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【Git入門】第2章 開発環境の準備(TortoiseGit)

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Last updated at Posted at 2026-11-01

この章では、GitHub のアカウントを作り、Git for Windows と TortoiseGit をインストールして、最初の設定をします。この章の手順は、1台のパソコンで1回だけ行います。

この章で学ぶこと

  • GitHub のアカウントの作り方
  • メールアドレスを公開しないための設定
  • Git for Windows と TortoiseGit のインストール
  • コミットに記録される名前とメールアドレスの設定

2.1 準備するもの

もの 説明
Windows 11 のパソコン TortoiseGit は Windows でしか使えません。mac で取り組む場合は、GitHub Desktop の第2章に進んでください。
メールアドレス GitHub のアカウントを作るときに使います。確認のためのメールが届くので、受け取れるメールアドレスを用意します。
インターネットにつながる環境 GitHub と、インストールするソフトウェアのダウンロードに使います。

この章でインストールするソフトウェアは、次の2つです。どちらも無料です。

ソフトウェア 役割
Git for Windows Git の本体です。TortoiseGit は、中で Git for Windows を呼び出して動きます。
TortoiseGit Git を、エクスプローラーの右クリックのメニューから操作するためのソフトウェアです。

2.2 GitHub のアカウントを作る

第6章から、作ったリポジトリを GitHub に置きます。そのための GitHub のアカウントを作ります。無料のプラン(Free)で、この教材のすべての操作ができます。

【知識メモ】すでにアカウントを持っている場合

GitHub のアカウントをすでに持っている場合は、新しく作る必要はありません。サインインして、2.3 の設定を確かめてください。

  1. ブラウザで GitHub(https://github.com/)を開き、右上の「Sign up」をクリックします。

    GitHub のトップページ。右上に Sign up のボタン
    図2-1 GitHub のトップページ(赤枠:Sign up)

  2. アカウントを作る画面が表示されます。次の表のとおりに入力し、「Continue」(または「Create account」)をクリックします。

    GitHub のアカウントを作る画面。Email・Password・Username・Your Country/Region の入力欄と Create account のボタン
    図2-2 GitHub のアカウントを作る画面(赤枠:入力欄と Create account)

    項目 入力する値
    Email 自分のメールアドレス
    Password パスワード(15文字以上、または数字と小文字の英字を含む8文字以上)
    Username ユーザー名(半角の英数字とハイフン。リポジトリの URL に使われます)
    Your Country/Region Japan のまま
  3. 人が操作していることを確かめる問題が表示されたら、画面の指示に従って答えます。

  4. 入力したメールアドレスに、確認用の数字(launch code)が書かれたメールが届きます。その数字を画面に入力します。

  5. サインインの画面が表示されたら、ユーザー名(またはメールアドレス)とパスワードを入力して、「Sign in」をクリックします。

  6. 使い方についての質問が表示されることがあります。答えなくてもかまいません。プランを選ぶ画面が表示されたら、無料のプラン(Free)を選びます。

【ご注意】ユーザー名は、ほかの人にも見える

ユーザー名は、リポジトリの URL(https://github.com/ユーザー名/リポジトリ名)や、コミットの作者として表示されます。ほかの人に見られて困る言葉は避けて決めてください。

2.3 メールアドレスを公開しない設定

コミットには、作者のメールアドレスが記録されます(第1章)。記録されたメールアドレスは、リポジトリを見られる人なら誰でも見られます。そこで、自分のメールアドレスの代わりに、GitHub が用意する noreply のメールアドレス をコミットに使います。noreply のメールアドレスにメールを送っても届きませんが、GitHub はコミットの作者が自分であることを見分けられます。

  1. GitHub の画面の右上にある、自分のアイコンをクリックし、「Settings」をクリックします。

  2. 左側のメニューの「Emails」をクリックします。

  3. 「Keep my email addresses private」にチェックを入れます。

    GitHub の Settings の Emails の画面。Keep my email addresses private の欄に、noreply のメールアドレスの説明
    図2-3 Settings → Emails(赤枠:Keep my email addresses private)

  4. チェックの下の説明文に、12345678+ユーザー名@users.noreply.github.com の形のメールアドレスが表示されます。このメールアドレスを、メモ帳などに書き写しておきます。2.6 で使います。

【再確認】noreply のメールアドレスを書き写したか確かめる

次の節に進む前に、@users.noreply.github.com で終わるメールアドレスを書き写したことを確かめてください。先頭の数字も含めて、すべて書き写します。

2.4 Git for Windows をインストールする

Git の本体の Git for Windows をインストールします。画面の多くは英語ですが、1か所だけ(既定のブランチの名前)を変え、ほかは最初から選ばれているままで進めます。

  1. ブラウザで Git の公式サイトのダウンロードページ(https://git-scm.com/downloads/win)を開きます。

  2. 「Click here to download」をクリックして、64ビット版のインストーラー(Git-2.xx.x-64-bit.exe の形の名前のファイル)をダウンロードします。

    Git for Windows のダウンロードページ
    図2-4 Git for Windows のダウンロードページ(赤枠:Click here to download)

  3. ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら、「はい」をクリックします。

  4. 使用許諾(GNU General Public License)の画面が表示されます。「Next」をクリックします。

  5. このあと、設定の画面が順に表示されます。「Adjusting the name of the initial branch in new repositories」の画面まで、どの画面も、変えずに「Next」をクリックします。

  6. 「Adjusting the name of the initial branch in new repositories」の画面で、「Override the default branch name for new repositories」を選び、入力欄が main になっていることを確かめて、「Next」をクリックします。

    Git for Windows のインストーラーの Adjusting the name of the initial branch in new repositories の画面。Override the default branch name for new repositories が選ばれ、入力欄に main
    図2-5 既定のブランチの名前の画面(赤枠:Override the default branch name for new repositories、main、Next)

  7. 残りの画面も、変えずに「Next」をクリックします。最後の画面で「Install」をクリックすると、インストールが始まります。

  8. 「Completing the Git Setup Wizard」の画面が表示されたら、「View Release Notes」のチェックを外し、「Finish」をクリックします。

【知識メモ】既定のブランチの名前を main にする理由

リポジトリを作ると、最初のブランチが1つできます(第1章)。GitHub で作るリポジトリの最初のブランチの名前は main です。自分のパソコンで作るリポジトリも main にそろえておくと、第6章で GitHub にあげるときに名前が違って迷うことがありません。古い記事では、最初のブランチの名前が master になっていることがあります。

2.5 TortoiseGit をインストールする

TortoiseGit の本体と、画面を日本語にするための日本語の言語パックをインストールします。本体を先にインストールしてください。

  1. ブラウザで TortoiseGit のダウンロードページ(https://tortoisegit.org/download/)を開きます。

  2. 「for 64-bit Windows」の欄の「Download TortoiseGit 2.xx.x.x 64-bit」のリンクをクリックして、本体(TortoiseGit-2.xx.x.x-64bit.msi の形の名前のファイル)をダウンロードします。

    TortoiseGit のダウンロードページ。for 64-bit Windows の欄に本体のリンク
    図2-6 TortoiseGit のダウンロードページ(赤枠:64-bit の本体)

  3. 同じページの下の「Language Packs」の表で、「Japanese」の行の「64-Bit/ARM64」の列の「Setup」をクリックして、日本語の言語パック(TortoiseGit-LanguagePack-2.xx.x.x-64bit-ja.msi の形の名前のファイル)をダウンロードします。

    Language Packs の表。Japanese の行の 64-Bit/ARM64 の列に Setup のリンク
    図2-7 Language Packs の表(赤枠:Japanese と、64-Bit/ARM64 の Setup)

  4. 本体のファイルをダブルクリックします。最初の画面で「Next」をクリックし、使用許諾の画面でも「Next」をクリックします。

  5. 残りの画面も、変えずに「Next」をクリックし、「Install」をクリックします。「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら、「はい」をクリックします。

  6. インストールが終わった画面に「Run first start wizard」のチェックがあれば、チェックを外して「Finish」をクリックします(最初の設定は、2.6 で、言語パックを入れてから行います)。

  7. 言語パックのファイルをダブルクリックし、「次へ」をクリックしてインストールします。インストールが終わったら「完了」をクリックします。

【ご注意】「Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable」が必要と表示されたとき

本体のファイルをダブルクリックしたときに、次のメッセージが表示されることがあります。TortoiseGit を動かすのに必要な Microsoft の部品(Visual C++ 再頒布可能パッケージ)が、パソコンに入っていないためです。

Installer Information の画面。The latest version of Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable is required のメッセージ
図2-8 Visual C++ 再頒布可能パッケージが必要というメッセージ(赤枠:OK)

  1. 「OK」をクリックして、メッセージを閉じます。

  2. ブラウザで Microsoft のダウンロードのアドレス(https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x64.exe)を開きます。vc_redist.x64.exe がダウンロードされます。

  3. ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。「ライセンス条項および使用条件に同意する」にチェックを入れ、「インストール」をクリックします。「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と表示されたら、「はい」をクリックします。

  4. 「セットアップ完了」と表示されたら、「閉じる」をクリックします。

    Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable (x64) のセットアップ完了の画面
    図2-9 セットアップ完了の画面(赤枠:閉じる)

  5. TortoiseGit の本体のファイルを、もう一度ダブルクリックして、インストールをやり直します。

2.6 TortoiseGit の最初の設定

TortoiseGit の設定の画面で、画面の言語と、コミットに記録される名前とメールアドレスを設定します。

  1. デスクトップの何もない所を右クリックし、TortoiseGit → Settings を選びます。

  2. 設定の画面が表示されます。左側の「General」を選び、「Language」で「日本語」を選んで「OK」をクリックします。

    TortoiseGit の設定の画面の全般。言語の欄に日本語
    図2-10 TortoiseGit の設定の画面(日本語にした後の表示。赤枠:言語と OK)

  3. もう一度、デスクトップの何もない所を右クリックし、TortoiseGit → 設定 を選びます。メニューと設定の画面が日本語になっていることを確かめます。

  4. 左側の「Git」を選び、次のとおりに入力して「OK」をクリックします。

    TortoiseGit の設定の画面の Git。名前とメールの欄
    図2-11 設定の画面の「Git」(赤枠:名前とメール)

    項目 入力する値
    名前 GitHub のユーザー名(2.2 で決めたもの)
    メール 2.3 で書き写した noreply のメールアドレス

GitHub へのサインインは、第6章で初めてプッシュするときに行います。この章では設定しません。

【ご注意】名前とメールアドレスは、あとから直してもコミットは直らない

ここで設定した名前とメールアドレスは、これから作るすべてのコミットに記録されます。設定を直しても、すでに作ったコミットの記録は変わりません。コミットを作り始める前に、名前とメールアドレスが正しいことを確かめてください。設定は、いつでも右クリックの TortoiseGit → 設定 の「Git」で確かめられます。

右クリックのメニューの出方

TortoiseGit の操作は、エクスプローラーでフォルダーやファイルを右クリックしたときのメニューから行います。Windows 11 の右クリックのメニューには「TortoiseGit」の項目があり、その下に TortoiseGit の操作がまとめられています。

Windows 11 の右クリックのメニュー。TortoiseGit の項目と、その他のオプションを確認
図2-12 Windows 11 の右クリックのメニュー(赤枠:TortoiseGit)

メニューのいちばん下の「その他のオプションを確認」をクリックすると、以前の形式のメニューが表示されます。以前の形式のメニューには、よく使う操作(「Git コミット」など)がそのまま並び、そのほかの操作は「TortoiseGit」の下にまとめられています。この教材では、以前の形式のメニューで説明します。Shift キーを押しながら右クリックすると、以前の形式のメニューがすぐに表示されます。

【知識メモ】Eclipse の Git 機能は使わない

Eclipse には、Git を操作する機能(EGit)が入っています。この教材では、Git の操作はすべて TortoiseGit で行い、Eclipse の Git 機能は使いません。Eclipse で開いているプロジェクトのフォルダーをリポジトリにすると、Eclipse の画面のファイル名の横に、Git の状態を表す印や > の記号が付くことがあります。これは Eclipse が Git の状態を表示しているだけなので、気にしなくてかまいません。

2.7 うまくいかないときは

症状 考えられる原因と対処
GitHub から確認用のメールが届かない 迷惑メールのフォルダーを確かめてください。届いていなければ、画面の案内に従ってメールを送り直します。
右クリックのメニューに「Git コミット」などが無い Windows 11 では「その他のオプションを確認」をクリックして、以前の形式のメニューを表示します(2.6)。それでも無い場合は、パソコンを再起動してください。
TortoiseGit のメニューが英語のまま 言語パックのインストールと、Settings の「General」の「Language」で「日本語」を選んだかを確かめてください(2.5・2.6)。
TortoiseGit を使うと、git.exe が見つからないと表示される Git for Windows がインストールされていません。2.4 の手順でインストールしてください。
TortoiseGit のインストールで「Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable」が必要と表示される Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールしてから、TortoiseGit のインストールをやり直してください(2.5 の「ご注意」の囲み)。

そのほかのエラーは、付録B「よくあるエラーと対処法」を見てください。

2.8 まとめと確認問題

まとめ

  • GitHub のアカウントは、無料のプラン(Free)で作る。ユーザー名はほかの人にも見える
  • Settings → Emails の「Keep my email addresses private」にチェックを入れ、コミットには noreply のメールアドレスを使う
  • Git for Windows は、既定のブランチの名前だけ main に変えて、ほかは最初のままインストールする
  • TortoiseGit は、本体を入れてから日本語の言語パックを入れる
  • TortoiseGit の設定の「Git」で、名前(GitHub のユーザー名)とメールアドレス(noreply)を設定する

確認問題

問1 コミットに、自分のメールアドレスではなく noreply のメールアドレスを使うのはなぜですか。

解答を見る

コミットに記録されたメールアドレスは、リポジトリを見られる人なら誰でも見られるためです。noreply のメールアドレスを使うと、自分のメールアドレスを知られずに、GitHub はコミットの作者が自分であることを見分けられます。

問2 TortoiseGit を使うには、TortoiseGit のほかに何をインストールする必要がありますか。

解答を見る

Git の本体の Git for Windows です。TortoiseGit は、中で Git for Windows を呼び出して動きます。

問3 名前とメールアドレスの設定を、コミットを作り始める前に確かめるのはなぜですか。

解答を見る

設定はすべてのコミットに記録され、あとから設定を直しても、すでに作ったコミットの記録は変わらないためです。


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第1章 Git とは

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第3章 最初のリポジトリを作る(TortoiseGit)

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【Git入門】目次

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