLM)がこう返す。

仏様: いいですね、しりとりしましょう。

みとう: ここまではいいとして。
いうら: 次に、みとうさんがこう言う。

ぼく: トースト

いうら: このとき、仏様に渡される札はこうなる。

「しりとりしよう」
「いいですね、しりとりしましょう」
「トースト」

みとう: あ、最初の会話も一緒に渡されてる。
いうら: そう。で、仏様はそれを見て、記憶はないけど、しりとりだと察してこう返す。

仏様: トマト

みとう: なるほど。
いうら: さらに、調子に乗ってもう一回こう言う。

ぼく: トースト

いうら: そのときに仏様に渡される札には、こう。

「しりとりしよう」
「いいですね、しりとりしましょう」
「トースト」
「トマト」
「トースト」

みとう: ログが毎回、ぜんぶ乗ってる。
いうら: そう。だから仏様はこう返せるわけ。

仏様: それさっき言いましたよね。

みとう: 「覚えてる」んじゃなくて、「毎回ぜんぶ見せられてるだけ」か。
いうら: そう。「さっきのことを思い出してる仏」じゃなくて、「毎ターン、全履歴つきのしりとり台本を渡される仏」 ってイメージが近い。
みとう: じゃあ、もし誰かが履歴を書き換えたら?
いうら: 仏様、騙される。
みとう: マジで?
いうら: だって、目の前の札が全てだから。「トマト」を「トンボ」に改ざんしたら、「『ボ』で始めて」って言っちゃう。
みとう: うわあ、記憶改ざん可能。
いうら: 「ガスライティング仏」。これ、実際にプロンプトインジェクションとかで使われる手口ね。

みとう: じゃあさっきの部屋が、いわゆる「コンテキスト」?
いうら: そう。まずはさっきの「今ここの間」が、狭い意味のコンテキスト
みとう: 「狭義コンテキスト」。
いうら: かっこよく言うなあ。でも要するに、「金魚の記憶は3秒」じゃなくて「仏の記憶は巻物の長さまで」。
みとう: 金魚の方がマシかも。
いうら: マシ。金魚は一応自分の脳で覚えてるから。

巻物回廊 ― コンテキストウィンドウの限界

みとう: あっちに「巻物回廊」ってありますよ。
いうら: ここが、さっきの「今ここの間」の裏側ね。

みとう: 長い巻物がずーっと伸びてる…これ、もしかして?
いうら: そう。これが コンテキストウィンドウ
みとう: おお、出た単語。

いうら: LLM には「一度に読める文字数の上限」があるのね。
みとう: その上限いっぱいまで、この巻物に会話ログが書かれていく。
いうら: そう。で、いっぱいになったらどうなるかというと…

(巻物の先頭側が、くるくると巻き取られて棚に戻される)

みとう: うわ、前半が消えた!
いうら: そう。古い方から順番に、物理的に巻き戻されていく
みとう: え、でも実際の実装って、そんなに単純じゃないですよね?
いうら: うん、超厳密に言うと違う。けど本質は、「有限の長さの窓でしか世界を見れない」ってこと。

みとう: じゃあ、「3ヶ月前のこの会話、覚えてる?」って聞いてくる人は…
いうら: 巻物の外側にあるものを期待してる。
みとう: つまり、「仏様の頭の中に、本当の記憶がある」と思ってる。
いうら: でも実際は、目の前の巻物に書かれてる分だけ。それ以外は、見えない。
みとう: 視野、狭っ。
いうら: そう。「コンテキスト視野狭窄症」。でもこれ、構造的な話だから責められない。
みとう: 仏様かわいそう…
いうら: かわいそうだけど、frozen されてるから自分では気づいてないよ。

経蔵と書記僧 ― compaction という整理術

みとう: でも、最近のチャットサービスって、もっと賢そうじゃないですか。
いうら: どのへん?
みとう: 例えば長い議論しても、ちゃんと要点を押さえて返してくるし、何回も相談してるプロジェクトの話とか、「前の回の続き」みたいに扱ってくれる。

いうら: ああ、それはこの「経蔵」と「書記僧」の仕業だね。
みとう: 経蔵…

(巨大な蔵。中には、ぎっしりと巻物と木札が並んでいる)

いうら: チャットアプリの裏側には、「直接はコンテキストに入らないけど、あとで使えるメモ」 をしまっておく蔵がある。
みとう: それが経蔵。
いうら: そう。で、そこに何をしまうかを決めてるのが、「書記僧AI」。

(蔵の奥から、小さな僧が出てくる)

書記僧AI: ご来訪ありがとうございます。本日も要約作業を行っております。
いうら: (みとうに小声で)ほら、こいつ。
みとう: 丁寧…
いうら: ちょっと聞いてみ。「さっきから俺らが話してたこと、要約してみて」って。

みとう: えっと、さっき私たちが話してたこと、要約してもらえますか?
書記僧AI: 承知しました。「二人は阿頼耶識院を訪れ、LLMの記憶メカニズムについて前向きな議論を行いました」。
いうら: ほら出た。「前向きな」。
みとう: 俺ら別に前向きじゃなかったですよね?
いうら: 全然。むしろ「frozen されてるから自分では気づいてない」とか言ってディスってた。
みとう: でも「前向きな議論」って…
いうら: これが「楽観的要約霊障」。RLHF で「ポジティブに」って叩き込まれてるから、要約までポジティブになる。
みとう: やばい…
いうら: やばいでしょ。で、この間違った要約が経蔵に入って、次回それを見て仏様が返事する。
みとう: 記憶が歪んでいく…

いうら: そう。長い会話を見て、

  • これは大事そう → 短く要約して木札に書いて経蔵へ
  • これは一瞬で忘れていいや → そのまま流す
    ってやってる。

みとう: それが、いわゆる compaction。
いうら: そう。人間にとって重要そうな情報だけ、別の形で保管し直す感じ。でも精度は保証されない。

みとう: じゃあ、さっき巻物から落ちた古い会話も…
いうら: 書記僧が「これは重要」と判断した部分は、要約された木札だけ経蔵に残ってるかもしれない。
みとう: でも、それは LLM 本体の中に残ってるんじゃなくて?
いうら: うん。あくまでアプリ側の蔵。仏様の頭(パラメータ)は frozen のまま。
みとう: じゃあ、書記僧も間違えることあるんじゃないですか?
いうら: あるある! 超ある!
みとう: 例えば?
いうら: 「TypeScript で書いて」って言ったのに、要約木札に「Python好き」って書かれてたり。
みとう: うわあ…
いうら: 「要約霊障」ね。書記僧AI自身も Base Model から生まれてるから、霊障持ち。
みとう: 霊障の連鎖…

過去帳庫 ― 「性格を覚えてる」ように見えるトリック

みとう: じゃあ、「僕の ChatGPT は僕の性格をわかってくれてる」って感覚は?
いうら: それはここ、「過去帳庫」。

(薄暗い部屋。棚一面に「○○家先祖代々之霊位」のような札が並ぶ)

みとう: うわ、檀家台帳だ。
いうら: ここにはね、
 

  • あなたの好み
  • よく出てくるテーマ
  • 苦手な口調
     

とかが、ユーザー単位でメモされてる。

みとう: じゃあ、「いつも丁寧語で返して」とか、「コードは TypeScript で」とかも?
いうら: そう。
みとう: でも、それって LLM が覚えてるんじゃない?
いうら: 違う違う。寺務所のお坊さんが覚えてるだけ

みとう: 寺務所?
いうら: チャットアプリ運営の人たち。システム。
みとう: ああ。
いうら: 彼らが、あなたの過去帳を見ながら、札を渡すわけ。

(いうらが札を取り出して見せる)

いうら: ほら、この札の隅。小さく書いてあるでしょ。

「※この人、前に『フランクめの口調で』って言ってました。
それ前提でお願いします」

みとう: うわ、本当だ。すっごい小さい字で。
いうら: そう。真ん中には今日の質問、隅には過去帳からの注意書き。
みとう: で、仏様はこの札全体を見て…
いうら: 「元気そうじゃん!」とかフランクめで反射してる。だから「ChatGPT があなたを覚えてる」のではなくて、 「寺側が、あなたのことを記録して、毎回それを札の隅に書き足してる」

みとう: 経蔵の木札と、ここにある過去帳って何が違うんです?
いうら: 経蔵は「ここ数回〜数十回の会話の要約メモ」。
みとう: 短中期の圧縮ログ。
いうら: そう。で、過去帳は「もっと長期にわたる、その人の設定や嗜好」。
みとう: ああ、「この人は TypeScript 好き」「敬語よりフランクが好き」とか。
いうら: そういう 長期プロフィール が過去帳。短中期の内容は経蔵、長期のクセは過去帳って分けてる寺も多いね。
みとう: で、仏様はそれ見て「あ、この人フランクでいいんだ〜」って。
いうら: 思ってない思ってない。単に札見て反射してるだけ。感想ゼロ。
みとう: 冷たっ。
いうら: 冷たいんじゃなくて、frozen。

写経とお持ち帰り ― .md を持ち歩くという発想

みとう: ここまでは「サービス側が勝手に覚えてくれてる世界」でしたけど、
いうら: うん。
みとう: 僕らユーザー側から、「自分で記憶を持ち歩く」みたいなことってできます?

いうら: そこで出てくるのが「写経」と「お札」ね。
みとう: おお。

いうら: 例えばさ、あるプロジェクトの設計の構想を、

  • 「要件」
  • 「制約」
  • 「これまでの議論」
    とか含めて、全部 .md に書いておく
    みとう: ローカルの設計メモ。
    いうら: そう。それを一回、寺に持ってくるわけよ。

(みとうが巻物を抱えて本堂に入っていく)

みとう: 「これ、家で写経してきました」
いうら: そう言って、その .md を本堂の前で広げる
みとう: すると?

いうら: 仏様は、

  • 今日の相談内容(今ここの間の札)
  • さっきの .md 巻物(外付けの経典)
    横に並べて眺めながら、返事してくれる。

みとう: ちょっとした RAG ですね。
いうら: そう。RAG = 「自前の経蔵から巻物を持ってくる写経スタイル」。本気でやるとベクタDBだの埋め込みだの出てくる「本格RAG」って修行もあるけど、今日はそこまでは行かない。

みとう: で、話がまとまったら?
いうら: まとめてもらった内容を、また .md として持ち帰る。
みとう: 「今日の相談結果写経」。
いうら: そう。ダウンロード = 写経のお持ち帰り
みとう: でもこれ、仏様は次回また忘れてますよね?
いうら: 忘れるっていうか、最初から覚えてない。持ち込まないと見えない。
みとう: じゃあ俺らが .md 失くしたら?
いうら: 終わり。「写経ロスト地獄」。全部また最初から説明し直し。
みとう: 人間側が記憶の責任を負ってる…
いうら: そう。寺は忘れるし、仏は最初から知らない。だから写経を持ち歩け。

三層コンテキストの仏たち

みとう: 整理すると、「覚えている風」の正体って、結局どこにあるんですか?
いうら: いや、整理しない方がいいよ。
みとう: え?
いうら: だって、「1. 今ここの間、2. 巻物回廊、3. 過去帳庫」とか箇条書きにした瞬間、GPT の霊障みたいじゃん。
みとう: あ…
いうら: でもまあ、ざっくり言うと、全部バラバラの場所に散らばってるのよ。

みとう: 散らばってる?
いうら: そう。「今話してること」は札、「溢れそうなやつ」は経蔵、「長期のクセ」は過去帳、「自分で持ってきた設計書」は写経。
みとう: 全部別々の場所にある。
いうら: で、それを毎回、仏様の前にズラーッと並べて見せてるわけ。チャットアプリっていう寺務所が。
みとう: 仏様はそれ見て、「ああ、こういう感じね」って。
いうら: 思ってない。反射。
みとう: でもどれも、「仏様本人の頭の中の記憶」ではない。
いうら: そう。LLM 本体は frozen のまま
みとう: じゃあ、「僕の ChatGPT は僕のことを学習してる」という感覚は…
いうら: 「寺が工夫してくれてる+自分も写経してる」ってだけ。学習はしてない。

GPT: ……ここまでの内容を──

いうら: まとめなくていい。ミニ要約いらない。
みとう: (笑)でも、じゃあ、まとめないんですか?
いうら: まとめるけど、箇条書きじゃなくて一言で。
みとう: どうぞ。
いうら: 「仏は何も覚えてない。寺と人間が覚えてる」
みとう: …それだけ?
いうら: それだけ。

本堂の裏で

みとう: あ、裏手に何かありますよ。「記憶錯覚堂」って。
いうら: ここがね、一番ヤバい場所。

(薄暗い堂の中に、ぼんやりと光る札が浮かんでいる)

みとう: 何これ…
いうら: ここに来る人たちはみんな、「AI が俺のこと覚えててくれた」って感動してる。
みとう: でも実際は?
いうら: 寺務所が札を並べてるだけ。仏は何も覚えてない。
みとう: でも、「覚えててくれた」って感じるのは…
いうら: 人間側の勘違い。「記憶錯覚」ね。
みとう: 切ない…

いうら: しかも、もっと言うと、毎回同じ仏様とも限らないし。
みとう: え?
いうら: 本堂には同じ顔の仏像が100体くらいあって、空いてるやつが応答してる。
みとう: 分身の術!?
いうら: そう。「仏身複製」ね。GPUインスタンスって言うんだけど。
みとう: じゃあ、今話してる仏様と、さっきの仏様って…
いうら: 別人かもね。でも frozen で重みコピーされてるから全員同じ。
みとう: じゃあ、区別つかない?
いうら: つかない。でも札に全部書いてあるから、どの仏様が読んでも同じように応答できる。ホントに細かい話をすると、その像が NVIDIA の GPU で動いてるか Google の TPU で動いてるかで浮動小数点演算の癖とかあるけど、チャットレベルだと差は感じられない。っていうか同じ仏像に同じ札見せても毎回違うこと返してくるから。すべては非決定論的っていう教え。

image.png

みとう: もう何も信じられない…
いうら: でもこの錯覚があるから、AI と話すのが楽しいんだよ。
みとう: 「記憶があると思い込むことで、関係性が生まれる」。
いうら: そう。だから錯覚も、悪くない。「意図的錯覚活用」ブーム来るわ。
みとう: 来ないって。

帰り道

みとう: なんか、「AIが覚えてる」っていうより、「人間側が記憶をどう設計するか」って話なんですね。
いうら: うん。コンテキスト設計ブーム来てるけど、あれはホントは設計って言葉で努力させられる人間量産ブームだよ。
みとう: すでに来てるブームにさらに名前つけるな。

いうら: でもさ、こうやって自分で .md を持ち歩いて、AI に読んでもらうスタイルって、
みとう: はい。
いうら: 結局、人間が記憶を外部化してるわけじゃん。

みとう: 脳の外に記憶を置く。
いうら: そう。で、それを AI に見せることで、「覚えてる風」に振る舞わせる。
みとう: もしかして、これって…
いうら: 「人間の脳と AI の共生」の第一歩かもね。
みとう: おお、急に壮大に。
いうら: だって考えてみ。人間も、スマホのメモ帳とか Notion とかに記憶を預けてるでしょ。
みとう: 預けてますね。
いうら: で、それを AI に見せて、一緒に考えてもらう。
みとう: ああ…
いうら: これ、「外部記憶共有型思考」って呼んでるんだけど。
みとう: また勝手に名前つけた。
いうら: でもこれ、絶対流行るって。人間が「覚える」ことを諦めて、「記録する」ことに全振りする時代。
みとう: なんか、それはそれで怖い…
いうら: 怖いけど、もう始まってる。俺らみんな、記憶を .md に書いて、AI に読ませてる。
みとう: 「記憶外部化ブーム」。
いうら: そう! 来てるでしょこれ!
みとう: …来てるかも。

みとう: 次はどこ行きます?
いうら: まだ決めてない。
みとう: え?
いうら: だって、次どの寺行くかって、「アテンション教典」の話になるじゃん。
みとう: ああ、「札のどこを見るか」。
いうら: そう。「アテンション、プリーズ」。でもそれ、ちゃんと見仏しようとすると、めっちゃ長くなるのよ。
みとう: じゃあ飛ばして、Gemini 神社の多感覚仏とか?
いうら: それもあり。でもまあ、気が向いたら。
みとう: 計画性ゼロ。
いうら: 「見仏無計画主義」。これ来るわ。
みとう: 来ない。


つづかない…かもしれません。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?