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アプレッソAdvent Calendar 2016

Day 24

大福はごはんのおかず

Last updated at Posted at 2016-12-24

思えばちょうど5年前まで、とある会社の軟式アカウントを担当して以来のご無沙汰となります。もぐっている間に色々あって、現在アプレッソさんで修行中の身です。
 
 
というわけでこんにちは。くまの中の人です。

こちらはアプレッソ Advent Calendar 2016、何のリア充アピールなのか最後まで誰も名乗りを上げなかった第24日目の記事だそうです。こういう枠には何を書いても怒られないと、どこかで聞いたことがあります。
 
 
##大福食べたい

出落ち感ハンパないのですが、こちらにお世話になって以来ずっと気になっている和菓子屋さんがありまして。

群林堂(ぐんりんどう) - 護国寺(和菓子) Link

一度食べたら忘れられない、圧倒的な小豆の存在感とずっしりとした餡子、それでいて飽きずに食べられるほどよい甘さが魅力的な、東京でも5本の指に入る至高の豆大福です。他の4本を私は知りませんが、多分それくらいのインパクトです。

しかし、これがなかなか買えない。デパートの物産展にも一切出さず、お取り寄せも無し、買えるのは店頭のみ。しかも朝から行列ができると聞いてググってみると大福様は知らぬ間にエンターテイメントにまで昇華されている模様。それならば仕方が無い。

修行の成果を試す時が来たようです。

今回はDataSpider Servistaを使って群林堂の豆大福を確実にゲットする処理の自動化を実現してみましょう。

ちょっと何言っているのか分かりませんよね。私もです。
 

##手順① 環境設定

では早速環境設定から始めましょう。お手元に製品が無い場合は弊社ホームページにある「評価版のご案内」より評価版(無償)を入手します。現在は申請フォームよりご登録頂ければ、直後にモジュールのダウンロードおよび(30日間試用可能な)ライセンスキーの入手が可能になりました。今年から始まった仕組みのようですが、便利になりましたね。
 
ところで、お客様がDataSpiderに興味を持つきっかけって何でしょうか。弊社ホームページに日々寄せられるお問い合わせをきっかけにお客様に訪問することが多いのですが、きっかけを聞いてみると大半は周りの評判なり口コミといった「DataSpiderユーザー」からのひと推しがあったからだそうです。複数のメーカーから横並びで情報収集中というお客様の中にも「最初はDataSpiderから話を聞きたいと思い」声を掛けたという方もいました。ありがたいことです。

EAIベンダー各社は様々なアプローチでユーザからの信頼を得ようと日々思案しています。これと言った正解が難しい中でどのように製品の魅力を作り伝えるか。ユーザからの絶対的な信頼を寄せるためにはその魅力を形成する「キャラクター」も重要になるかと思います。
 
 
そういえば、人から愛される「キャラクター」を作るには、満たすべきいくつかの条件があるそうです。とある映画館の中の人の、企画の立て方を考えるというコラムで知りました。

人を心を捉えるのは、そこに潜む「物語(ストーリー)」。背景を伝えることで対象への深い関心を惹き付ける、そんな物語あふれる企画作りが成功の鍵らしいのですが、いきなり物語を作るのは難しいという場合に、じゃあまずは愛されるキャラクターを作ることから始めましょう、というものです。

詳細はコラムに任せますが、ポイントとなるのは次の3つだそうです。

・長所が2つ以上ある
・魅力的な短所が1つ以上ある
・出自に秘密がある

引用:「立川シネマシティ・遠山武志の“娯楽の設計”第10回 『この世界の片隅に』ヒットを目指し、映画館はこう仕掛けた」(リアルサウンド映画部)より(一部省略) Link

例として、「ドラゴンボール」の悟空と「ドラえもん」のドラえもんで考えてみましょう。
まず(悟空の)長所は“メチャクチャ強い”です。それでいて“仲間思い”“やさしい”ということでしょう。次に魅力的な欠点は“天真爛漫”“純朴”“おっちょこちょいなところがある”“小さな子どもである”ですね。
ドラえもんなら長所は“なんでもできる秘密道具を用意できる”“面倒見がよい”“のび太にとって保護者であり親友である”です。魅力的な欠点は“ネズミが怖い”“ロボットであるのに感情的である”“どら焼きに目がない”あたりでしょうか。

長所はひとつだけではダメです。それでは弱い。必ず2つ以上用意します。そして2つの長所は、近似していてはいけません。“天才的に頭がいい”と“特技は暗算”これではダメです。頭がいい、という長所のカテゴリーに暗算は入ってしまっているからです。またあまり良くないのは“頭が良くて、金持ち”。これは近似はしてませんが、面白くありません。つながりが薄いからです。長所は関連があるか、相反してるくらいのほうが良いのです。筋骨隆々でありながらスピードも早いとか、金持ちなのに庶民的、などが理想です。

次に魅力的な欠点ですが、これは受取り手に、長所で憧れを生んでおいて、次に親しみやすさ、判官贔屓の心を生じさせるためのものです。できれば、せっかくの長所を台無しにしてしまうもの、がベストです。しかし本当にまったく台無しにしてしまうものは厳禁です。それでは愛されキャラにはなれません。

悟空ならいかにも田舎の少年のような純朴さと小さな子どもである、ということが異常に高い戦闘力という魅力と相反していますが、意外性という力が働いて、むしろ魅力になっています。ドラえもんは、遙か未来から来たロボットという万能性を、怖いものがある、すぐ怒ったり涙もろかったりするという“人間臭さ”が打ち消しそうですが、ロボットが持つ無機的な側面を補完するので、魅力に転じています。

「キャラが立つ」といった言い回しもありますよね、人を惹き付けるキャラクターには、ひときわ目立つストーリーがあります。やはりよく見る言い回しである「物語が動き出す」のは、(物語を内に秘めた)キャラクターが、いよいよ歩みを始めたからなのでしょうか。キャラが勝手に動き出すとか、今回はキャラクターに助けられました、という言い回しも良く聞きます。いつの間にかキャラクターが行き先案内人になっているモノのたとえですね。

DataSpiderってどうなんでしょう。
まず最初に思いつく長所は「手触り感が良い」。これは身内が言うまでも無く日経BPさんの調査による顧客満足度3年連続No.1という実績が裏付けしてくれています。
もう一つの特徴、、、「キビキビ動く」も考えましたが製品が持つ長所という観点でかぶってしまうようです。

では、ビジネス的な観点で「HULFT事業の一環として展開」というのはどうでしょう。HULFTは、これまた説明するまでもなくファイル転送ミドルウェアとしては右に出る者が無い、国内シェアNo.1(約80%)・海外シェアNo.4の純国産ツールです。昨今では海外展開はもとよりIoTの世界にも展開、23年間で8,600社の導入実績を誇っています。特にHULFTが凄いのはその品質で、製品障害発生率は0.174%(2016年1月〜9月)という結果もあるそうです。

これらHULFTのビジネス展開・品質をDataSpiderにも、という活動は既に始まっていますが、本質を捉えるのであれば「事業継続性」の高さもあると私は考えます。HULFTは重要な基幹システムで数多く使われ、全国銀行協会の加盟行への導入率は驚愕の100%を誇っています。このようなお客様に安心して末永く使って頂く、この取組の枠内に今DataSpiderが入っているのです。この安心感は営業に身を置く者としても非常に心強い「長所」と言えます。

魅力的な短所、、、「エンジニアが作るエンジニアのためのEAI製品」でしょうか。机もガン上がりしちゃうエンジニアのパラダイスで作り上げられプロダクトは、エンジニア目線のきめ細やかなアプローチに仕上がります。作り込みを極力避けるために様々な処理を機能として取り込んでいる所もDataSpider「らしさ」と言えます。

このアプローチが人にとっては取っつきにくく、もっと定型的な処理を数ステップで簡単に作れないの?と思われる方もいるかもしれません。ただ、「簡単な設定で実現できる」のと「簡単にもできるし、高度な設定にも応えられる」の違いは大きい、と私だったら思うのです。なのでこれは胸を張って自慢できる「魅力的な短所」としました。
 
 
ここまでロジカルに建て付けることで魅力あるキャラクターに一歩近づきますが、さらに「出自の秘密」が加わることでキャラクターに訴求力と説得力が加わるのだそうです。悟空であれば「実はサイヤ人である」(→どおりで強いわけだ)といった、才能の裏付けとなる要素ですね。
 
うーん、どうですかね、小野さんは実はタイムリープして何度も世界を救いながらDataSpiderも作っているとかでいかがでしょう(適当)
 

##手順② スクリプトの作成

パターンは何となく御理解頂けましたでしょうか。今日はこんな感じで進みますのでよろしくお願いします。
 

インストールと初期設定が終われば、いよいよStudioを使ってスクリプトを組んでいきましょう。DataSpiderには「トリガー」の機能も充実しており、開発ツールでありながら簡単な運用周りも巻き取れる頼もしい製品です。もちろんJP1などの「餅は餅屋」的な運用管理ツールと組み合わせて活用されているお客様も大勢いらっしゃいます。

一番最初にDataSpiderの説明を受けたときに「業務アプリケーションとして動く」と聞いたとき、ETL(抽出・変換・ロード)の使い方しか知らなかった私は正直ピンときませんでした。成績管理システムの裏側や、カスタマーサポートのポータルサイトの裏側で動く、社内イントラの定型レポート出力機能を置き換えるというような事例を知った今となっては1ミリも疑う余地は無いのですが、要は開発と運用、両面の要素を併せ持つDataSpiderがアプリケーションの裏方として業務の自動化を担っている、ということなんですよね。
 

昨今言われている自動化への流れは「生産性の向上」とセットで語られるケースが増えてきました。今まで人の手を介して行われてきた仕事がDataSpiderに取って代わられゆく時代。そういえば、ITサービス、とりわけAIやロボットに奪われやすい仕事は何かという記事があり、小売店販売員・会計士・一般事務員に続き【セールスマン】が4番目にランクインされています。

・・・あれ?もしかするとDataSpider営業の私が頑張れば頑張るほど自分の仕事が無くなっていくのでしょうか。これは大変です。ソフトウェアベンダーの営業はAIやロボットに取って代われるのか、急いで確認してみましょう。結果によってはDataSpiderを売っている場合じゃ無くなります。

カレンダー4日目担当の鵜澤さんの記事を見ると、我がアプレッソ営業のやることリストはこんな感じのようです。

  • 担当パートナーからのお問合せ、見積り対応
  • 担当パートナーとの案件確認、施策検討(定例会など)
  • イベント調整、準備、販促物作成、ブース対応
  • 協業促進
  • ハンズオンの製品紹介と講師
  • webからお問合せ対応
  • 製品説明とデモ

定型的な問い合わせと見積は自動化できそうですね。問い合わせ対応もノウハウやパターンが蓄積されたら、それこそAIの判断の方がストックが膨大かつ回答も早そうです。製品紹介やデモはPepperくん、もしかするとブース対応もむさ苦しいおじさまが立つよりも彼が対応した方がウケが良さそう。定期的な案件確認も自動化して、活用できそうな販促物はAIからリコメンドされて、、、

困りました、何やら自動化で意外といけそうですね。少なくとも今現在、定型的な仕事に自分を閉じ込めてトラブルや例外処理を避けているようだとすぐにAIやロボットに食われてしまいそう。いや、DataSpiderにも職を奪われる可能性があるのかも。そうか、まさか私がDataSpiderのコンペだったとは。

ではDataSpiderを打ち負かすにはどうしたらよいでしょう。(何だこの記事)
 

10日目担当の脇野さんの記事にヒントがありそうです。書くことに困ったら前の記事を躊躇無くパクるオマージュする、イージーモードのエブリディ。

営業というのは内と外の接点にいるので、本来は両者のやりたいこと、やれること、そしてその状況を把握し適切な情報を伝えることによって、お互いにとっての価値をつくりあげることができる素敵なお仕事なのです。にもかかわらず、相手が何をしているのかを深く知ろうとしない、というのは非常にもったいないことだと思いますし、そうできていないときは営業をしていないんだと思います。

そうですよね。。。中にはそれすら近い将来には進化したテクノロジーとか何やらで置き換わるはずだ、っていう意地悪な意見もありそうですが、そういうのは今のところどーでも良いです。その時が来たら考えます。とにかく今の食い扶持が大切。もしかすると実はシンプルな話で、

「そっちの方が楽しいよ」

という事だと思うのですが、それはまた別の話ですかね。
 
 
長年 パートナービジネスに携わっている身として、言えることはいくつかあります。

パートナー営業は汗と一緒に「知恵」もかく事が大事。自分がビジネスのハブになってパートナー様先では自社の代表/社内ではパートナー様の代表として振る舞うのは言わずもがな。ビジネスを進めるにあたり足りない・無いモノを感じたら自分で作るのは立場上難しいので、集まるような「仕組み」や「仕掛け」を作る、仕向ける。より良い仕掛けを作るためには一つでも多くの情報を集める。集めるためには現場の場数を増やすのも手段の一つ。多く集めるのと併せてアンテナを高く張ってより良いエサを見つけていく。。。

自動化が進んでも、処理をどう定義してあげるか、何を自動化すればよいかは、最終的にはやっぱり人の手が入ります。無い所から仕組みを作り、たくさんの仕掛けを作る。仕組みができた時点で自動化にでも任せておけば、また新たな仕組み・仕掛け作りに専念できますよね。何故って、そっちの方が楽しいから。

ちなみに、ここまで営業前提で話をしていますが、プリセールスも同様だと個人的には思っています。私自身、パートナー担当のプリセールス時代にアカウントプランの作成など、かなり厳しく鍛えられました。一人でも多くの技術者をファンにするには、どう動いたらよいか、どうやったら彼らのソリューションに自社の技術を採用頂けるか。。。
 
 
こういったことを軽々とこなす営業さん・エンジニアさんもいるかもしれません。そういうのは○○さんだから出来るんでしょ?ではなく、多分「それを出来るのが○○さん」。

では、私が出来るのは何だろう。何が出来たら私なんだろう。
 
 
悩みは、尽きません。
 
 

 
 
ということで、いま気になっている「キャラってどうやって作るのか」「自動化とわたくし」について、徒然と書いてみました。

自動化に伴う生産性の追求という世の中の流れ、そんな中で自分はどう振る舞うべきか。
アカウントプラン?そんなもん自分で考えろ!と言われても、一体どう考えたら良いか皆目見当が付かない。。。

どちらも今はとても良い参考書があります。良い時代に生まれたものです。

「自分のアタマで考えよう −知識にだまされない思考の技術−」 Link
「自分の時間を取り戻そう -ゆとりも成功も手に入れられるたった一つの考え方-」 Link
(どちらも 著:ちきりん 出版社:ダイヤモンド社)

※実はこのシリーズにはもう一つあって、この本が一番好きなのですが、とても紹介しきれない。。。

あと、文中のコラムのタイトルにある映画『この世界の片隅に』もすごくよかったです。ほのぼのとした日常生活に戦争が容赦なく入り込む様、そして何より被害者であるはず主人公が「加害者なのでは?」と思わせる一面、どちらも印象深かったです。
 

あー、これだけ書いたらもうおなかいっぱいで大福も入りません。
では、大福スクリプトの作り方でーす

① メールアダプタで「1通メール送信」を選択
② メールを書きます
③ スケジュールトリガーを11:30にセット

これで完成。メールが来たらお店へゴー。
 
 
大福を買うのも簡単。そう、DataSpiderならね。
メリクリ&良いお年を。
 
 
 
 
##(追記:12/24 11:00)ヒーローが見せてくれたもの
 
 
ヤフオク!ドームで行われたAirJamも終わり、未だにリストバンドも外さず余韻に浸っています。ハワイアン、良かったなぁ。はっちゃんのMCで涙腺の弱さを再認識する41歳AirJam世代ですおはようございます。
 
思い出したことがあり、もう少し書こうかと思いました。
 
今年の音楽シーンの最大のニュースは、あの三人組が16年ぶりに音源を事前予告無しにドロップしたことに尽きるでしょう。尽きますよね?少なくとも外回りのついでにふらっと立ち寄ったタワレコでHi-STANDARDの新譜が、何の前振りも無くドーンと置かれていたら、膝から崩れ落ちて泣くでしょう?泣きましたよ、だって涙腺の弱い41歳Air(略)

店のレジに並びながら泣いている女の子も、SNSでチェックしてきたのか、店へ駆け込むサラリーマンもいて、配信やらオンラインショップやらが主流となった今ではあまり見ることの出来ない光景にびっくりしました。

私が説明するまでも無く、今回はCDショップのみの先行販売、配信・オンライン通販は3週間後という、面白いことを仕掛けてきました。流通販路とかCDショップとか、それらに携わる大勢の方々を巻き込むのは、色々とシステム化され、ともすればCDの形にしなくても配信シングルとしてポンと世に出せるこの時勢において非常に労力がいる事だったと思います。

もしかすると労力とかいう話ではなく、携わる方々を信頼して託しただけかもしれません。実際、ネタバレすること無く店着日を迎えたのも、配信や通販といった今の流れに一矢報いたい関係者のチカラの結集が為し得た賜物なんでしょうか。ヒトの想いでここまで繋がったことに、ただただ感心します。
 
 
おもしろい仕掛け、それに携わる人々のチカラ。
俺のヒーローが見せてくれたもの。

できる事は、まだまだありそうです。
 
 

では、良いクリスマスを。
 
 

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