#概要
Advertyを使うとVRゲームでモバイルゲームと同様に無料で販売して広告収入で収益を得る事ができます。OculusStoreにリリースした自作のVRゲームにAdvertyを導入したのでその話をしようと思います。
※注意1
自分が導入した当初はSDK ver0.4でまだアルファ版に近い状態でした。
現在はver1.01なので機能が追加されている可能性があります。
最新版にSDKの紹介はまた次回の記事で紹介します。
#Advertyを導入したゲームの紹介
OculusRift,GOで自作のホラーゲーム「Mirror」を無料で販売中です。このゲームにAdvertyを導入してどれほどの収入が得られるか試してみました。
海外youtuberのゲームプレイ実況動画
https://www.youtube.com/watch?v=XOAR6aB_088
Oculus Rift版
https://www.oculus.com/experiences/rift/892995210804059/
Oculus Go版
https://www.oculus.com/experiences/go/1535454583250571/
ちなみに、OculusRift版は
- 400インストール/月
- アクティブユーザー 400ユーザー/月
OculusGo版は
- 1400インストール/月
- アクティブユーザー 1300ユーザー/月
という感じです。
ゲームの特徴としては繰り返し遊ぶタイプではなく、1回遊んで終わる映画に近いタイプのコンテンツなので、インストール数とアクティブユーザー数が大体同じになっています。
OculusGOの方がやっぱユーザー数圧倒的に多いですね。
※注意2
現状、トラブルで広告の配信が止まってしまっています。。
リリース後長い間放置していてこの記事を書く際に改めて自分のゲームを確認したところ問題が発覚した次第です。
#動作環境
Unity 2017.2.4
Oculus RiftとOculus Go
#Advertyの紹介
VR内の空間に広告を表示するサービスです。特徴としては、町中においてある看板広告みたいにVRの世界の中に広告をさり気なく配置できるので、VR、ARの世界感を損なうことなく広告を実装できるメリットがあります。 プレイヤーが広告を見たときのみ報酬(インプレッション報酬のみ)が発生するシステムになっています。
また、SDK ver0.4の頃には実装されていませんでしたが、
表示される広告のジャンルをある程度コントロールできるようで、ゲーム、アプリのジャンルに合わせて
尚、AdvertyにはVRではなく普通にモバイル用のゲームにも利用でき、その際にはインプレッション報酬だけでなく動画広告を表示するリワード報酬を利用する事ができます。
#Adverty導入の仕方
自分が導入した当時はまたクローズドベータなのでAdverty社に直接問い合わせてSDKを導入し、担当者と直接やり取りしてSandBoxKeyとReleaseKeyを取得しました。
sundBoxKeyは広告のサンドボックステスト時に利用するキーで、RekeaseKeyはリリース時に利用するキーです。
SDKはUnityのプラグインとして提供されていまして、導入は非常に簡単です。「Unit」というPrefabを配置して、広告のメッシュのサイズと形状(Bendするか、しないか)を設定するだけで実装できます。
VRの場合は広告を見たときのインプレッション報酬のみなのでPrefabを配置するだけで済みますが、モバイル広告として利用する場合、クリック等のインタラクションがとれたり、動画広告が表示され終わったときに何らかの報酬をユーザーに与えるなどの制御が必要になってくるので、その編のスクリプトの実装は必要になってきます。
自分がOculusStoreにリリースしたVRホラーゲームでは、以下のようになるべくゲームのホラーの雰囲気を壊さないように、目立たないプレイヤーのいる部屋の天井付近に広告を配置しました。
#VR #unity #OculusStore
— unagi (@UnagiHuman) 2018年5月3日
OculusStoreにリリースしたホラーゲームに下記のサイトのAdvertyというサービスのVR内広告を導入してみた。看板みたいにVR内に配置できて全面表示が無いのでゲーム性を損ねない形で実装できるのが良い感じ。https://t.co/TK0E4x1qLq pic.twitter.com/Q1cknPCTM9
#Adverty導入した自作ゲームの収益レポートのサンプル
Advertyはまだクローズドβなのか、収益レポートは担当者から直にPDFで送られてきます。
また、今回OculusRift版とOculusGo版のキーを分けなかったので、以下のレポートは両プラットフォームの合算値になっています。
2018/6月のレポートはこちらで、これはまだOculusRift版のみをリリースしていた段階のものです。
2018/7月のレポートはこちらで、7月の中旬にOculusGo版をリリースしましたがそのタイミングで一気にインプレッション数が上がっているのが分かります。
まあ、それほど売れてない個人ゲームでインプレッション報酬だけだとショボイですね。。広告無いよりマシという程度です。
#まとめ
自作VRゲームにVR内広告Advertyを導入した際の報告をしました。
ゲームの特徴的に継続して遊ぶものでは無いので収益的にはそれほど無いのと、現状のインプレッション報酬だけだとあまり美味しくないかなあという印象です。ただ、導入は非常にお手軽だし広告がゲームの邪魔になりにくい形になっているので、導入して損はないかなといった程度です。