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ACP-600(Jira Project Administration) 合格体験記

Last updated at Posted at 2020-12-31

#はじめに
2020年8月、アトラシアンの資格の1つである"Atlassian Certified in Jira Project Administration"に合格したので、この資格試験の勉強方法や受験した感想を書きます。

また、この記事はACP-300(Jira Agile) 合格体験記の続編の立ち位置です。「アトラシアンの資格試験って何?」という方は、まずそちらを読んでいただければ幸いです。

ACP-600の試験概要

公式HPに記載の通り、概要は下記のとおりです(2020年9月時点)。

  • 内容:「Jiraプロジェクト管理者」について
  • 時間:3時間
  • 受験料:USD $100(e-learning込み)
  • 言語:日本語受験可(ただし付随のe-learningは英語のみ)

ACP-600の特徴は、他のACP試験と異なりe-learningと試験バウチャーがセットで販売されている点です。片方のみの購入はできません。購入時点から60日以内にe-learningも試験バウチャーも期限が切れる設定のため、計画的に勉強・受験を進めざるを得ない状況になります(笑)
ACP-300(Jira Agile) 合格体験記にも記載しましたが、ACP-600は他のACP試験に比べ内容が易しいこと、公式のe-learningでしっかり試験対策ができること、試験が日本語対応していること、そして安い(他のACP試験はUSD $250)ことから、手始めにおすすめのACP試験です。

#ざっくり受験感想

試験勉強開始前の私の状態はこんな感じでした。

  • 業務でJiraプロジェクト管理者権限での操作を行うことがままあり、割と慣れている
  • ACP-300を受験した経験から、Jiraの基本的な知識はある程度体系的に頭に入っている

…ということで、経験・座学の両面からアドバンテージがあり正直最初は試験を甘く見ていました。一応e-learningを一通り見て(詳細は後述)知らない知識を洗い出し、準備OK!のつもりでしたが、ふたを開けるとだいぶギリギリの合格でした。点数が思うほど伸びなかった原因はおそらく、提示された具体的なユースケースをもとに最適な操作・設定を選ぶタイプの問題で、理解不足が出たのかなと思います(実際、最後2択までは絞れるが…という問題が多々ありました)。経験に頼るとどうしても普段自分が行っている操作に考えが偏りがちなので、"座学→ハンズオン"の流れでの体系的な勉強は大事だと感じました。
日本語での試験ということで時間にはだいぶ余裕があり、2時間半で見直しまで十分行えました。
また、職場のACP-600受験経験者の話を後日伺ったところ、ACP-300と同じく問題は割と使いまわされているかもしれません。

#ACP-600の問題内容

公式情報にある通り、現時点では

  1. 役割、権限、および課題レベルのセキュリティ (25-35%)
  2. プロジェクトの構成(5-15%)
  3. 課題の種類、ワークフロー、フィールド、画面、通知(35~45%)
  4. レポート、ダッシュボード、JQL (10-20%)
  5. グローバル構成 (1-5%)
    となっています。

特に1, 2, 3の範囲の問題は一問一答形式は少なく、簡単なユースケースが与えられたうえで最適な操作や設定を考えさせる問題が多いです。無機的な知識の詰め込みだけでなく、ある権限を持つ人・持たない人など、様々な立場に立ってJiraの使い方、見え方を考えながら勉強すると良いです。

#ACP-600の勉強法

ACP-300の記事では「実務でひたすら使ってJiraに慣れるに越したことはありません」と書きましたが、ACP-600の場合はちょっと趣向が違うかもしれません。
ACP試験の中でACP-600のみ懇切丁寧なe-learningが用意されていることから、「今は自分でJira(のプロジェクト管理者)経験を積める環境ではないが、直近でそのスキルが必要だ/将来的なJira導入検討のため興味を持っている」等の立場の方をmotivateするための試験だと感じました(※個人の感想です)。
ということで、実務経験はあればもちろんアドバンテージになりますが、なくても心配ご無用です。

e-lerning

試験対策として公式にセット販売されている以上、もうこれをしっかりやる他ありません。試験の全範囲カバーできます。
e-lerningの内容は、詳しくは書けませんが「Jiraプロジェクト管理者」になるうえで知っておくべきJiraの知識や考え方が基礎からまとまっています。そのうえ、各章毎にご丁寧にハンズオン付き!ボリュームは文句なしです。e-lerningの内容をマスターすれば、実務経験がなくても合格できると思います。
しかしすべて英語なので、私は動画を見るのは挫折し、途中からはPDF資料を落として読むだけにしました。結果として、個人的には非常に効率よく勉強できました。英語リスニングが苦にならない、という場合以外はこれで十分だと思います(実務経験の少ない方は、ハンズオンパート部分は動画も確認することをお勧めします)。
前述の通り、プロジェクト管理者権限での操作経験はそれなりにある私でしたが、知らない知識も多々出てきたのでひたすらそれをまとめていく作業をしました。

公式ドキュメントを読む

ACP-30合格体験記でも同じく公式ドキュメントを読むことを勉強法として挙げましたが、この章のうち「チャートやレポートの読み方」は本試験でも有用でした。
Jiraには多くの種類のレポートが用意されているので、それぞれの内容や、何を知りたいときに使うものなのかを整理しておくことで、上記問題内容4が解きやすくなります。
レポートに限らず、e-learningに出てきた知らない単語は逐一検索して、アトラシアン公式ドキュメントを確認することをお勧めします。アトラシアンの公式ドキュメントは非常に内容豊富なので、必ず知りたい情報に行き当たると思います。

#最後に

資格をゲットして、ますますアトラシアン製品を楽しく使いこなせるようになりましょう!

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