この記事は 技術広報 Advent Calendar 2025 8日目の記事です![]()
12/7はkzk-maedaさんの「無理しない」技術広報活動と、若手登壇の裏側でした。
こんにちは、clipnoteです!
私は株式会社クイックというHR企業でエンジニアをしつつ、技術広報業務もやっている人間です。
組織としては2024年途中から技術広報に力を入れ始め約1年で
- カンファレンススポンサー6回(うちブース出展5回)
- PHPコミュニティ中心
- クローズドな合同勉強会開催1回
- 社外イベント開催1回
- Qiita執筆活動推進
という活動実績となりました。
今回は技術広報を推進するにあたり、あってめちゃめちゃ助かった組織文化・風土について書いていきます![]()
前提
話を進める前に、クイックという会社のことを知らない人が多いと思いますし、組織文化・風土のことを話すのであれば、どのような組織状況だったかから説明しておいたほうが文脈理解やイメージがしやすいため、前提を書いていきます。
- 創業46期目の総合人材・情報企業
- 私含めエンジニアが所属している部署は、元々人材紹介事業のいちマーケティング部署から社長直下部署のWeb開発部隊になって約6年
- よって営業文化が強いところから始まっている
- 現在を第2創業期として位置づけており、新たな売上の柱をつくっていくために別部署化1
- 約8年前くらいから開発内製化が活発になってきた組織であり、それ以前は外注メインで開発を進めていた
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約1年前からサービスのマスプロモーションを始めている
- それまではステルス戦略だったため、HR業界でないとあまり知られていない企業
- 1年前から技術広報が活発になった要因の1つ
かなりざっくりまとめると営業職が強い会社から徐々にエンジニアが増えてきた会社です!(雑)
技術広報を推し進めた3つの組織文化・風土
それは、
- 採用が最重要で最優先!
- LT文化
- のっていき精神がある
です。
それぞれ細かく説明していきます!
採用が最重要で最優先!
こちらは元々の母体であった人材紹介事業の組織文化が大きく影響しています。
昔から「自分たちの仲間は自分で採用する」ことを大事にしており、「採用が最重要で最優先!」ということを経営層や部門の管理職から事あるごとに発信し実際に体現することで、組織として強く根付いている風土になっています。
また論理的になぜ「採用が最重要で最優先」なのかを説明した採用・組織活性化のループストーリーというものがあります。
自分たちで仲間を採用をする活動をすることは、個人としては成長や仕事のやりがいにつながり、もし採用がうまくいき入社をしてもらえれば組織の成長につながる。組織の成長につながれば、ユーザーにより良いサービス提供ができるようなり、その事自体が個人のやりがいに還元される。というように組織を活性化するためのキーポイントとして「採用活動」を捉えています。
技術広報は、個人の成長を促す・認知を広げる等、採用に好影響がある活動として説明がしやすいため、活動に対してメンバーに協力もしてもらいやすく、予算の確保も比較的しやすくなっていると思われます。
LT文化
前提で約8年前くらいから開発内製化が活発になってきた組織と書いていましたが、それくらいのころから3ヶ月に1回はLT大会を開いたり、月1定例会でも毎回3〜4名はLT発表をするくらい、LTが盛んな組織です。
全員がLT発表をしているかというとそうではないですが、LTハードルを下げるための取り組みとして、
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LZT大会の開催
- L(ライトで)Z(雑な)T(トーク)
- LTでLTハードルを下げる発表
- 例1) スライドこうやったら簡単につくれるよ
- 例2) スライドなくてもLTできるよ
- 例3) 昔は発表苦手だったけど好きなこと話したら克服できた話
- LT大会で初めての方向け優先枠がある
のようなことをしていたりします。
また最近ではLTの枠をはみ出し、20分のレギュラートークを発表しまくるLonT(Long Talk)大会も開催されていたりします!
そのような背景もあり、登壇依頼をしても「いいですよ!」と快諾してくれる仲間が多くて助かっています![]()
のっていき精神がある
夏のLT大祭り2017で栗林さんが提唱された「やっていき、のっていき」の「のっていき」をしてくれる人が多い組織です。
採用基準の1項目に「リーダーシップ・フォロワーシップ」があり、そこの基準を超えてきたメンバーが多いから根付いている文化だと思いますし、自分たちの仲間は自分で採用するからこそ、より強化されているのかもしれません。
技術広報というと関係者を巻き込むのが大変という声をよく聞きますが、うちはそこでそこまで困ったことがなく「いいね!」でのっかってきてくれる人が多いです。
今年初めて会社としてAdvent Calendarをしているのですが、少ない働きかけで枠も数日ですべて埋まるほどでした。
新しい施策を始めるときも「誰ものってくれなかったらどうしよう」という不安を感じずに、「まずはやってみよう!」とポジティブに動けるのは、間違いなくこの安心感のある「のっていき精神」のおかげです!
本当に感謝![]()
さいごに
それぞれ独立して説明していきましたが、それぞれの文化・風土が噛み合ったことで技術広報の推進が楽になっている部分があります。
文化・風土は常に移り変わるものなので、組織に好影響を与えている文化・風土は洗練させつつ、今足りていない文化・風土は新しい仲間の加入等で育んでいきたいです!
最後に個人的な技術広報活動振り返りは下記記事で書いているので、
よければ読んでみてください!
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これだけではないですが、説明簡略化しています ↩

