Raspberry Pi 2 Model Bで動画表示用キオスク端末を構築する
配信系の試験は以下のとりまとめを参照。
- Raspberry PiでRaspberry Pi Camera V2の動画を配信する ~mjpg-streamer編~
- Raspberry PiでUSB Web CAMの動画を配信する ~mjpg-streamer自動化編~
- Raspberry PiでUSB Web CAMの動画を配信する ~mjpg-streamer編~
- Raspberry Pi 2 Model BでUSB Web CAMの動画を配信する ~v4l2rtspserver編~
配信系に関して試験を行った結果、遅延の少ない配信を行うにはmjpg-streamerを利用した方が良さそうであるという事が分かった。
その結果を踏まえ、mjpg-streamerの表示が可能な動画表示用キオスク端末の構築を試験した。
一部のWebブラウザでは未対応の可能性があるという事であったが、Raspbianの標準ブラウザであるChromiumはMotionJPEGの表示に対応しており、追加のパッケージなどは特に必要が無いようである。
使用機材
- Raspberry Pi 2 Model B
- 8GBのmicro SD Card
OS
- RASPBIAN STRETCH WITH DESKTOP (2017-11-29)
- キオスク用であるためデスクトップ版とする
手順
既にRaspbianをSD CardにInstallしてあるものとする。
インストール方法については公式を参考
Raspberry Piを起動し、ログインしておく。(今回の作業では標準ユーザー Pi で作業している。)
システムのローカライズ
画面左上のラズベリーアイコンからメインメニューを開き、Performancesの中にあるRaspberry Pi Configurationを選択する。それぞれに対して以下の設定を行う。
Local:
Language:ja(Japanese)
Country:JP(Japan)
Character Set : UTF-8
TImezone:
Area:Asia
Location:Tokyo
Keyboard:
Country:Japan
Variant:Japanese
OK
ここで再起動される
デフォルトで設定では再起動後に自動ログインするはずなので、デスクトップ画面が表示されるまでしばらく待ちます。デスクトップ画面が表示されたら画面上方のメニューバーからコンソールを開いて以下の作業を行います。
システム全体のアップデートを行う
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get clean
カーソルを非表示にするパッケージを導入する
sudo apt-get install unclutter
システム再起動時にChromiumのエラー表示を表示しないようにする
sudo crontab -e
# エディタを選択する (今回はnanoを選択)
Choose 1-3 [2] : 2
# 以下の設定を追記する
@reboot rm -rf ~/.config/chromium/Singleton*
# nanoエディタを終了する
C-o C-x
画面の自動オフを無効化する
sudo nano ~/.config/lxsession/LXDE-pi/autostart
# 以下の設定を追記する
# [サーバーのアドレス]と[配信ページ名]は環境ごとに置き換えること
@xset s off
@xset -dpms
@xset s noblank
@unclutter
@chromium-browser --noerrdialogs --kiosk --incognito http://[サーバーのアドレス]/[配信ページ名]
参考