2025 AWS re:Inventに参加しました。私が「もし来年行けるなら、これをする!」というリストを忘れないようにまとめておこうと思います。
カレンダーの埋め方
私は、「Workshop」「Builder's session」「Chalk talk」「Code talk」の4種類に参加しました。
Workshop
1枠が2時間で、最初の30分で解説があり残りの90分でハンズオンを進める形式でした。
Level 300だと「やってみる」だけで終わる感じで、面白さは感じませんでした。サンプルコードがもらえるのは嬉しいんですが、知っているサービスに限れば受ける価値は低そうです。「自分で実装するならそうするよね」感があります。
Level 400でも難易度はまちまちでした。面白いものは面白かったです。AgentCore系にも行ったんですが、「やってみる」だけ感がありました。「AgentCore x Multi-tenant」とか「Security x Quantum」みたいな混ぜた系のお話は面白い傾向があったと思います。単一のサービスだと予習でドキュメントを読んでいたので発見が少なかったのかもしれません。やはり、複数サービスをうまく使うだったりとか、いろいろなものを考える系のものは楽しかったです。
効率よく回るコツですが、ハンズオンも急げば30分で終わります。同じ建物内であれば間の時間なしで次のセッションを入れても大丈夫そうです。建物移動がある場合も30分だけ間の時間を入れておけば十分です。
Builder's session
1枠が1時間で、最初の20分で解説があり残りの40分でハンズオンを進める形式でした。
Builder's sessionは、1卓が8人くらいなのでかなり質問ができます。Trainiumを使った蒸留のセッションに参加したんですが、普段Neuronを使っていて困っていることなどあんまり関係ない質問も自由にできました。8人くらいでNeuronについて雑談を常にしている感じで、海外の方から刺激を受けました。
Level300とLevel400で、難易度などにも陽な違いを感じませんでした。面白くないやつは面白くないし、面白いやつは面白いです。判断基準が難しいですね。。
Builder's sessionは開始時間より余裕を持っていくと良かったです。Neuronの発表をする方3名と4人で雑談を15分くらいしていました。「新しく出たNKI Library見た?」みたいな話から、「対応していないモデルでもTransformerベースなら頑張ればコンパイルできそう、苦しいけどw」みたいな話をみんなでしていました。
質問できる環境と雑談が楽しすぎて早く抜ける余裕はありません。同じ建物なら30分、違う建物なら1時間のバッファが次には欲しいですね。
Chalk talk
50分くらい解説があり、10分間くらい質問時間があるような形式でした。
Level 500しか行かなかったです。「Verifying the safety of the Rust standard library」を見に行きました。普段からRustを触っていることもあり、普通に理解できました。Rust歴でいうと3年くらいでほぼ毎日書いています。
かなりニッチな内容ではあったんですが、とても面白い発表でした。内容は分かりますが、この領域の開発研究はまだ知識が足りないなと思う部分で、AWSの最先端を感じました。Warnerさんの言っていた「T字型」になるには、この開発研究を当たり前のようにできるレベルなのかなと思うとまだまだ未熟っぽいです。
これも途中抜けする時間はなかったです。終わった後に少し登壇者と雑談したので、終わった後10分間くらいはその会場に居続けました。
Code talk
50分くらい解説があり、10分間くらい質問時間があるような形式でした。基本的にはコードを見ながらのお話です。RustとNeuron(もっと詳しくいうとNKI libraryでattention周り)のセッションに行きましたが、「書けるし、苦もなく読める」レベルじゃないとついていくのが難しそうです。
Level 400に参加しましたが、とても面白かったです。あとでセッション部分はYouTubeが出るのでこれは後日でも聞くことができるようです。
現地参加のメリットとしては、実際に開発をしているような方とその後に雑談できる場所があることが良かったです。私は開発者をしていますが、コードを書いている人ならではの悩みというか辛みを解決する方法みたいなのを具体的に聞けました。ちなみにまとめると「辛いよねw」で終わっちゃったので、辛いことしか分かりませんでした。
これも途中抜けする時間はなかったです。終わった後に少し登壇者と雑談したので、終わった後10分間くらいはその会場に居続けました。
まとめ
来年参加するなら、
- 自分の好きな技術のChalk talk Lv.500
- 自分の好きな技術の難しそうなWorkshop
- 自分の好きな技術のBuilder's session
- 自分の好きな技術のWorkshop
って感じですかね。あんまり詳しくないけど興味がある技術に関してもセッションも参加しましたが、現地で学ぶ必要はなさそうな気がしました。
会社のためにある技術を学ぶのもいいんですが、本当に好きな技術を学ぶのが個人的には面白かったです。ここら辺は、実務との運にもよると思うんですが、僕は運がいいようです、ラッキー。
ちょっと余談なんですが、今回の参加で自分が現状突き詰めたい技術が大体決まりました。「Neuron」「Rust」「最適化」あたりです。Warnerさんのお話とセッションに参加した感想から決まった感じで、これだけでも個人的には価値がありました。
英語
基本的にゴリ押しです。re:Inventに来るほどの方はみんな優しいので、理解するまで聞き返してくれます。質問もどんどんしましょう。楽しいです。
海外は名刺カルチャーがないようです。カルチャーショックを受けました。Linkedinをインストールしておきましょう(一敗)。
来年は流石にもう少し喋れるようにしたいと思いました。今回は、4ヶ月間くらい英会話教室に通って毎日英語を喋っていたので、ゴリ押せたんですが。流石にもう少し綺麗にカッコよく質問したいです。
日本人の傾向
Agentが大好きなように見えました。Agent系のセッションに行くと日本人の方がちらほらいるんですが、NeuronやRustに行くとほとんどいません。
そのせいで、基本的には周りの外国人の方とお話ししていました。これを読んでいる日本人へ、「Neuronはいいぞ」「Rustはいいぞ」。