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AWS認定12冠を達成したので、おすすめの学習方法を伝授します!

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はじめに

AWSが公開している12種類の認定資格全てに合格しました。私が実践した学習方法を中心におすすめしたい学習方法をまとめてみましたので、これから受験される方の参考になれば幸いです。

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経歴

12冠を達成した時の経歴はエンジニア歴5年、AWS利用歴4年です。
現在は新卒で入社したSIerでインフラエンジニアのロールで勤務しています。クラウドを基盤とするプロジェクトにアサインされることが多く、非機能要件定義/システム設計/構築/運用設計を主に担当しています。

業務で扱うAWSサービスはEC2/VPC/S3といった基本的なサービスが多いです。プロフェッショナルや専門知識レベルに出てくるほとんどのサービスはハンズオンセミナーや趣味で少し触ったことがある程度です。

難易度

完全に私の主観ですが、各試験の難易度は以下です。

順位 AWS認定試験
1 AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル
2 AWS 認定高度なネットワーキング – 専門知識
3 AWS 認定 機械学習 – 専門知識
4 AWS データ分析 – 専門知識
5 AWS 認定 DevOps エンジニア – プロフェッショナル
6 AWS 認定セキュリティ – 専門知識
7 AWS 認定データベース – 専門知識
8 AWS 認定 Alexa スキルビルダー – 専門知識
9 AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
10 AWS 認定 デベロッパー – アソシエイト
11 AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト
12 AWS 認定クラウドプラクティショナー

いかに効率良く、短い時間で学習するか

これから共有する学習方法は私なりに考えた、試験範囲を効率良く学習し、短い学習時間で試験合格を目指す学習方法になります。そのため、これから共有する学習方法で試験に合格できたとしても、すぐに試験範囲のサービスが使いこなせるようにはなりません。使いこなすためには学習で得た知識をベースに業務なりを通じて技術を身に付けていく必要があると思います。

ちなみに、私の実績として1つの認定資格に対する学習時間は長くて約60時間、短いと約10時間です。

共有する学習方法の方針

これから共有する学習方法の方針についてざっくり概要を説明します。

演習問題を解きまくる!

兎にも角にも演習問題を解きまくります。ドキュメントを読み込むようなインプットよりも、演習問題を解くようなアウトプットの方が断然記憶に残るらしいです。

後ほど紹介しますが、無料のもの、有料のもの、AWSから提供されているもの、udemy等のサードパーティから提供されているものなど様々です。インプットは程々にして、できる限り多くの演習問題を掻き集めて解きまくりましょう。答え合わせをする際にはなぜその解答になるのかを理解できるようにしてください。解答と解説が用意されていない演習問題もありますので、公式ドキュメントやブログ記事から解答を探し出すことも必要です。できれば、満点を取れるまで何度も解くことをおすすめします。

公式ドキュメントやホワイトペーパーは最初から全部読み込もうとしない!

AWSは各AWSサービスの仕様やベストプラクティスをドキュメントやホワイトペーパーとして公開しています。

これらのドキュメントは最初から全て読み込もうとはせずに、演習問題を解く中で、参照することをおすすめします。演習問題を通して、試験問題に出てきそうな箇所をピンポイントに学習していくのが良いと思います。
演習問題をやらなくても、ここに書かれている内容を全て覚えることができれば、試験には合格できると思います。しかし、ドキュメントの量が膨大で一体何時間かかるか分かりません。。

学習方法

では、私が実践した中からおすすめする学習方法を共有します。必ずしも全てやる必要はありません。各々自分に合った学習コンテンツで学習してください。

先駆者の方々のまとめ記事を見る

多くの方がAWS認定のまとめ記事や合格体験記を公開しています。これらを読んでまずはどういったAWSサービスが出題されるのかを把握しましょう。個人的にはJayendra's Blogに認定試験毎に対象のAWSサービスがまとまっており、大変参考になりました。

BlackBeltを読む

受験する認定試験に出題されるAWSサービスを把握したら、BlackBeltで対象のAWSサービスの概要を学習しましょう。BlackBeltはAWSサービス毎にスライドでまとまっている資料となります。図が豊富で概要を理解するためにはもってこいの資料です。

AWSトレーニングルームのeラーニングを受講する

AWSは学習コンテンツとして、試験対策向けのeラーニングを無料で提供しています。2020年5月の段階ではアソシエイト/プロフェッショナル/専門知識レベルのいくつかの認定試験でコンテンツが用意されています。それぞれの講座の中で模擬問題も用意されています。数少ないプロフェッショナル/専門知識レベルの学習コンテンツのため、プロフェッショナル/専門知識レベルを受験する方は必ず受講するようにしましょう!
英語のみの講義もありますが、英語が苦手な方はChromeの翻訳ツールを活用すれば文章部分は問題ありません。私も基本翻訳ツールを使って勉強しました。

認定試験対策用のクラスルームトレーニング(集合研修)を受講する

認定試験によっては試験対策用のクラスルームトレーニングが不定期で開催されています。1日で約¥70,000かかる研修ですが、その分質も良く、大変参考になる研修です。高額なため、会社に受講料を出してもらえるようであれば、受講してみても良いかもしれません。私も会社に受講料を出してもらって、ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルのクラスルームトレーニングに参加したことがあります。

Exam Readiness: AWS Certified Solutions Architect – Professional (Japanese) (AWS 認定試験準備ワークショップ: AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル)

演習問題を1つ解いたら講師の方が解説してくれるを繰り返すという内容でした。研修中に使用したドキュメントは研修が終わった後も参照できるので、演習問題を繰り返し解きましょう。

サンプル問題を解く

認定試験毎に10問のサンプル問題がPDFファイルで無料で公開されています。できれば、全問正解できるくらいまで繰り返し解きましょう。

模擬試験を受験する

認定試験毎に20問の模擬試験を受験することができます。
受験後も繰り返し解けるように、問題文と選択肢の画面を試験時間中にスクショしておきましょう。
また、試験実施後は正答率しか分からず、各問の回答が分かりません。そのため、公式ドキュメント等の記事を調べて、自分で答えを見つける必要があります。
できれば、全問正解できるくらいまで繰り返し解きましょう。

通常、1つの模擬試験に受験料として¥2,000~¥4,000の値段設定がされています。ですが、認定資格に合格する毎に特典として模擬試験の無料バウチャーが発行されますので、ぜひ活用しましょう。

ちなみに、2020年5月現在で高度なネットワーキング - 専門知識のみ模擬試験が用意されていません。。

AWS Inovateの認定試験対策セッションを受講する

AWS Inovateというオンラインカンファレンスが定期的に開催されています。セッションの受講は全て無料です。セッションの中に認定試験対策用のセッションがあるので、タイミングが合えばぜひ受講しましょう。2020年度はソリューションアーキテクト - プロフェッショナルのセッションがあったようです。

公式のStudy Guide本

いくつかの認定試験でAWS公式からStudy Guide本が販売されています。書籍自体は全て英語になります。購入すると模擬問題が数百問掲載されている学習Webサイトに登録することができます。こちらはchromeの翻訳ツールを活用すれば日本語で学習することができます。高度なネットワーキング - 専門知識については学習コンテンツの種類が少ないため、購入を検討してみても良いかもしれません。
私は高度なネットワーキング - 専門知識のStudy Guide本を購入しました。ただし、登録したWebサイトで模擬問題だけ解いて、本体の書籍の方は読めていません。。

サードパーティから提供されている模擬問題を解く

サードパーティからも様々な形態で模擬問題が提供されています。私が知っている範囲でいくつかご紹介します。

日本語の対策本

2020年5月現在、クラウドプラクティショナー/アソシエイトレベルの認定試験については日本語のAWS認定対策本が数冊出版されています。大半の書籍には模擬問題が付いています。模擬問題目当てだけでなく、日本語でまとまった書籍を読んで学習したいという方も購入を検討してみてください。

また、2020年7月29日にセキュリティ - 専門知識の日本語対策本が出版されるようです。

その他のプロフェッショナル/専門知識レベルの日本語対策本は今の所出版される予定は無いようです。

Udemy

UdemyではAWS認定試験対策用の講座が多くあります。大半の講座には模擬問題が付いています。模擬問題オンリーの講座もあったりします。Udemyを受講する際のポイントをいくつか共有します。

英語の講座でも日本語に翻訳して学習できる

プラクティショナー/アソシエイトレベルであれば、日本語の講座がいくつかありますが、プロフェッショナル/専門知識レベルにおいては英語の講座が大半です。英語が苦手な人でも、Chromeの翻訳ツールを使えば文章は日本語で学習できるので大丈夫です。動画の場合は字幕を日本語に翻訳できるようですが、分かりにくかったりするようです。

模擬問題の解答が間違っている場合がある

提供されている模擬問題において解答が間違っている場合があります。そういった講座を受験しないように、なるべく評価が高い & 評価数が多い講座を受講しましょう。
専門知識レベルの試験だと、そもそも講座自体の数が少なく、人気講座が無かったりするので、底評価の講座を割り切って受講するのも1つの選択肢としてあります。その場合は全ての解答を疑って学習しましょう

セール中に購入しよう

Udemyはほぼ毎月セールがあります。セール中は90%オフくらいで購入できる講座が多いので、必ずセール中に購入するようにしましょう。

Udemyセール次はいつ?300講座以上受講した管理人の、最大95%offで買うための極意!

微妙だったらキャンセルしよう

購入して1ヶ月以内であれば、キャンセルできます。ちょっと受講してみて微妙だなと感じた場合はキャンセルしちゃいましょう。
ただ、キャンセルしまくるとBANされる場合もあるようなので、ちゃんと概要を見て、購入するかは1度検討しましょう。

Kindleで購入できる英語の模擬問題集

Amazonで【aws certified solutions architect professional】とかで検索するといくつか英語の模擬問題集が出てきます。あまり出回っていないプロフェッショナル/専門知識レベルの問題集も多くあります。安いものであれば、¥1,000くらいで購入できます。また、kindle Unlimitedで読めるものもあります。私は1ヶ月無料体験でKindle Unlimitedに加入し、学習が終わったら退会しました。
英語が苦手という方にはDeepL用の翻訳ブックマークレットの利用をおすすめします。こちらも解答が間違ってたりするものが多いので、学習時は自分で調べていく必要があります。

私が実践した詳細な学習方法

いくつかの専門知識試験に関して、私が実際に試した学習方法を別記事にまとめています。上記で紹介した学習方法を中心に行なっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

Tips

本試験の受験料が実質半額になる

認定資格に合格すると特典として別の認定資格の受験料が半額になるバウチャーがもらえます。つまり、合格する毎に連鎖的にバウチャーがもらえるので、1発合格を続ければ最初の1つ目以外は全て半額で受験できます。プロフェッショナル/専門知識の受験料は通常¥30,000と高額なので、バウチャーをどんどん活用しましょう。

再受験すると同じ問題が出る場合がある

私は高度なネットワーキング - 専門知識のみ1度不合格となっており、2回受験しています。その際、2度目に受けた時の試験問題が1度目の時と比べて9割程が同じ問題でした。なので、受験中に不合格になりそうと感じたら分からなかった問題の概要を覚えて、受験が終わったらすぐにスマホにメモる等して後で復習できるようにしてみても良いかもしれません。ですが、基本は解くことと見直しに試験時間を使うようにしましょう。

12冠を目指した理由

元々資格勉強は嫌いでは無かったので、毎年2つ受験するくらいのペースでコツコツ自己研鑽として受験していました。周りや外部をみると、アソシエイトレベルまでの資格を持ってる方は大勢いましたが、プロフェッショナル/専門知識まで持ってる方は少ないと感じていました。ましてや全て取得している方は日本で数人くらいしかいないんじゃないかなと思っていました。せっかくやるなら最後までやりきってその数人の中に食い込めれば、自分の市場価値も少しは上がるだろうと思い、12冠を目指すようになりました。

おわりに

資格をたくさん持っているからと言って、デキるエンジニアになれるとは思っていません。資格を取得するまでに身につけた知識は携わっている業務や周りの人に還元することで初めて活かされてくると思います。自分も今後はどんどんそういったことができるように活動していきたいと思います。

この記事を読んでAWS触ってみよう、勉強しようと思ってくれる方が増えてくれれば幸いです。
AWS楽しいですよ。

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