1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

はじめに

Hyper-V へ Windows Server 2022 をインストールする際の手順をまとめました。
既知の情報かもしれませんが、初心者の方が引っ掛かる点なども記事内で取り上げることで、誰でもゴールにたどり着けることを 本記事の目標にしています。
未経験の方も、是非チャレンジして頂き、不明点があれば 質問頂ければと思います。

別バージョンの OS を Hyper-V 上にインストールする手順
以下も参照ください。
Windows 10
https://qiita.com/carol0226/items/60a22fc1bb5e3556a183
Windows 11
https://qiita.com/carol0226/items/eeced2b88e6d8a9914e7
Windows Server 2019
https://qiita.com/carol0226/items/53ef3c6bc9948a2b79f9

初めてやる時にハマるところ

  • サーバー (Hyper-V) を持っていない
    サーバーを持っていなくても始められます。
    以下の記事で、クラウドサービスの Azureを使って Hyper-V を構築する手順を公開しています。
    まずは、これを参考に Hyper-V を準備してください。
    https://qiita.com/carol0226/items/b5ca1ec882742e208e00

  • Windows Server 2022 をどこから入手すれば良いのか?
    Windows Server 2022 は、無料の評価版が提供されています。180 日間は これで試すことができます。

  • Hyper-V 上に構築した Windows Server 2022 が インターネットに繋がらない。どうすれば良いか?
    Azure 上に構築した Hyper-V 環境の場合、作成した仮想マシンをインターネットに接続するためには工夫が必要です。下記の「前提事項」に記載した記事で解説していますので、参考にしてください。

前提事項

この記事は、以下の方々を想定しております。

目標

Hyper-V 環境上に Windows Server 2022 をインストールして動作させる

1. Windows Server 2022 インストールメディアの手配

製品版のインストールメディア(ISO 形式)をお持ちの場合は、本章を SKIP して 仮想マシンの作成へ進んでください。

製品版をお持ちでない場合は、以下の URL から、Windows Server 2022 評価版 を入手できます。
https://www.microsoft.com/ja-JP/evalcenter/evaluate-windows-server-2022

★Hyper-V 環境上の OS で、以下の操作を行ってください。

  1. ブラウザ を起動します。
    URL 欄へ、以下のアドレスを入力して アクセスします。
    https://www.microsoft.com/ja-JP/evalcenter/evaluate-windows-server-2022
     
  2. 下図の通り、ISO をダウンロード をクリックします。
    image.png
     
  3. 下図では、個人情報を入力して、ダウンロードする をクリックします。
    ※特に 電話やメールは来ずに、すぐに次の画面に遷移しました。
    image.png
     
  4. 下図では、任意の言語を選択して、ISO ダウンロード の下の 64 ビットエディション をクリックします。
    image.png
     
  5. ダウンロード の完了を待ち、ダウンロードしたフォルダを開きます。
    以下は、Chrome でダウンロードした場合の画面です。
    image.png
     
  6. 下図のとおり、ダウンロードされていれば OK です。(サイズは、5 GB)
    image.png

以上で、Windows Server 2022 評価版の入手は完了です。

2. Hyper-V 仮想マシンの作成

ここでは、Hyper-V を操作して、仮想マシンを作成します。
★Hyper-V 環境上の OS で、以下の操作を行ってください。

  1. 下図の通り、サーバーマネージャー から、ツール を開いて、Hyper-V マネージャー をクリックします。
    image.png
     
  2. 下図の通り Hyper-V マネージャー が開かれます。
    左ペインで、Hyper-V サーバーのコンピューター名(図では HV01)を 右クリック して、新規 にマウスをポイントし 仮想マシン を選択します。
    image.png
     
  3. 仮想マシンの新規作成ウィザード では、そのまま 次へ をクリックします。
    image.png
     
  4. 下図の通り、仮想マシンの名前 を設定します。
    マシン名は任意ですが、この手順では "WSV2022" と命名しました。
    名前を設定したら、次へ をクリックします。
    【参考】
    なお、緑枠 の箇所のフォルダ名は、Hyper-V を構築する際に設定したフォルダ名となっていて、この場所に 作成した 仮想マシン の情報がファイルとして保存されます。
    ■ 仮想マシンを別の場所に格納する にチェックを入れて 保存場所を変更することもできます。
    image.png
     
  5. 下図の通り 世代の指定 では 任意のものを選択できます。
    なお、世代というのは 仮想マシンのハードウェアの仕組みの違いです。
    第1世代は、一昔前の時代のOS向けです(Windows8.1 以前の OS や、32bit版を使う場合などに選択)
    第2世代は、新しめの時代のOS向けです(64bit版、Windows10 , 2019 以降)
    今回の手順では 第2世代 を選択します(移行の手順が 第2世代用のものになっています)
    image.png
     
  6. Windows Server 2022 の システム要件 に合わせて 2 GB (2048 MB) 以上を割り当てます
    動的メモリには チェックを入れておくと Hyper-V 上のメモリを効果的に使ってくれます。
    設定を行ったら 次へ を押します。
    image.png
     
  7. ネットワークの構成では、Hyper-V の置かれた環境によって 選択肢を変えてください。
    物理サーバーで、Hyper-V を構成している人は Microsoft Hyper-V Network Adapter または、ご自身で任意に作成済みの 仮想スイッチ を選択してください。
     
    もし Azure 上に作成した VM へ Hyper-V を構成した人は、上記のネットワークを選択しても Azure の特性で利用ができません。私の以下の記事で 事前構成した人は 内部仮想スイッチ を選択してください。
    https://qiita.com/carol0226/items/b5ca1ec882742e208e00#内部仮想スイッチを構成する
     
    仮想スイッチ を用意していない人は、接続しない を選択しておき、後で 仮想スイッチ を作って、割り当てしなおしてください。
    image.png
    選択したら、「次へ」をクリックします。
     
  8. 下記の図では、黄色枠部分は 予め設定されているため、変更は不要です。
    ここで、ディスクのサイズや保存場所などをカスタマイズする事が可能です(初期値は 127 GB)
    内容を確認して、「次へ」をクリックします。
    image.png
     
  9. 下図では、ブートイメージファイルからオペレーディングシステムをインストールする を選択して、参照 をクリックします。
    image.png
     
  10. 事前に用意した OS のインストールメディア(ISO)を選択して 開く をクリックします。
    下図は、ダウンロードした Windows Server 2022 評価版の ISO ファイル を指定したところです。
    image.png
     
  11. イメージファイルが指定されたことを確認して 次へ をクリックします。
    image.png
     
  12. 最後の確認画面が表示されるため 完了 をクリックします。
    image.png

以上で、仮想マシンが作成され インストール用のメディア(ISO)がセットされました。
image.png

3. Windows Server 2022 のインストール

続いて、仮想マシンの電源を起動して OS のインストール を行います。

  1. 作成した 仮想マシン を右クリックして 接続 をクリックします。
    仮想マシンをダブルクリックする事でも、同様の操作が行えます。
    image.png
     
  2. 下図の事を Hyper-V コンソール と言います。覚えておきましょう。
    真ん中の赤枠 起動 をクリックすると、仮想マシンの電源を ON できます。
    なお、左から2番目の 緑 のアイコンボタンからでも電源を ON する事が出来ます。
    image.png
     
  3. 下図の通り Press any key to boot from CD or DVD..... というメッセージが表示されたら、正しく インストールメディアから起動されています。
     
    なお、メッセージで "Press any key" と言ってますので、何かキーを押さないと インストールが始まりません。このタイミングが 5秒 くらいしか無いので注意が必要です。
    かつ、キーを押すだけでは 仮想マシンが反応してくれません。
     
    まず、緑枠 の内側の場所で マウスクリックをしてください。その後すぐに、任意のキー(SPACEキー等)を押してください。
    image.png
     
    【失敗した時の画面】
    下図のように、>>Start PXE over IPv4. と表示された場合は、失敗です。
    操作 メニューから リセット を選択するとリトライできるので、やり直してください。
    image.png
    image.png
     
    【成功した時の画面】
    下記の画面が出た場合は、成功です。そのまま次の手順へ進んでください。
    image.png
     
  4. 少し待つと、以下の画面が表示されるため、そのまま 次へ をクリックします。
    image.png
     
  5. 続いて 今すぐインストール をクリックします。
    image.png
     
  6. 任意のエディションデスクトップエクスペリエンス を選択して 次へ をクリックします。
    image.png
     
  7. 下図では、ライセンス条項を読んだうえで チェックボックスON にして 次へ を押します。
    image.png
     
  8. 下図では カスタム を選択してください。
    image.png
     
  9. 下図では、そのまま 次へ をクリックしてください。
    image.png
     
  10. 下図のように、Windows の インストールが始まります。約 5~10 分程度 待ってください。
    image.png
     
  11. インストールが最終段階まで進むと、下記の画面が 10 秒間だけ表示され、その後 自動的に 再起動 が掛かります。
    image.png
     
  12. 再起動後にも、Windows の初期構成が行われます。ここでも 約 5~10 分程度 待つ必要があります。
    image.png
     
  13. 下記の画面が表示されたら、管理者 (Administrator) のパスワードを設定します。英大文字・英小文字・数字 を含んだ 8文字以上 を設定して「完了」をクリックします。
    image.png
     
  14. 下記の画面が表示されたら、インストールは完了です。
    image.png

以上で、Hyper-V 上への Windows Server 2022 のインストールは完了です。

4.サインイン

Windows にサインインするためには、CTRL + ALT + DEL を押下する必要がありますが、Hyper-V を使っている場合には、これが利用できません(実際に押してみると、作業用PCのロック画面に遷移します)
これではサインインが行えませんので、Hyper-V 独自の操作が必要です。

  1. 下記の図の通り 操作 メニューから Ctrl+Alt+Del(C) を選択します。
    image.png
     
  2. 下記の図の通り、管理者(Administrator) に設定した パスワード を入力して Enter を押します。
    image.png
     
  3. そのまま待つと、下記の図のような画面になります。
    image.png

以上で、Windows Server 2022 へのサインインは完了です。

Next Step

Windows Server では、以下のような 役割サービス を導入することができます。
役割サービスの構成も、私の記事で紹介していますので、ぜひ お試しください。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?