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VSCodeを使ったIBM iソースメンバーのダウンロード/アップロード

Last updated at Posted at 2026-01-22

はじめに

IBM Bobなどの生成AIによるプログラム開発ツールの展開に伴い、IBM i上のソースファイルやソースメンバーをローカルPC上にダウンロードして編集する機会も増えてくるのではないでしょうか?また生成AIで開発・修正したソースメンバーをIBM iにアップロードする機会も増えてくると思います。本記事では、IBM i上のソースメンバーをVSCodeの拡張機能「Code for IBM i」を使ってローカルPCにダウンロードする方法とIBM iへアップロードする基本的な方法を解説します。

対象読者

  • IBM i開発者
  • VSCodeを使った開発環境を構築したい方
  • ローカルPCでソース編集を行いたい方

前提条件

  • VSCodeがインストールされていること
  • IBM iのファイルシステムの知識があること
  • IBM iシステムへのアクセス権限があること

環境構築

必要なツールのインストール

VSCode拡張機能

Code for IBM i (必須)

  • IBM iシステムへの接続とソースメンバー管理
  • インストール方法:
    1. VSCodeを起動
    2. 拡張機能ビュー(Cmd/Ctrl+Shift+X)を開く
    3. 「Code for IBM i」を検索
    4. 「Install」をクリック

IBM i Access Client Solutions (推奨)

  • 5250エミュレーターとして使用
  • コンパイル結果の確認など
  • IBM公式サイトからダウンロード

Code for IBM iの初期設定

接続設定

1. VSCodeのサイドバーから「IBM i」アイコンをクリック
2. 「servers」の「+(New Connection)」を選択して、IBM iへの接続を構成
3. 接続情報を入力:
   - Connection Name: 識別するための名前
   - Host or IP Address: IBM iシステムのIPアドレスまたはホスト名
   - Port: 通常は22 (SSH)
   - Username: ユーザー名
   - Password: パスワード(または秘密鍵)

画面イメージはこのような感じです。
接続構成の作成
image.png

接続情報の入力
image.png

接続するIBM iではSSHが起動している必要があります。
開始コマンドは以下の通りです。

STRTCPSVR SERVER(*SSHD)

VSCodeとIBM iとの接続については、多くの記事がありますので、そちらをぜひ参考にしてください。

参考記事:

ライブラリー設定

1. 接続後、「USER LIBRARY LIST」を設定
2. 作業対象のライブラリーを追加:
   - QEOL(実習用ライブラリー)
   - その他プロジェクト固有のライブラリーなど

画面イメージはこのような感じです。
USER LIBRARY LISTへの追加
USER LIBRARY LIST.png

追加したいライブラリーを入力
Library to add (Enterを押して確認するか'Escape'を押して取り消します).png

追加後の画面
♥ USER LIBRARY LIST.png


ソースメンバーのダウンロード

単一ソースメンバーのダウンロード

手順

1. VSCodeの「IBM i」ビューを開く
2. 接続先を展開し、OBJECT BROWSERに対象ライブラリーを追加する
3. 「New Filter」を選択して、情報を入力:
   - Filter Name: フィルターを識別するための名前
   - Library: ライブラリー名
   - Objects: *
   - Object Type: *SRCPF
4. 登録されたソースファイル(例: QRPGLESRC)を展開
5. ダウンロードしたいメンバーを右クリック(複数選択も可能)
6. 「Download」を選択
7. ダウンロード先ディレクトリーを指定して保存

画面イメージはこのような感じです。
OBJECT BROWSERへのフィルターの追加
OBJECT BR.. Y obe to d i= 8 C 日.png

フィルター内容の入力
The fitee name thouid be iniou.png

追加後の画面
OBJECT BR.. Y abe ea th i 9 0 日.png

ダウンロードしたいソースメンバーの選択とダウンロード
♥OBJECT BR.. Y ob eat 190ロ.png

ダウンロード先の選択
ビぇ.png

エクスプローラーで表示・編集
Pasted Graphic 12.png

OBJECT BROWSERではソースファイルのテキスト部分が半角の場合、上手く表示されないケースがあるため、
文字化けが気になる場合は、全角に置き換えるか、ソースファイルを個人ライブラリーなどにコピーした後、テキストを全角に変更などで対処する必要があります。
IBM i上のソースメンバーの1行ごとの日付を保持するなら、こちらの設定(Enable Source Dates)を行なってください。

(2026/1/26)
ただし、ダウンロードしてしまうとソースコードの行の編集日付が失われるので注意が必要です。

複数ソースメンバーの一括ダウンロード

ソースファイル単位でのダウンロード

1. OBJECT BROWSERでソースファイル(例: QRPGLESRC)を右クリック
2. 「Download」を選択
3. ダウンロード先ディレクトリーを指定して保存

複数ファイルの選択
VOBJECT BR... Y.png


ソースメンバーのアップロード

単一ソースメンバーのアップロード

基本手順

1. ローカルでソースファイルを編集・保存(Cmd/Ctrl+S)
2. VSCodeの「IBM i」ビューを開く
3. 接続先を展開し、対象ライブラリーを選択
4. ソースファイル(例: QRPGLESRC)を展開
5. アップロード先のメンバー(例: BPL010)を右クリック
6. 「Upload and Replace」を選択
7. ローカルファイルの場所を指定:
   - ファイル選択ダイアログが開く
   - 編集したローカルファイルを選択
   - 「開く」をクリック
8. アップロード完了
9. 成功メッセージを確認

画面イメージはこのような感じです。
アップロードするファイルの選択(ここでは置き換えるIBM i上のソースメンバーを選択します。)
♥OBJECT BR.. Y sc to th l 8o C Q.png

実際にアップロードするファイルの選択(ローカルPC)
a watson.shai.ntepooky.png

重要なポイント

- 必ずIBM i側のメンバーから操作を開始する
- 「Upload and Replace」は既存メンバーを上書きする
- ファイル選択ダイアログでローカルファイルを指定
- バックアップを取ってから実行することを推奨

複数ソースメンバーの一括アップロード

手順

複数のメンバーをアップロードする場合は、各メンバーごとに
「Upload and Replace」を実行する必要があります。

1. 1つ目のメンバーをアップロード:
   - IBM i側のメンバーを右クリック
   - 「Upload and Replace」を選択
   - ローカルファイルを指定

2. 2つ目のメンバーをアップロード:
   - 同様の手順を繰り返す

3. 以降、必要なメンバー数だけ繰り返す

アップロード時の注意事項

文字コード変換

ローカル → IBM i
UTF-8 → EBCDIC (CCSID 5035/930)

- Code for IBM iが自動的に変換
- 日本語コメントも正しく変換される
- 特殊文字(①②③など)は注意が必要
- 変換できない文字は「?」に置換される

タイムスタンプ管理

- アップロード時にIBM i側のタイムスタンプが更新される
- 最終変更日時はIBM iのシステム時刻
- ローカルの変更日時は保持されない
- 変更履歴管理にはGitの使用を推奨

バックアップの重要性

アップロード前に必ずバックアップを取得することを推奨します。

IBM i側でのバックアップ例:
SAVOBJ OBJ(QRPGLESRC) LIB(QEOL) DEV(*SAVF)
       SAVF(QGPL/QRPGLESRCB)

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回はVSCodeの機能を使ったソースメンバーのダウンロード、アップロードの手順を解説しました。IBM iのオブジェクトをダウンロード・アップロードする方法はACSやFTPなど様々な方法があると思いますが、VScode単体でも実行することをご理解いただけたと思います。
IBM i環境でのVSCodeの活用の1つとして、ぜひお役立ていただけると嬉しいです。



参考資料


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