yvmでyarnの複数バージョンを管理する
概略
Yarnのバージョン管理マネージャー「yvm」を通して、.yvmrc
でyarnのバージョン情報を共有しつつ、自動で切り替わるように設定します。
Xcode→Homebrew→yvm→yarnの順番でインストールの手順で実施します。
自動切り替え最高。
リリース情報確認URL
動作確認済みバージョン
- Homebrew(v 2.4.13)
- yvm(v3.6.7)
- macOS Catalina(v10.15.6)
- terminal(zsh)
更新履歴
- 2020/8/30 初稿
xcodeのインストール
インストール済みかどうか、ターミナルから確認します。
% xcode-select --version
↓
xcode-select version xxxx.
もし、インストールをしていない場合は、Xcodeのダウンロードページからインストールしてください。(時間かかります。)
すでにyarnインストール済みの場合は削除する
はじめに…yarn -v
を実行して、yarnがインストール済みか確認します。
% yarn -v
↓
1.xx.x
インストール済みの場合は削除しておきます。本記事を見る方のほとんどはHomebrewを利用していると思いますが、各々のインストール方法に合わせて削除してください。
// Homebrewでインストールしている場合
↓
% brew uninstall yarn
// homebrew以外でインストールしたしている場合は、該当の方法で削除してください。
↓
- tarball:rm -rf "$HOME/.yarn"
- npm:npm uninstall -g yarn
- ubuntu:Sudo apt-get remove yarn && Sudo apt-get purge yarn
- centos:yum remove yarn
- windows:choco uninstall yarn
Homebrewをインストールする
Homebrewがインストール済みか確認します。昨日の自分は赤の他人です。
インストール済みの人は次の項へ移動してください。
// インストール済みか確認のために、Homebrewのバージョンを表示する
% brew -v
公式ドキュメントを参考にHomebrewをインストールします。
途中インストールユーザのパスワード入力を求められるので記載してEnterキーを押します。
% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install.sh)"
↓
% Password:鍵マーク
↓
==> Next steps:
- Run `brew help` to get started
- Further documentation:
https://docs.brew.sh
インストール完了時に出てくるNext stepsに従って、Homebrewの動作を確認します。
% brew help
↓
Example usage:
brew search [TEXT|/REGEX/]
brew info [FORMULA...]
brew install FORMULA...
...
色々と出てきたら、Homebrewのインストール完了です。
yvmのインストール
公式ドキュメントを参考に、Homebrewのbrewコマンドを使ってインストールを行います。
% brew install tophat/bar/yvm
% curl -s https://raw.githubusercontent.com/tophat/yvm/master/scripts/install.js | node
インストール完了後、一度ターミナルを再起動して、yvmのバージョンを確認します。
% exec $SHELL -l
% yvm version
↓
v3.x.x
yvmのインストール完了です。
yvmを使ってyarnのインストール
はじめに、yvmを最新へアップデートします。
% yvm update-self
install
コマンドでyvmでyarnの最新版をインストールします。
% yvm install latest
yarnのバージョンを確認します。
% yarn -v
↓
1.22.x
バージョンが表示されたら、yarnのインストール完了です。
yvmでyarnの他のバージョンをインストールしてみる
試しに、yvm v1.22.4をインストールしてみます。
% yvm install 1.22.4
list
コマンドで、yvmへインストール済みのyarnのバージョンを表示します。
% yvm list
↓
Installed yarn versions:
- 1.22.4
✓ 1.xx.x (Global Default)
チェックマークがついているバージョンが、現在利用中のyarnバージョンです。
yvmでyarnの他のバージョンへ切り替えてみる
use
コマンドで、先ほどインストールしたv1.22.4へ切り替えてみます。
% yvm use 1.22.4
↓
Now using yarn version 1.22.4
list
コマンドで、チェックマークが移動していることを確認します。
% yvm list
↓
Installed yarn versions:
✓ 1.22.4
- 1.xx.x (Global Default)
念のため、yarnのバージョンも確認。
% yarn -v
↓
1.22.4
OK。
.yvmrcファイルでyarnバージョンを共有する
yarnのバージョンを指定したいプロジェクトルートに、バージョンを書いた.yvmrc
ファイルを置きます。
// .yvmrcファイル
1.22.2
プロジェクトルート(.yvmrc
ファイルをおいたディレクトリ)で、yarn -v
を実行してみます。
% yarn -v
↓
Installing yarn v1.22.2 in /Users/.../.yvm
Downloading...
...
Installation successful
1.22.2
自動で指定バージョンのyarnがインストールされ、無事、yarnのバージョン情報が表示されました。
これで、yarn生活もシンプルに。やったね。