LoginSignup
4
2

More than 3 years have passed since last update.

Dataiku DSSでpostgreSQLを使う

Last updated at Posted at 2020-12-21

以前の記事で、Dataiku DSSとpostgreSQLの接続初期設定の記事を書きましたが、今回はもう少し使いこなした系のチュートリアルをやってみました。
以前の記事で設定したconnectionはすでにあるものとして書きます。

今回実施したチュートリアルはこちらのDataiku DSS & SQLです。

Dataiku DSSはver 8.0.2を使いました。

プロジェクトの作成~データの確認

まずチュートリアル用のプロジェクトを作ります。
[+New Project] > [DSS Tutorials] > [Code] > [SQL in Dataiku DSS (Tutorial)]

プロジェクトができたら[GO TO FLOW]をクリック。

image.png

既に二つのデータセットがアップロードされています。
左側のordersデータセットは、t-shirtの注文ログデータです。
image.png

右側のcustomers_stackedはは、以下のようなデータで、顧客情報のデータのようです。
image.png

最右カラムのoriginal_datasetをAnalyzeで確認すると、labeledとunlabeledの2種類のカテゴリがあることがわかります。ラベルつきのデータとラベルなしのデータをスタックしたデータとなっているようです。
image.png

データベースへのデータ格納

Syncレシピを使ったデータベースへのデータ格納

ordersデータセットをpostgreSQLへインポートするためのSyncレシピを使ってみます。
Dataiku DSSはデフォルトでcsv読み込み時にすべてのカラムをstring型と認識します。
image.png

データベースに入れる段階で、適切な型を設定しておきます。Explore画面のグレーの型の文字クリックで変更可能です。pages_visitedとtshirt_qualityをintに、tshirt_priceをdoubleに設定します。
image.png

念のため、設定した型が適切かチェックします。
[Settings]>[Schema]>[CHECK NOW]をクリック。

以下のようにSchema and data are consisttent.と表示されればOKです。
[INFER TYPES FROM DATA]>[SAVE]をクリックして、変更を保存します。
image.png

次に、[ACTION]>[Sync]をクリックし、Syncレシピを起動します。
image.png

Store infoにPostgreSQL_tshirtを選択し、[CREATE_RECIPE]をクリック。
image.png

さらに[RUN]をクリック。Job succeededとでれば成功です。
image.png

フローに戻って確認してみると、ordersデータセットからSyncレシピを用いてpostgreSQL内のデータとしてorders_copyが作成されているのがわかります。ちなみに、SCHEMAは先ほど変更した通りになっています。
image.png

Prepare Recipe経由でのデータベースへの格納

データ加工を行いたい場合は、Syncレシピを使わずにPreapareレシピを用いることで、データ加工後のデータをデータベースに格納することも可能です。

customers_stackedデータセットにprepareレシピを適用して、customers_stacked_preparedを作成します。ここでも、Store intoにはPostgreSQL_tshirtを指定します。
image.png

prepareレシピで以下の3処理を行い、[RUN]をクリック。

  • birthdateカラムをdate parseします。Date formatはyyyy/MM/ddを選択します。また、birthdate_parsedカラムのstorage型がdateになっていますがstringにしておきます。dateのままだと、この後エラーが出ました。
  • user_agentカラムに対してClassifyを実行し、user_agent_brandとuser_agent_os_columnsのみ残します。
  • ip_addressカラムに対してResolve GeoIPを実施し、ip_address_countryとip_address_geopointのみ残します。

以上の操作で、データ加工済みのデータをpostgreSQLへ格納したcustomers_stacked_preparedができました。
image.png

SQL Queryレシピを使ったデータセットの作成

データベース内のテーブルに対応するデータセットができたので、in-databaseでの処理というやつをやってみます。つまり、データベース側の機能を使ってデータ加工をします。

orders_copyデータセットを選択した状態で、SQLレシピをクリックします。
image.png

SQL queryをクリックします。
image.png

[SET]をクリックし、出力データセット名としてorders_by_customerを入力します。
[CREATE DATASET]クリック後に、[CREATE RECIPE]をクリックします。
image.png

デフォルトではこのようにSQL文がセットされた状態になっています。
image.png

ここで、注文を顧客ごとにグルーピングし、過去の注文履歴を集計してみます。これはGroupレシピでも実行可能ですが、SQL文でも簡単に実装することができます。

入力されているSQL文を以下のように書き換えます。

SELECT customer_id,
       AVG(pages_visited) AS pages_visited_avg,
       SUM(tshirt_price*tshirt_quantity) AS total
    FROM "dku_tshirt"."DKU_TUTORIAL_SQL_orders_copy"
    GROUP BY customer_id;

[VALIDATE]クリックで構文チェックしておきます。
image.png

問題なければ[RUN]をクリック。
フローで確認すると、orders_by_customerデータセットができています。
image.png

中を見てみると、ちゃんとcustomer_idごとにデータが集計されていることがわかります。
image.png

ビジュアルレシピを使用したデータベースの操作

ビジュアルレシピを使ったデータベースの操作を行ってみます。ここでは、テーブルに紐づけられたデータセットを結合して、また別のテーブルに紐づけたデータセットに格納するといった操作を行います。

customers_stacked_preparedを選択して、[Join with...]をクリック。
image.png

二番目のデータせセットにorders_by_cusomerを設定し、出力データセットにcustomers_enrichedを設定し、[CREATE RECIPE]をクリック。
image.png

過去に注文したことのある顧客だけに絞りたいので、JOIN TYPEをINNER JOINに変更します。ちなみにJOIN TYPEは[Join]で変更可能です。
image.png

[Selected columns]で、出力カラムを調整することができます。customer_IDとcutomer_idは重複するカラムのため、orders_by_customerデータセットのcustomer_idを削除します。
image.png

最後に[Output]>[VIEW QUERY]でSQL文を確認します。
特に問題ないのでこのまま[RUN]をクリックします。
image.png

フロー上から、二つのpostgreSQLデータセットがJOINされてひとつのデータセットが作成されていることがわかります。SQL文をうたなくても、テーブルの結合を行うことができました。
image.png

データベースを利用した可視化

データベースを利用することでチャートの描画を速くすることができるようです。これは実データ扱うときには便利そう。

さきほど作ったcustomers_enrichedデータセットでチャートを描いてみます。
X軸にpages_visited_arg、Y軸にCount of recordsを設定します。Sampling&EngineのExecution engineをIn-databaseにして[SAVE]をクリック。
image.png

ヒストグラムの形状はあまり変わっていませんが、右側のrecords数が変化していますね。In-databaseの場合、全データで描画していることがわかります。今回はレコード数がすくないのであまりありがたみがないのですが、どのくらい速いのかについては、どこかで試してみたいところです。

SQL notebook

pythonやRのように、SQL notebookが用意されています。
[Lab]>[New Code Notebook]> [SQL]>[CREATE]でSQL notebookが作成できます。

左側の[ALL TABLES]クリックで、アクセス可能なテーブルのリストが表示されます。
image.png

[+query]でSQL文を入力できるようになります。左側のテーブル一覧あたりを押すことで自動的にSQL文が挿入されるのがちょっと面白いです。
左側の赤で囲ってあるところを押すと、右側にSQL文が自動で入力されています。
image.png

[RUN]ボタンをクリックすると、下側にSQL文の結果のサンプルが表示されます。
image.png

[+QUERY]ボタンでさらに構文を追加するといった使い方ができるようです。
SQL文をいろいろ書いてみて、結果を確認したいといった場合に使いやすそうです。

まとめ

今回は以下についてチュートリアルにのっとってやってみました。実務で使いどころ多そうな印象です。他にもいろいろなデータストレージに対応しているのでまた試してみたいです。

  • Dataiku DSSからのpostgreSQLデータベースへのデータ格納
  • Dataiku DSS上でのpostgreSQLデータベースの操作
  • Dataiku DSS上でのデータベースを利用した可視化
  • SQL notebook

以上

4
2
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
2