1. はじめに
私は普段 フロントエンドの開発をしているのですが、
- 課題を読む
- ブランチを切る
- デザインを探す
- PR の下書きを作る
この“開発前の儀式”に、毎回それなりの時間と集中力を使っていました。
そこで、
チケット番号を1回入力するだけで、開発の初動が自動で整う仕組み
を作って運用しています。
本稿ではその中でも、
- codex CLI で最適化する前の構成
- Claude code を前提に作って、そのまま運用している状態
をまとめています。
次回は codex CLI での最適化について扱う予定です。
2. 仕組みの全体像
この仕組みのベースは MCP です。
- Backlog MCP
→ 課題情報を取得 - Figma MCP
→ デザイン情報を取得
チャットにスラッシュコマンドを入力すると、
- 課題の取得
- 要約とタスク分解の生成
- 作業手順の提示
- PR の下書き生成
といった流れを、プロンプト駆動で進められます。
3. 実際の運用フロー
ここからは、私が普段どのように使っているかをベースに、実際の流れを紹介します。
- チケット番号を入力する
- MCP が課題情報を取得する
- AI が内容を整理して提示する
- 作業の段取りが表示される
- 必要に応じて Figma 情報を取得
- そのまま PR 下書きまで生成
イメージとしては、
チケット番号を渡すと「今日やる作業の地図」が自動で出てくる
という感覚に近いです。
4. どんなプロンプトを使っているか
役割ベースで見ると次のようなものがあります。
- dev-issue / dev-backlog
課題取得 → 要約 → 実装計画 → 作業案内 → PR 草案 - worktree-management
create / create-pr / remove / list - commit
コミットメッセージ生成・命名規約ガイド - test-runner
lint / unit / e2e / all - pr-workflow / pr-review-fix
PR 作成とレビュー対応 - figma-extract / style-apply
デザイン確認やトークン適用の補助
5. 擬似プロンプト(構成イメージ)
実プロンプト全文ではありませんが、雰囲気はこのような形です。
dev-issue のイメージ
- チケットIDを渡す
- Backlog MCP で本文取得
- 要約・実装方針・受け入れ条件を生成
- worktree / ブランチ作成手順を提示
- Figma 情報を取得して参照リンクを提示
- テスト方針やコミット方針を提示
- PR 下書きを生成
プロンプト自体は、すべて日本語で「作業手順書」に近い文体で書いています。
6. 実際の使い心地
実際に運用してみて感じているのは、
- 次に何をやればいいかまで出てくる安心感
- worktree やブランチ作成で迷わなくなる
- デザインリンクを探しに行かなくてよくなる
- PR 草案が最初から用意される
結果として、
何から始めるかで悩む時間がほぼゼロになる
という体験に近いです。
7. 実際の内部構成(いまの正直な姿)
現在は、
すべて .codex/prompts 配下にまとまっている
という構成です。
- 役割ごとに md ファイルは分けている
- ただし共通処理は重複して存在
- 増築を繰り返して徐々に大きくなった
という“運用しながら育ってきた構成”になっています。
8. 現状運用で見えている課題
8-1. Claude code 前提の設計をそのまま持ち込んでいる問題
当初の設計は Claude code 前提で作っていました。
Claude code では
- プロンプトの中から
- 別のスラッシュコマンドを
- 入れ子でどんどん呼び出す
という前提で設計していました。
その前提のまま codex CLI に強引に移行した結果、
- プロンプト側は「入れ子でコマンド呼ぶ想定」なのに
- 実行環境側がそれに追いついていない
というズレが発生し、
実際には /commit /test などをそのまま呼べず
「.codex/prompts の md を見てください」と案内する
という“使いにくい状態”が生まれています。
8-2. プロンプト巨大化問題
- 共通処理を複数 md にコピペ
- 修正時に複数箇所を手作業で直す
- さらにファイルが太くなる
という、巨大プロンプトあるある状態になっています。
9. ここからやりたいこと(次回予告)
今後は次の方向で改善していく予定です。
- codex CLI への最適化
- commands.json による正式コマンド定義
- skills への共通処理切り出し
- プロンプトの分割とテンプレ化
特に、
- Claude code 前提の設計からの脱却
- 入れ子コマンドの扱いの整理
- 巨大 md の保守負荷の軽減
をテーマに、次回まとめる予定です。
この記事は第1回です。
次回は codex CLI 最適化編を紹介します。