この記事ではLookerStudioのURLパラメータの機能を使うことで動的にダッシュボードのグラフを出力する方法について解説します。
こんにちは、データ統括部 BIグループのKatsumiです。この記事は"Timee Advent Calendar 2023" の20日目の記事です。
導入
LookerStudioではパラメータの機能を使うと、動的にダッシュボードのグラフを出力することができます。さらにパラメータ機能は検索や絞り込みをLookerStudio側で行うのではなくクエリ実行時に抽出することが可能になります。データセットが大きい場合でもある程度高速に結果を表示することができます。
また、URLパラメータ機能を使うことで、外部からURLを通じて情報を付与できるため、擬似的なドリルダウン分析を作成することや、「CRM」や「スプレッドシート」などから識別情報を付与してレポートを作成することが可能です。
この記事では、オープンデータソースのgsod(NOAA が収集した 1929 年後期から 2010 年初期の気象情報)を用いて、いくつか実例を紹介します。
カラム名 | ディスクリプション | 日本語名 |
---|---|---|
station_number | The World Meteorological Organization (WMO) / DATSAV3 station number where the data was collected. | 世界気象機関の定義するStation Name |
mean_temp | The mean temperature of the day in degrees Fahrenheit, accurate to one tenth of a degree. | 1日の平均気温を華氏で表したもので、10分の1度の精度。 |
基本用語の解説
- パラメータ
- クエリ内で期間や識別子などのID、ログインしているメールアドレスなどを動的に追加することができます。
- URLパラメータ
- パラメータで設定しているものをURLパラメータとして変換することが可能です。ダッシュボードのURLの後半に変数用のパラメータを追加することができます。
設定手順
-
Looker Studioでのパラメータの設定方法。
-
URLパラメータの追加と設定方法。
- 「リリース」から「レポートのURL パラメータの管理」を開きます。
- 先ほど追加したパラメータが表示されているはずですので、「レポートのURLでの変更を許可する」オプションにチェックを入れます。
実践的な例
-
URLから利用する場合
- ダッシュボードのURLにパラメータを追加することで、外部から情報を付与できます。
- URLパラメータにURLエンコードされたJSON形式の情報を「params」として付与することが可能です。
{"ds0.station_number":8210}
https://lookerstudio.google.com/u/0/reporting/[uuid]/page/oUYlD?params=%7B"ds0.station_number":8210%7D
- これによって、スプレッドシートなどからリンクを生成することが可能になります
まとめ
- この記事ではLooker Studioのパラメータの活用法について紹介しました。ぜひ実務でも活躍する機能だと思うのでご活用ください!
We’re Hiring!
タイミーのデータ統括部では、私たちとともに働くメンバーを募集しています。
現在募集中のポジションはこちらです。
カジュアル面談も行っていますので、興味を持っていただけた方は、ぜひお話しさせてください!