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DXという名の進化へ ―長年放置されたマクロ大作と向き合った私の感想―

Last updated at Posted at 2025-11-01

職場でひっそり存在する、いわゆる「神エクセル」。シートが数十枚、VBAやマクロが山のように記述されていて、誰も編集したがらず「壊れたら終わり」「次の担当が地獄」という空気が漂ってる。私も以前そんなファイルと数ヶ月格闘しました。
本稿では、その経験をもとに “このファイルをどうDX化できるか” をレビュー/分析してみます。多少辛口かも( ;∀;)。

私ならどうDX化に踏み出す?
いきなり全部クラウド化…は正直現場がついてこない気がします。まずは壊さないリファクタリングから。頻出マクロだけ切り出し、処理ログと仕様メモを付けていく。少し地味だけど、この積み重ねが「触れるExcel」への第一歩になる、と私は痛感しました。ほんの一週間でも効果がジワっと出る瞬間があります。

長所・短所のレビュー

長所

即座に動く仕組み:何年も使われてきたからこそ、「この帳票はこうなる」まで作り込まれていて、立ち上げ時に大きな改変なしで使える。私の体験では、ある部署の月次報告書がこのファイルで“瞬時に”完成していた。

ノウハウの蓄積:何度も手直しされてきたマクロや機能には、その現場特有の“慣れ”が込められている。形式を変えずそのまま使える安心感があった。

短所

解読不能な改修の累積:誰がいつどこを手直ししたか不明。コメントなし。私も、「このセルの数式、誰が入れたの?」と心の中で問い続けた。

バージョン管理の欠如:複数人が同じファイルを“コピーして修正”しており、「最新版どれ?」という混乱が常にあった。

DX推進の壁になりやすい:このようなファイルがあると、「Excelでなんとかしてきた」→「Excelを捨てろと言われても怖い」という心理的抵抗が出ると感じました。

私なりのDX化評価スコア

移行可能性
★★★☆☆(3/5)——使い始めるには良いけど、メンテナンスには困る)
拡張性
★★☆☆☆(2/5)——マクロ増やせるが、別システム連携となるとハードル高)
運用コスト軽減度
★★★☆☆(3/5)——既存資産活用で短期効果見えるが長期では限界あり)

おすすめしたいDX化ロードマップ

私が改めて考えた、こういうファイルをDX化へ導くためのロードマップを紹介します。
コード例も少しだけ。

ステップ1:現状把握と整理

まず「誰が」「何を」「どれくらいそのファイルに頼っているか」をチームで確認。例えば:

入力/出力の流れ

毎月何時間かかっているか

どこのマクロが「よく止まるか」
この整理で「Excelを変えるべき理由」が現場に共有できます。

ステップ2:段階的な活用改変

既存のマクロを無理に捨てず、**“役割を変える”**という発想で。例えば,

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