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【Python/Django】よく使うコマンドのまとめ(4)-前編- <本番運用:Amazon EC2 (Amazon Linux 2)>

Last updated at Posted at 2020-12-15

背景

Python/Djangoで開発をすすめるにあたり、よく使うコマンドをまとめておきます。

先人たちの知恵をお借りするなどして解決できたことを、この場をお借りして感謝するとともに、大変恐縮ですが自分のメモとしても、こちらへまとめておきます。

環境

(本番環境)

  • AWS EC2 (Amazon Linux 2)
  • Python 3.7.9    ※2020/12/10時点のAmazon Linux2でのデフォルト
  • Django 3.1.3
  • PostgreSQL 11.5  ※同上
  • Nginx 1.12     ※同上
  • Gunicorn
  • Putty 0.74

(開発環境)

  • Windwos 10 Pro
  • Python 3.9.0
  • Django 3.1.3
  • PostgreSQL 13.1
  • Nginx 1.19.5
  • Gunicorn
  • Putty 0.74

前提

WEBサーバー、APサーバー、DBサーバーを、Amazon EC2(Elastic Computing Cloud) : Amazon Linux 2 で構築します。

(構成図)
構成図_基本形.png

  • EC2インスタンスへSSH接続した状態で、以降のコマンドを実行します。

※ PuTTY を利用して、Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)へ接続する際は、「PuTTY を使用した Windows から Linux インスタンスへの接続」をご参照ください。

1. Amazon Linux 2 のパッケージを更新する

ターミナル
$ sudo yum update -y

2. 日本仕様へ変更する

デフォルトはUTC(協定世界時)となっているため、日本標準時(JST)へ変更します。

2-1. タイムゾーン

ターミナル
$ sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

$ date

2020年 12月 10日 木曜日 11:23:45 JST

「date」コマンドは、現在の日付時刻を取得します。日本標準時(JST)に変更されていれば、末尾に「JST」と表示されます。

2-2. 言語設定

デフォルトはUS仕様となっているため、日本語文字コード(jz_JP.UTF-8)へ変更します。

ターミナル
$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8

$ localectl status

  System Locale: LANG=ja_JP.UTF-8
    VC Keymap: n/a
   X11 Layout: n/a

3. 作業用ユーザーを作成し、ec2-userを削除する

デフォルトユーザー(ec2-user)は周知されているユーザー名のため、このまま使い続けるのはセキュリティ面のリスクが高過ぎます。
このため、作業用ユーザーを任意のユーザー名で新たに作成し、ec2-userを削除してしまいます。

3-1. 作業用ユーザーを作成します。

ターミナル
$ sudo useradd <任意のユーザー名>

3-2. ec2-userのホームディレクトリにあるSSH用ディレクトリ(.ssh)を、<任意のユーザー名>のホームディレクトリへコピーします。

ターミナル
$ sudo cp -arp /home/ec2-user/.ssh /home/<任意のユーザー名>

3-3. SSH用ディレクトリとその中身のすべての所有者を<任意のユーザー名>へ変更します。

ターミナル
$ sudo chown -R <任意のユーザー名> /home/<任意のユーザー名>/.ssh

3-4. <任意のユーザー名>へsudo権限を付与するために、 sudoer (sudo権限を管理するファイル) を編集します。

ターミナル
$ sudo visudo -f /etc/sudoers.d/90-cloud-init-users
/etc/sudoers.d/90-cloud-init-users
# User rules for ec2-user
# ec2-user ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL            コメントアウト
<任意のユーザー名> ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL     追加

3-5. <任意のユーザー名>でEC2へSSH接続し直します。

<任意のユーザー名>でSSH接続し、Roor(ルート)に切り替わるかを確認します。

ターミナル
$ sudo su -

root #

「root #」と表示が切り替われば、成功です。
確認が済みましたら、「exit」と入力して、Rootからログアウトします。

ターミナル
root # exit

ログアウト
$

3-6. ec2-userを削除します。

ec2-user のホームディレクトリも削除するために、「-r」オプションも付けます。

ターミナル
$ sudo userdel -r ec2-user

4. Python をインストールし、バージョンを確認する。

ターミナル
$ sudo yum install python3

$ python3 --version

Python 3.7.9

5. pip管理モジュールを一括してインストールする。

5-0. 予め、開発環境でpipインストールしていたモジュールを「requirements.txt」に出力しておきます。

ターミナル(開発環境)
(venv_<プロジェクト名>)$ pip freeze > requirements.txt

5-1. 出力された「requirements.txt」を、本番運用環境の作業用ユーザー(上述の<任意のユーザー名>)のホームディレクトリへ転送しておきます。

5-2. <任意のユーザー>のホームディレクトリにPython仮想環境を作成します。

ターミナル
$ python3 -m venv venv_<プロジェクト名>

5-3.Python仮想環境へ入ります。

ターミナル
$ source venv_<プロジェクト名>/bin/activate

5-4. 「requirements.txt」を読み込み、モジュールをインストールします。

ターミナル
$ pip install -r requirements.txt

5-5. Amazon SES(Simple Email Service)用モジュールをインストールします。

ユーザー認証を介したり問い合わせフォームを設置したりするWEBサイトやWEBアプリケーションを作成する際は、必ずお世話になるモジュールです。

ターミナル
$ pip install boto django-ses

5-6. Gunicorn用モジュールをインストールします。

ターミナル
$ pip install gunicorn

6. PostgreSQLをインストールし、初期設定をします。

6-1. PostgreSQLをインストールします。

ターミナル
$ amazon-linux-extras list | grep postgresql

  5  postgresql9.6            available    \
  6  postgresql10             available    [ =10  =stable ]
 41  postgresql11=latest      enabled      [ =11  =stable ]

ver.11 がインストール可能な最も高いバージョンであることが分かりました。
下記を実行してインストールします。

ターミナル
$ sudo amazon-linux-extras install postgresql11

バージョンを確認します。

ターミナル
$ psql --version

psql (Postgres) 11.5

6-2. DBサーバーとして動作させるためのパッケージをインストールする。

ターミナル
$ sudo yum install postgresql-server

6-3. PostgreSQLの初期設定を行ないます。

6-3-1. データベースの初期化
ターミナル
$ sudo postgresql-setup initdb

以下のWARNINGメッセージが表示される場合があります。
これは、PostgreSQLが自動でオプションを最適化したためによるもので、初期化の処理自体に問題はありません。

ターミナル
WARNING: using obsoleted argument syntax, try --help
WARNING: arguments transformed to: postgresql-setup --initdb --unit postgresql
6-3-2. PostgreSQLサービスを自動起動させる設定
ターミナル
$ sudo systemctl enable postgresql
6-3-5. PostgreSQLサービスを起動させる
ターミナル
$ sudo systemctl start postgresql
6-3-6. PostgreSQL環境へログインし、データベース用のユーザーと、データベースをそれぞれ作成します。
ターミナル
$ sudo -u postgres -i psql

psql (11.5)
"help" でヘルプを表示します。
postgres=# create user <任意のユーザー名> with password '<任意のパスワード>';
CREATE ROLE
postgres=# create database <データベース名> owner <任意のユーザー名>;
CREATE DATABASE
6-3-7. PostgreSQL環境からログアウトします。
ターミナル
postgres=# \q

7. 本番運用環境にソースコードを配置する。

7-1. gitをインストールします。

ターミナル
$ sudo yum install git

7-2. 初回(全量をコピーする場合)

7-2-1. Python仮想環境へ移動します。
ターミナル
$ cd ~/venv_<プロジェクト名>
7-2-2. 下記を実行します。 ※筆者の環境では途中BitBucketのパスワード入力が必要です。
ターミナル
$ git clone https://<bitbucketのアカウント>@bitbucket.org/<bitbucketのアカウント>/<bitbucketのリモートリポジトリ名>.git

Cloning into '<リモートリポジトリ名>'...
Password for 'https://<bitbucketのアカウント>@bitbucket.org':                 
remote: Counting objects: 123, done.
remote: Compressing objects: 100% (123/123), done.
remote: Total 123 (delta 25), reused 0 (delta 0)
Unpacking objects: 100% (123/123), done.

7-3. 二回目以降(差分のみを更新する場合)

7-3-1. Python仮想環境へ移動します。(manage.pyの存在するディレクトリまで移動します。)
ターミナル
$ cd ~/venv_<プロジェクト名>/<プロジェクト名>
7-3-2. 下記を実行します。 ※筆者の環境では途中BitBucketのパスワード入力が必要です。
ターミナル
$ git pull

Password for 'https://<bitbucketのアカウント>@bitbucket.org':                 
remote: Counting objects: 8, done.
remote: Compressing objects: 100% (8/8), done.
remote: Total 8 (delta 2), reused 0 (delta 0)
Unpacking objects: 100% (123/123), done.
From https://bitbucket.org/<bitbucketのアカウント>/<bitbucketのリモートリポジトリ名>
  29912a3..c5aac44 master    -> origin/master
fatal: refusing to merge unrelated histories

8. ログの出力先ディレクトリを作成する。

ターミナル
$ mkdir ~/venv_<プロジェクト名>/<プロジェクト名>/logs

(関連)

【Python/Django】よく使うコマンドのまとめ(1) <仮想環境、プロジェクト、アプリケーションの作成>
【Python/Django】よく使うコマンドのまとめ(2) <パッケージのインストール>
【Python/Django】よく使うコマンドのまとめ(3) <PostgreSQLの操作>
【Python/Django】よく使うコマンドのまとめ(4)-後編- <本番運用:Amazon EC2 (Amazon Linux 2)>


(編集後記)

本番運用時のみならず、開発環境としてEC2を利用することもできますので、Dockerの利用も併せて検討していきたいです。

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