はじめに
この記事は転職Advent Calendar25日目の記事です。
僕は転職したばかりで今年の9月からUIデザインの会社でエンジニアとして働いています。
現在28歳ですが、20歳に新卒でソフトウェア開発会社に入社してから3度転職し、今の会社は4社目です。そういう意味ではジョブホッパーの類に入るかもしれません。
今回はトリという事もあるので、転職AdventCalendarの各記事で共感したもの、あるいは「なるほど!」と感じたフレーズ(あくまで僕個人の印象)を抜粋してみました。色々な転職の形があるので気になるフレーズがありましたら、ぜひ該当記事をじっくり読んでみてください。
また、最後に今後転職を考えている人向けに自分の転職に対する見解も踏まえて少しだけ書かせていただきます。
転職アドベントカレンダーハイライト
1日目:2016年内に2回転職した話とか
最初はどの会社にも夢を抱いて入社して、合う合わないなんてのは結局主観でしかないし、どこに行ったとしても不満点なんて出てくるのは当たり前の事だと思います。
それでもやっぱり自分が妥協出来ない点が2個も3個も出てきてしまって、良い点と比べてみて重かったとしたら。
いろんなところでよく言われる、「人」「金」「やりがい」の内、2つ以上で満足出来なくなったとしたら。「転職」というのは、これからも一つの選択肢だと思います。
2日目:大企業からベンチャーへの転職した経験と転職を考えている人へのアドバイス
会社のカルチャーと自分の考え方があうというのは本当に大事です。 また会社のカルチャーを変えることは、基本的には出来ないと思った方が良いでしょう。 会社のカルチャーとは、歴代のCEO及びボードメンバーの考え方の蓄積なのですから、それを変えるのは並大抵のことではありません。 会社のカルチャーと合わない。もしくは合わせられないと判断した場合は、サッサと辞めて転職した方が良いと思います。
3日目:面接時における逆評価のすゝめ
働くことになるオフィスがどんな環境かは必ず確認しておいたほうがいいです。可能であれば、業務時間中のリアルな風景がいいです。 いくら面接中の会話で福利厚生などについて聞いても、実際の作業環境が劣悪であれば意味がないです。この作業環境の良し悪しがエンジニアの生産性を大きく左右するので。
4日目:31歳ゲームプログラマの転職活動 in カナダ
LinkedInのプロフィールを英語で書いておくと、国内外のリクルーターから、頻繁にコンタクトが来るようになります。こちらの職歴とのマッチングを無視したポジションの提案も多いですが、LinkedInをきっかけにして海外の会社の採用プロセスを受けてみるチャンスが広がるので、活用してみる価値はあるとおもいます。英語の求人メールに返事を書いたりするのも、ちょっとした英語の練習になります。他の人のプロフィールを見て、自分のプロフィールや履歴書の書き方の参考にしていました。
5日目:ソーシャルゲーム業界から去る事にしたこと。5度の転職で得られた経験とその結果。
自分というエンジニアの価値を評価してもらうためにアウトプットを出すことは大事だろう。ここで言うアウトプットとはOSSを書くことやイベントに登壇するだけではない。もちろん、それらも必要だろうし、求められていることの一つだろう。
が、組織でのアウトプットが出来ていることが前提なのではと思う。技術も大事だが、それはあくまで手段であり目的ではない。手段と目的を逆転してはいけないと思っている。
6日目:30を節目に転職した話
これは当たり前かもしれませんが、疲弊により妥協するくらいなら転職自体を諦めるべきだと思います。強力な負の感情に動かされた上での活動でないのなら、やはり最良(と思える)の道を選び取るのが肝要です。
7日目:一人のエンジニアに見る転職の成功・失敗
元々、1社目に居た時は実家暮らしをしていて金銭面ではかなり楽をしていました。
ただし、東京に来ていざ一人暮らしを始めてみると「家賃」「東京の物価」に苦しめられる毎日を送る羽目に。
「こんな年収じゃ足りないよ!」と叫ぶ日々。自炊しようにも毎日朝から終電まで仕事で出来ず、土日もほぼない状態だったので本当に死ぬかと思いました。
8日目:転職したときの話を少々
年収が下がっている可能性がある。月額あるいは年俸契約していた状態から正社員月給に変換するときに、「ボーナスは年で4か月分あるから、年俸/16*12で据え置き月収ね♪」ってされるけど実は近年実績として平均で4か月分も出ていない!というケース。
9日目:子供が生まれるにあたって転職について考えた事
転職先に求めるものは、基本的に残業はないという文化があること、自分が転職先へ話しておくことは残業はしないということではなく、必要なケースで残業することは問題ないこと、というのを伝えておくことが大切です。
10日目:転職して1年経ったので振り返り
慣れるのに1年かかりました(苦笑)いまでも慣れたと言えないかも(苦笑)4年ほど、社員100名以下の規模の会社で働いていたんで、やっぱり勝手とかいろいろ違いますね。一時期は本当に路頭に迷ってて「この転職は失敗だったか」と思うようになってた時期もありました(泣)
11日目:人生初転職を振り返る
興味のある勉強会に参加される方は多いかもしれません。技術ブログや個人アプリの開発よりも気軽に始められるのではないでしょうか?
一方で敷居が低いが故に面接時に「勉強会に参加しています」と言う人も多いことでしょう。登壇している人であれば、ライバルは減りますが、
もしかしたら面接で大切なのは「何を目的に参加しているのか?」ということかもしれません。
12日目:超大手から超ベンチャーに転職してよかったことつらいこと
給与は大分さがりました。それ差し引いてもゆとり環境で腐っていくのが嫌だったので転職しました。
前いた環境はそうゆうことすら考えていないようなゆとりな環境だったのでユーザビリティやらサービスが目指してる先を考えることができるようになったのは前進だと思う。
13日目:転職について本気出して考えてみたら意外になくはないんだと気が付いた
自分が何に価値を置いているのかをしっかり把握しておくことが重要ですよね。今の会社の何が不満で、何は良いのかを列挙する。他社の人と話していて羨ましいと思ったことを列挙する。それだけでも自分の価値観が見えてきます。そこでわかった価値観に関する情報を中心に集めていけばそうそう外れた会社に入ることはないと思います。
14日目:有給消化期間の過ごし方
仕事と仕事の変わり目で、一旦仕事から離れることが一番大事だと思っています。 だからこそ、有給消化期間はなんとしてでももぎ取るようにしましょう。
15日目:社会人7年間で3回くらい転職して思うこと
私の場合はロジックで考えて選んだ場所とは最強に相性が悪く、逆に「いやーぜんぜん条件にはいってなかったんだけどなんか気になるんだよね」っていうのを選ぶとだいたい大勝利です。
16日目:大阪へのJターン転職活動
企業との面接・面談は、全15回中7回を関西で受ける必要がありました。
いくつかの企業は本社が関西でも、お願いすると東京オフィスやオンラインで面接していただけたので、大変助かりました。
企業は現地に赴く必要があったのは主にメーカー系の企業ですが、交通費は毎回全額支給していただけました。
17日目:転職しようか迷っているキミへ
転職するかは置いておいて 自分の現時点での立ち位置 や 自分が客観的に求められる人材なのか というのを確かめるために転職活動をするのは良いことだと思う。
転職活動をするだけなら損はない。
18日目:2016年末までの転職歴を語ってみる
ハローワーク経由は本当にやめておけ、と。もしどうしてもハローワーク使うなら、離職率は必ず聞いておいたほうがいいです。
19日目:JSONから履歴書HTMLを作成する
編集したJSONの内容が、HTMLの各部分に挿入されて、上のような履歴書が出力されます。A3用紙サイズの大きさになっていますので、このまま印刷するだけで履歴書として使えると思います。
20日目:転職ACを書いたら仕事が出来た話。
実はこの記事が現職の会社の方の目に留まり、社名や名前に気付いたことから、「フロントエンドの課題解決のために前職での知見を聞かせて欲しい」と新しい繋がりと仕事が出来ました。
21日目:転職面接で聞かれた質問から求めている人材を考えてみる
新卒のときと大きく違ったのは具体的に技術質問をされることです。
内心、ここまで具体的に聞かれるのだと驚いていました。
22日目:組込系がWeb系に転職した経緯
エージェント利用でよかったのは大手だったり比較的お固めの会社との接点が作りやすいのと、
職務経歴書とかの添削をしてくれることですかね。
特に職務経歴はふわっとした内容でもべた褒めしてくれるので
自分に自信が無くなったときに相談しに行くのがオススメです。
23日目:逃げるは恥だが役に立つ #転職
転職した時は「ITリテラシーが低い人でも使ってるB2CのWebサービス開発がしたい」と思っていたのですが、実際転職して自分が大事にしたいことは、 「職能に縛られず自分がチームで考えたいいとおもったコンテンツを世の中にガンガン出したい」「技術面の師匠がすぐそばに居ること」だったことです。
失ってから初めて気づくとはよく言いますが、まさにそれで、前職はとても恵まれていたのだなと改めて感謝しました。
24日目:逃げるのは恥でも何でもないし役に立つ(今までの転職で得た教訓の話)
自分の技術力がどの程度なのか正確に把握することと、持っている技術を他人に説明できることが大切
とくに、天狗になっていないか、井の中の蛙になっていないか、ということに気をつける
面接では正直に話さないと、結局お互い幸せになれない
転職記事を読んで思った事
他の人達の転職の記事を拝見させて頂いて、転職の動機や転職の良い点、悪い点は以下のような印象を受けました。
転職の動機
- 今働いている仕事が面白くない、学びがない。
- 休みがない。労働時間が過酷すぎる。
- ずっと同じ環境で働く事による不安。
転職して良かった事
- 年収が上がった。
- 環境が一新される事で精神的に健康になった。
- これまでお世話になった会社に感謝するようになった。
- 技術力のある人達と一緒に働けるようになった。
- ベンチャー企業で裁量のある仕事ができるようになった。
- 自分の市場価値を確認できた。
- 今までと全く異なる文化を味わう事ができた。
転職して悪かった事
- 年収が下がった。
- 東京の職場を選んだら、物価の割に安月給で生活が大変だった。
- 仲の良い人がいなくなって寂しい。
- 残業・休日出勤が増えた。
僕が考える転職について
僕自身が転職を複数回しているという事もありますが、転職には全くネガティブな印象を持っていませんし、同僚から相談された時には基本的(※)に応援するようにしています。勿論、転職する理由は前向きな方が良いに決まっていますが、後ろ向きの場合でも良いと思います。僕が転職を肯定する理由は以下のように考えているからです。
- 今インターネット業界は転職しやすい状況にある
- 人間は環境に支配されるもの
- 職場選びはパートナー選びと同じ
(※)本人がしっかり考えた上での判断であればです。転職活動は時間も労力もかかりますし、経験が浅い場合は転職自体難しいケースが多いので、安易に転職を薦めるものではありません。
今インターネット業界は転職しやすい状況にある
前職時代は渋谷のWeb制作会社で働いており、僕も面接官として求職者と面接を行なっていた事もあるのですが、業界未経験者からの応募はかなり多かったです。逆に経験者(一定の実力がある人)は大手企業やスタートアップといった有名どころに転職する人が多いので応募が少ないというのが実情だと思います。
世間に目を向けると、ドットインストールやProgateなどのオンライン学習プラットフォームが人気を集めていたり、PGColonyといったようなプロのエンジニアとエンジニアを目指す人をマッチングするサービスもあったりして参入障壁が低くなっているのも他業種から転職してくる人が多い要因だと思います。
転職求人倍率(転職者1人あたりの求人数)を見てもインターネット専門職は過去最高であり、他業種からIT業界に転職する人は来年も増加傾向にあるのではないかと思います。
このようにインターネット業界は現在転職しやすい状況にあります。
人間は環境に支配されるもの
人間は環境に対する影響を受けやすいです。なので、普段一緒にいる人や環境によって考え方が形成されたり変わったりします。
同じ環境でずっと働いていると、その環境が自分にとって「当たり前」となってしまうのです。外の環境では当たり前ではない事も自分の中では「皆もやっているし、当たり前だから仕方がない」となってしまっている可能性があります。もしかしたら、「転職するのは逃げだ!」と同僚に言われたりするかもしれませんが、最終的に責任を取るのは自分しかいません。自分で解決できる問題でない場合、転職する事は問題解決の1つの手段だと思います。
職場選びはパートナー選びと同じ
自分で書いてて何だか気持ち悪い見出しになってしまいましたが、本当にそう思っています。
自分でいうのも何ですが、今まで転職に失敗したことはないと思っています。
転職に失敗するという定義が人によって変わると思いますが、僕にとって転職に失敗するというのは「転職先の会社に入って後悔する」という事に他なりません。
転職活動をする際に候補に上がった会社の事をよく調べて、何をやっている会社なのか、何を大事にしている会社なのか、どんな人と一緒に働く事になるのか、将来どのようになりたいのかなどを理解し、その上で自分に合いそうだなと思えば転職の成功確率は上がりますし、逆に自分のイメージとギャップが大きい程転職の失敗率は上がると思います。
ここで言う転職の成功確率とは、企業から内定をもらう事ではなく、実際に転職した後にその会社で楽しく働く事ができるかという事です。
そういった意味では平穏で物静かな環境がいいのか、アクティブで刺激的な環境がいいのかは人によって求めるものは変わりますが、相手によって自分の幸福度が変わる点において職場選びとパートナー選びは共通しています。
最後に
どこの職場でも必ず何かしらの問題を抱えていますし、全く不満がないという環境は存在しないと思った方がいいと思います。それが自分の問題なのか、会社の問題なのかによって変わりますが、会社の問題であれば転職で解決できる事もあります。
「職業選択の自由」にあるように転職するのもしないのも自由です。もし、今の環境に迷っている場合はまずは転職経験のある知人や転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。