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Amazon SageMakerとAmazon FSx for NetApp ONTAPで実現する機械学習基盤 第1回

Last updated at Posted at 2022-10-03

はじめに

こんにちは。ネットアップ合同会社 Specialist SEの月岡です。
皆さん、Amazon SageMaker使っていますか?
Amazon SageMakerを使ったML/DLワークロードに興味があったり、もしくは既にAmazon SageMakerを業務で利用されている方も多くいらっしゃるかと思います。
今回は、Amazon SageMakerにAmazon FSx for NetApp ONTAPを組み合わせることで、より便利でより効率的なML/DL基盤を入手できる!?ということをお伝えします。
なお、話が長くなるので全4回に分けて投稿します。

2023年7月10日(月)に以下の関連記事を投稿しています。
あわせてご確認ください。
https://qiita.com/Yoshinori_Tsukioka/items/d3abb579ec068323c125

Amazon SageMakerとは

  • AWS公式サイトから抜粋(2022年9月時点)
    フルマネージドインフラストラクチャ、ツール、ワークフローを使用して、あらゆるユースケース向けの機械学習 (ML) モデルを構築、トレーニング、デプロイ

Amazon FSx for NetApp ONTAPとは

  • AWS公式サイトから抜粋(2022年9月時点)
    NetApp の人気ファイルシステムである ONTAP 上に構築された、フルマネージド型共有ストレージ

Amazon SageMakerとAmazon FSx for NetApp ONTAPを組み合わせると何が嬉しいのか?

  • Amazon SageMakerのノートブックインスタンスにAmazon FSx for NetApp ONTAPのNFSボリュームをマウントすることで、大容量のデータセットに対応できる。
  • Amazon FSx for NetApp ONTAPのストレージ機能(重複排除・圧縮・データ階層化)で効率的なデータの管理が可能になる。
  • Amazon FSx for NetApp ONTAPのFlexCloneによりデータセットの複製やバージョン管理が容易になる。
  • ネットアップが提供しているNetApp DataOps Toolkitをノートブックインスタンスにインストールすることで、ノートブックインスタンスからAmazon FSx for NetApp ONTAPのボリューム操作(Snapshot取得、Volumeの複製など)が可能になる。

つまりは、データサイエンティストが抱える課題や悩みを解決し、より便利でより効率的なML/DL基盤を入手できます。(イメージは、以下のような感じです。)
image.png

やってみた

やってみたことは、大きく分けて4つです。
 ① Amazon FSx for NetApp ONTAPを作成し、Notebookインスタンス用のNFS Volumeを作成
 ② Notebookインスタンスを作成し、NFS Volumeをマウント
 ③ NetApp DataOps Toolkitをインストールし、NFS VolumeのSnapshot取得 / FlexCloneを作成
 ④ ライフサイクル設定により、再起動後もNFS Volumeの自動マウント / NetApp DataOps Toolkitの自動インストール
image.png

本稿では、①Amazon FSx for NetApp ONTAPを作成し、Notebookインスタンス用のNFS Volumeを作成までやってみます。
②から④も投稿しますので、お楽しみに。

Amazon FSx for NetApp ONTAPを作成し、Notebookインスタンス用のNFS Volumeを作成

Amazon FSx for NetApp ONTAPのファイルシステムを作成する。

  • AWSマネジメントコンソールにログインし、FSxを検索する。
    image.png

  • FSxのコンソールが表示されたら、ファイルシステムを作成をクリックする。
    image.png

  • ファイルシステムの作成画面に遷移するので、スタンダード作成をクリックする。
    image.png

  • ファイルシステムの詳細で必要情報を入力する。(ファイルシステム名やデプロイタイプ、ストレージ容量などを決定)
    image.png

  • ネットワークとセキュリティで必要情報を入力する。(作成先のVPC、VPC Subnet、セキュリティグループを決定)
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  • セキュリティと暗号化で必要情報を入力する。(KMSと連動し、格納データの暗号化が可能)
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  • デフォルトのストレージ仮想マシン設定で必要情報を入力する。
    image.png

  • デフォルトのボリューム設定で必要情報を入力する。
    image.png

  • 次へをクリックし、ファイルシステムの作成を行う。
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  • ファイルシステムが作成されたことを確認する。
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  • ストレージ仮想マシンが作成されたことを確認する。
    image.png

  • NFS Volumeが作成されたことを確認する。
    image.png

  • ストレージ仮想マシンのIPアドレスを確認する。(今回の場合は、管理IPアドレスとNFS IPアドレスが必要)
    image.png

以上でAmazon FSx for NetAppのファイルシステムの作成とAmazon SageMakerのノートブックインスタンスにマウントするNFS Volumeの作成が完了しました。
AWSマネジメントコンソールからNetApp ONTAPストレージが作成できるので、簡単ですね。

次回予告

Amazon SageMakerのノートブックインスタンスを作成して、Amazon FSx for NetApp ONTAPのNFSボリュームをマウントしたいと思います。

主な参照元

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