はじめに
Windows上でのRails開発は決して万人に勧められるものではありません。
Ruby開発においてWindowsがマイノリティであり
さらにRailsを実際に運用するとなると多くの場合Linuxを用いるので
WindowsでRailsを開発するための情報に需要がなくネットに情報を上げている人は限られ
自力でトラブルを解決する必要があり、それが出来ない初心者が手を出してはいけません。
Vagrantを用いてCentOS環境を作った方が数段楽です。
また、Win10ならばWSLで動かす方法もあるらしいです。
(正直ここでこの記事を終わりにしたい)
用意するもの
- Windows 10(x64版)
x32でもdlfcnを適切にインストールできればやれないことはない気はしますが
ここでは確かめていません。 -
Ruby 2.6.3
MSYS2を既にインストールしてあるのならばdevkit付き版でなくてもいいですが
MSYS2をインストールしたくないというのは無理です。
cloud9やpaiza cloudを用いてください
インストール
Rubyをインストールします。
- [x] Add Ruby executable PATH (Ruby実行ファイルをPATHに登録する)
- [x] Associate .rb and .rbw files with this Ruby Installation (.rbおよび.rbwを関連付けする)
については、外したければ外してもいいです。
PATH登録しないと面倒だとは思いますが、関連付けについてはどうでもいいです。
この2箇所の☑については外しません。
この画面がでるので、1 2 3
と半角空白区切りで入力してください。
こうなるので最後のsuccessed
を確認したらEnterを押して閉じます。
Rubyを起動してみる
その後、任意の作業用ディレクトリを作成し開いたら
アドレスバーにcmd
と入力しコマンドプロンプトを起動します。
Railsを起動する際にsqlite3
のビルドが厄介なので先にやっておきます。
ridk exec pacman -S mingw-w64-x86_64-dlfcn --noconfirm
gem install sqlite3
なお、PATH登録をしていない場合はそれぞれフルパスを入力すること
Railsをインストールし起動
あとは、普通に
gem install rails
rails new .
rails s
ができるはずです。
Windowsでおきるトラブル
最後に、Ruby+Windowsで頻発するトラブルについて書いておきます。
- UTF-8とShift_JIS(cp932)絡みの文字化け
- コンソールに日本語が入力できない
- forkができない
- コンソールが止まる
- rbenvが使えなくてめんどくさい
- フォルダへのパスに日本語が混じっていると動かない(ことがある)
- Railsのcredentials.yml.encが編集できない
など、とてもめんどくさいので大人しくLinux環境を作りましょう。