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【Docker+Windows】データ保存先の変更

Last updated at Posted at 2023-01-15

はじめに

Dockerをドカドカ使っているうちに、Dockerさん容量的に邪魔なのでどっかに移動してもらえませんか?ということが発生した時のための記録です。

「Docker」「保存先」「変更」あたりの言葉で検索すれば色々出てきますが、こういった情報はたくさんあって悪いものではないでしょう・・・ということで記します。

ご注意

このドキュメントをアップするにあたって3回ほど実験しましたが、世に数多ある環境全てで検証したわけではありません。長期の検証をしたわけではありません。
大事なコンテナがなくなった!をはじめ、あらゆることに責任を持てませんので自己責任でお願いします。
(少なくとも私は試してみるにあたりDocker Desktopを再インストールするネタを踏みました。。)

対象と今回の検証環境

今回はWindows向けということで。

以下、検証環境です。(多少のバージョン違いであれば特に差違はないと思いますが、あくまでも無保証で。)

Windows10のバージョンは以下。

コマンドプロンプト
winver

image.png

WSL2です。

コマンドプロンプト
wsl -l -v

image.png

Docker Desktopを使用。
Dockerのバージョンです。
image.png

概要

以下のような手順で行います。

  1. Dockerのイメージ保存場所を確認する
  2. ※ここで大事な決断:コンテナが入っているほうのイメージだけ移動しよう
  3. Dockerを停止する
  4. Dockerのイメージファイルをエクスポートする
  5. DockerをWSLから削除する
  6. DockerのイメージをWSLにインポートする
  7. Dockerを起動する
  8. お片付け

具体的には
C:\Users\(user)\AppData\Local\Docker\wsl にあるデータを
D:\Docker\wslに移動する想定で話を進めます。

Dockerのイメージ保存場所を確認する

Docker Desktopインストール直後のDockerのイメージの格納先は %LOCALAPPDATA%\Docker\wsl です。

ひとまず場所を確認しましょう。

コマンドプロンプト
echo %LOCALAPPDATA%

image.png

「distro」と「data」フォルダーがあります。
どちらの中にも「ext4.vhdx」という仮想イメージが入っていますが、
「distro」のほうがDockerを動かしているイメージ、「data」のほうが具体的にコンテナが入っている仮想イメージになります。
image.png

※ここで大事な決断:コンテナが入っているほうのイメージだけ移動しよう

このドキュメントの意義はここになるかもしれません・・・。

結果「data」「distro」両方移動できたんですが、なぜか%LocalAppData%のほうに「distro」だけイメージの保存場所が戻り、Docker Desktopを再起動したらDocker起動せず orz ⇒ Docker Desktopを再インストールするハメに。

今回の目的は「保存する場所が足りないから移動したいぜ!」なので、コンテナの入っているほうのイメージだけ移動できればヨシ!ということで「data」の中身だけ移動することとします。

原因が特定でき次第ドキュメントの更新は行いたいですが、今のところ不明です。。

※もう全部移動したくない?と思ったものの、ググった結果dataのみ移動の記載もチラホラだったので、ひょっとして同じケースにハマった方々だったのかも?と今更ながら思いました。(感想文)

Dockerを停止する。

タスクトレイにいるDocker Desktopアイコンを右クリック⇒コンテキストメニュー⇒「Quit Docker Desktop」でDocker停止。
image.png

docker-desktop(Dockerご本尊)、docker-desktop-data(コンテナが入っているほう)が停止していることを確認します。

コマンドプロンプト
wsl -l -v

image.png

Dockerのイメージファイルをエクスポートする

容量的に限界なCドライブを見限り、Dドライブに移動する・・・というシナリオで進めます。

とりあえず「D:\Docker\wsl」に「data」のフォルダーを作って、こちらに移動しす。
image.png

コンテナの数次第では結構時間かかると思います。

コマンドプロンプト
wsl --export docker-desktop-data D:\Docker\data\docker-desktop-data.tar

DockerをWSLから削除する

以下のコマンドを叩くと、WSLからdocker-desktop-dataの登録が削除されます。
※注意:%LocalAppData%Docker\wsl\data内部の.vhdxも実際に削除されます。

コマンドプロンプト
wsl --unregister docker-desktop-data 

docker-desktop-dataの登録が削除されていることを確認。

コマンドプロンプト
wsl -l -v

DockerのイメージをWSLにインポートする

フルパスでイメージを指定ではなく、ディレクトリ指定とファイル名指定が別れているのでご注意を。
image.png
またWSL2なので「--version 2」を付けるところが肝です。

コマンドプロンプト
wsl --import docker-desktop-data D:\Docker\data\ docker-desktop-data.tar --version 2
コマンドプロンプト
wsl -l -v

docker-desktop-dataが再登録されます。
image.png

Dockerの起動

お好きな方法で。(私は素直にDocker Desktopを起動。)

動作の確認。docker-desktopとdocker-desktop-dataがRunningになっていれば起動成功。

コマンドプロンプト
wsl -l -v

image.png

お片付け

登録が終わればtarはお役御免なので削除してもOKです。(しばらく不安がある時&ストレージに余裕があるなら、しばらく残してもよいでしょう。)

image.png

最期に

「Docker」「保存先」「変更」あたりの言葉で検索すれば何か出てくるだろう・・・おっけーおっけー、と軽いノリでできたのも、先んじて色々書いていただいた方のおかげ、感謝です。

参考

  1. WSL2 Dockerのイメージ・コンテナの格納先を変更したい (WSL2のvhdxファイルを移動させたい)
  2. 【Windows】 Dockerイメージの保存場所を変更する方法
  3. WSL2のLinuxおよびDockerイメージ格納先を任意のディレクトリに移動する
  4. WSL Docker のデータ保存場所を変更する
  5. 標準機能だけでWSLを好きな場所にインストールする
  6. Docker Desktop for Windows のデータを別のドライブに移動する
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