はじめに
AdobeアプリケーションのExtension(通称 CEP:Common Extensibility Platform)の画面開発を始めるために必要な情報をまとめる。
開発ツール
Visual Studio Code 1.37.1
あると便利な Visual Studio Code 拡張
Getting Started
上記の拡張がインストールしている前提で話を進める
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コマンドパレットを実行
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「Create a New CC Extension」コマンドを見つける
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Extension IDを入力(デフォルトは「com.example.helloworld」)
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Extensionの名称を入力
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どのテンプレートを利用するか選択
a. basic
単純な「Hello World」のよくあるテンプレート 中身のファイルには本当に基本的なものしか記述されていない
b topcoat
AdobeのオープンソースCSSライブラリの名称 CSSを導入したもの
c spectrum
topcoatの代わりにspectrumというCSSライブラリを用いたもの
d theme
カスタム
※テンプレートの作成場所はmacOSXの場合は下記である。
~/Library/Application Support/Adobe/CEP/extensions/
ここに置いてあるExtensionは、manifestで指定したアプリケーションとバージョンすべてで利用可能。
例(InDesign)
InDesignで使えるように、manifestファイルを修正する。 CSXSフォルダにあるmanifest.xmlを開き以下のように書き換える。
<Host Name="IDSN" Version="10.0" />
....
単一バージョン表記だと、そのバージョン以降実行可能となる(この例では10.0=CC2014以降)。動作バージョンを範囲で指定する場合は[10.0, 13.1]のように記述する。
※manifest.xmlに関してはこちらを参考にすること。
DebugModeの設定
Debugする時は、以下のコマンドを実行する。
defaults write com.adobe.CSXS.7 PlayerDebugMode 1 //ほぼCC 2017用
defaults write com.adobe.CSXS.8 PlayerDebugMode 1 //ほぼCC 2018用
defaults write com.adobe.CSXS.9 PlayerDebugMode 1 //ほぼCC 2019用
実行
manifestでバージョン指定したInDesignを起動し、ウィンドウメニュー>エクステンションと開くと、先程サンプルとして作成したCEPが選べることができ、実行することができる。
証明書の発行
ここより、 ZXPSignCmd
をダウンロードする。以下のコマンドを実行する。
ZXPSignCmd -selfSignedCert 国名コード 地域 組織 名前 パスワード 出力ファイルパス.p12 for osx
ZXPSignCmd.exe -selfSignedCert 国名コード 地域 組織 名前 パスワード 出力ファイルパス.p12 for win
ツールのコマンドはPACKAGING AND SIGNING ADOBE EXTENSIONS TECHNICAL NOTEを参考にすること。
パッケージ化
以下のコマンドを実行する。
ZXPSignCmd -sign ソースフォルダのパス 出力ファイルパス.zxp 証明書.p12 設定した証明書のパスワード for osx
ZXPSignCmd.exe -sign ソースフォルダのパス 出力ファイルパス.zxp 証明書.p12 設定した証明書のパスワード for win
.zxp
が生成される。
ZXPをインストールする方法
ZXPをAdobe製品へインストールするには、ツールが必要となる。ExMan Command Line Toolなるものを使用する。
- Adobe Extension Manager CCをこちらからダウンロードする。
- Adobe Extension Manager CCをインストールする。
- ExManCmdが配置されていのフォルダへ移動する。
- Windowsの場合:C:\Program Files\Adobe\Adobe Extension Manager CC\
- MacOSXの場合:/Applications/Adobe Extension Manager CC/Adobe Extension Manager CC.app/Contents/MacOS/
- コマンドラインツールを実行しインストールを開始する。
以上。