はじめに
空のHDDが家から出てきたので、写真保存用に使用することにしました。
ちょうど、Windowsに保存してある写真をMacで編集したいな(Google Driveでやりとりしようとするととても時間がかかる&すぐに15GB超えてしまう…)と思っていたので、両方で使えるように設定しました。
↑Google DriveでRAW+JPEGデータを送ろうとして2,3時間この状態になってしまった図
使用環境とバージョン
- PC:dynabook (Windows 10)
- PC2:MacBook Pro (macOS Catalina)
- HDD:Z5K320-250 (250GB SATA 3.0Gb/s)
ポイント
- フォーマット形式:exFAT
- Windows側でフォーマット推奨!
フォーマット形式:exFAT
HDDやSSDなどの記憶媒体を使用する前に、**フォーマット(初期化)**が必要です。
HDDはいくつかのフォーマット形式が存在します。
中にはWindowsでしか読み書きできない形式、Macでしか読み書きできない形式が存在するので、注意が必要です。
主なフォーマット形式一覧
フォーマット形式 | Windows | Mac | アクセス制限付与 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
FAT32 | 読○書○ | 読○書○ | 不可 | ファイルひとつあたりのサイズ最大4GBまで、全体容量も2TBまでの上限あり。市販HDDやUSBフラッシュドライブは特別明記されてない限りこの形式でフォーマットされている。 |
exFAT | 読○書○ | 読○書○ | 不可 | FAT32のようなファイルサイズの制限なし。全体容量は16EB(エクスビバイト、およそ100万TB)。2019年に仕様が初めて公開されたため、デジタル家電では認識しない機種もあったりとちょっと不安定。 |
NTFS | 読○書○ | 読○書× | ファイルごとに可能 | Windows系OSで主流のフォーマット形式。全体容量は約256TB。 |
HFS+(Mac OS拡張) | アクセス不可 | 読○書○ | ファイルごとに可能 | macOSで主流のフォーマット形式。巨大ファイル容量を扱うことに長けており、全体容量は約8EB。 |
調べたところ、NTFSやHFS+は信頼性が高い代わりに互換性が低く、FAT32やexFATが互換性の高い形式のようでした。
今回はWindows-Mac間で写真のやりとりをする用途だったので、exFATにしました。そもそもHDD自体古いもので250GBしか容量なく、写真も1つせいぜい20MB程度だったので、FAT32でも特に問題なかったかもです。
参考にしたサイト一覧:
- WindowsパソコンとMacで同じ外付けハードディスクを利用したい-Buffalo
- NTFS の概要-Microsoft
- MacとWindowsのハードディスク共有はexFATフォーマットがベスト
- 外付けHDDはどのフォーマットがベストか?
- USBメモリの「フォーマットする」とは初期化をすること
- USBメモリ、どの方式でフォーマットしたらいい?
Windows側でフォーマット推奨!
いくつかの記事でMac側でのフォーマット手順に沿って「exFATでフォーマットすればWindows/Mac両方で使用できる!」と書いてあるのを見たのですが、その手順で実施したらWindows側でHDDが認識されない状態になりました…
逆に、WindowsでフォーマットすればMacでも認識されました。上記サイト一覧の記事でも同様の現象は確認されているようです。
以下に、Windows側からのフォーマット方法を記載します。
① Windowsの「スタート」を右クリック > 「ディスクの管理」押下。
② 該当ボリュームをいったん「ボリュームの削除」で削除し、同じ場所で「新しいシンプルボリューム」を押下。
なお、「ボリュームの削除」を押した場合は、データがすべて消えるので、何か入っている場合はあらかじめ退避しておいてください。
③ 「新しいシンプルボリュームウィザード」が起動するので、ひととおりデフォルトで「次へ」を押下。「パーティションのフォーマット」でファイルシステムを「NTFS」から「exFAT」に変更。
上記手順でフォーマットしたHDDに写真を入れ、Macに差すと…
やったー!写真見れるし消せるし追加できました!
おわりに
今回はexFATを選択しましたが、映像作品などは動作が安定しない1という記事も見かけました。記憶媒体の用途によりますが、納品などより確実にデータのやり取りを行うためには、もっと堅牢なNTFSやHFS+の使用やネットワーク経由のデータ移動方法を検討した方が良いかもしれません。
お読みいただき、ありがとうございました!