はじめに
前回の記事で、Tkinter を使用してサンプルの Windows アプリケーションを作成した。
今回は「PyInstaller」を使用して、Python スクリプトを exe ファイル (実行ファイル) 化し、Python の実行環境がない Windows 上でも実行できるようにする。
※ 「py2exe」というのもあり、そちらの方ができあがる exe ファイルが軽量&高速なのだが、Tkinter との組み合わせがうまくいかないので調査中。
準備
pip のインストール
まず、Pleiades の PyDev では pip がうまく動かないことがあるので、pip を入れ直す。
pip の公式ドキュメントに記載の下記の URL から get-pip.py
をダウンロードし、適当なフォルダに保存する。
コマンドプロンプトを起動し、PyDev の python で get-pip.py
を実行する。
C:\pleiades\python\3\python.exe (ダウンロードししたフォルダ)\get-pip.py
Successfully installed pip-〜〜
のようなメッセージが表示されれば、インストール成功。
PyInstaller のインストール
次に PyDev 環境に「PyInstaller」をインストールする。
Eclipse を起動し、メニューの [ウィンドウ] -> [設定] を開く。
左側メニューの [PyDev] -> [インタープリター] -> [Python インタープリター] を開く。「Python3」を選択して [Manage with pip] ボタンをクリックする。
「Command to execute」に「install pyinstaller
」と入力し、[実行] ボタンをクリックする。「FINISHED」と表示されたら [閉じる] ボタンをクリックする。
Python スクリプトの exe 化
PyInstaller をインストールできたので、これを使用して Python スクリプトを exe 化する。
コマンドプロンプトを起動して pyinstaller.exe
を実行する。このとき、引数に exe 化したい Python スクリプトを指定する。
cd C:\pleiades\workspace\testproj1
C:\pleiades\python\3\Scripts\pyinstaller.exe C:\pleiades\workspace\testproj1\test1.py --onefile --noconsole
うまくいくと、コマンドプロンプトのカレントディレクトリ (上記の例では C:\pleiades\workspace\testproj1
) 配下の dist
フォルダの中に exe ファイルが生成される。
生成された exe ファイルをダブルクリックして実行してみる。ちょっと時間がかかってアプリケーションが起動する。